第353話 息抜きのはずのクエストだった…1
ルイスは、考える雰囲気である。4人も、複雑そうな雰囲気である。視聴者達も、黙るような物語。
「ふむ、気が変わりました。」
4人は、ルイスに視線を向ける。
「ちょっと、あの悪魔に一泡吹かせようかと。」
ルイスは、いつもの笑顔で言う。
「それで?」
グレンは、ニヤリと笑って続きを促す。
「この世界では、余り知られてはませんが、ストーリー系と住民系。この2つは、プレイヤーの意思と行動で運命を変えられちゃうんです。」
ルイスの言葉に、3人は理解して笑う。ルイスは、いつもの笑顔で落ち着いた雰囲気である。
「さて、どう解決しましょうかね。」
4人も、考える雰囲気で先程のストーリーを思い出す。大抵は、ストーリーにヒントや鍵そして、秘密が隠されている為だ。精霊も、考えている。
「奥さんの行方が、気になるな…」
グレンは、考える雰囲気である。
「確か、エルフの国に行ったんだよな?」
トモが、思い出す様に答える。エルフの国に、向かったと語られていた。だが無事に着いたのか、薬を手に入れられたのかは明かされていない。ここら辺が、運命を左右する鍵となりそうだ。
ルイスは、考える雰囲気で無言で頷く。
「林檎で、街の人達がシャドーになってたのか。」
ユウユウは、チラッとルイスを見ている。トモは、無言で頷くとルイスを同じく見て言う。
「もし、あそこでルイスが逃げる選択をしなかったら。そう考えると、ゾッとしてしまった。」
同意する様に、頷く3人。ルイスは、苦笑する。
「街の人達を、殺してたかもしれない。」
グレンは、重々しく呟く。
「でも、良かったです。」
ルイスの言葉に、4人はキョトンとする。
「ん、知らないんですか?食べ物や薬で、化物になった場合。大抵が、解除する事が出来るんです。」
すると、4人は驚きに叫ぶ。
「そして、ここには僕が居ます。」
ルイスは、年相応な笑顔でドヤ顔する。
「あ、そうか。ここに、お医者様いたな。」
トモが、素で驚いた雰囲気で言う。
「しかも、最高最強の錬金術師だし。」
グレンは、笑いながら明るい雰囲気で言う。
「呪いや異常は、お任せあれな聖人様だしな。」
ユウユウも、ノリノリで楽しい雰囲気になってきていた。コメントも、ゾロゾロと流れ始める。
「確かに、職業的にそうですが。でも、皆さんの協力が必要なのです。行動をするにしても、下準備や手回しはしなければなりませんから。」
すると、4人は落ち着いた雰囲気で笑う。
「「「「俺達は、何をすれば良い?」」」」
「今から、指示します。取り敢えず、薬の材料になる林檎が必要です。確か、辺境伯の息子が森に捨ててましたよね?腐らないなら、まだあるはず。」
ルイスの言葉に、頷く4人。
「という訳で、皆さん隠れ鬼ごっこは知ってます?鬼から、隠れながら制限時間を逃げ切るゲームですね。時に、チームプレイで鬼の気を引いたり、駆け引きの多いゲームでもあります。どうせなら、鬼さんもたくさん居ますし楽しみましょうか!」
「まあ、普通の隠れ鬼じゃないんだろ?」
グレンが言うと、ルイスは明るい雰囲気で頷く。
ルール
制限時間なし
林檎を回収 80ポイント
なるべく敵に見つからない見つかれば➖5
敵への攻撃はアウト ➖50ポイント
ただし、攻撃スキル以外のスキルは使ってよし
味方を見捨てない助ける 50ポイント
林檎を回収して、ここに戻ってきたら逃走成功
100ポイント
特別ルール
使えそうな素材を、集めてきたらポイント入る。
一つにつき5ポイント
ポイントが多い人が勝ち
「勿論、罰ゲームはあるんだよな?」
トモは、暢気に笑って言う。
「青汁ならぬ、薬汁です。ちなみに、ユンゼさんの力作なので暫くの味覚崩壊は確実です☆」
すると、グレンは青ざめる。3人も、引いている。
「おい、その危険物をさっさとしまえ。」
グレンは、思わず悲鳴をあげる。
コメント欄
ゲルモ…危険物www
マッキー…あーあ…
トキヤ…終わったな
ユンゼ…次こそ、美味しく作るわ
セナ…ユンちゃん、やめとこ?ねえ?ねえ?
かまぼこ…セナ味見役は任せた!
わさび…セナ殿あわれなり
珍味…いや、変わってやれよwww
「コメント欄も、盛り上がって来ましたね。」
ルイスは、暢気に笑う。
さて、暴食の悪魔。僕達は、貴方の思惑通りにはなりませんよ。救える命は、全て救ってみせます。そして、貴方の企みを阻み壊して見せます。取り敢えずは、元住民(シャドー達)が邪魔ですから。
その後は、奥さんと合流したいですね。
いろいろ、不穏かつ不愉快な兆しがあるのです。それらも、解決しなければなりません。
ルイスは、薬師のまま歩き出す。
「視聴者の皆さんは、順位の予想をお願いします。正解者には、僕の手作りのお菓子or食事それと劣化版蘇生薬2本をプレゼントします。なので、積極的な参加をお待ちしてますね。では、行くのです!」
4人も、気合を入れて走り出した。
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