第349話 息抜きにクエストを…2

さてと、風精霊さんが報酬をくれました。次は、救援クエストみたいですね。魔物退治なのです。


ルイス達は、ベンチに座ると配信画面を見る。


「え、何でこんな増えてんの?」


トモは、驚いている。


「本当だ、やべーな。」


楽しそうに笑うユウユウ。 


「待て待て、スパチャが飛んでる。」


ハルトは、驚いてユウユウを見る。


「どうやって、スパチャ切れるんだ。」


すると、大量のスーパーチャット(投げ銭)が。


「あの、スパチャは投げないでください。これはですね、僕達の息抜きと皆様の娯楽の為の配信。お金を稼ぐ為の、配信ではないのですよね。」


ルイスが言えば、勢いが減っていく。


「ここは、純粋に俺達がふざけて、皆んなもちょいちょい参加できるスタイルの配信だからな。」


グレンも、頷くいてから暢気に言う。コメント欄では、『自分達からの感謝の気持ち』や『これからの配信に、役立てて欲しい』とコメントが。


「残念だけど、今回限りの気まぐれ配信だ。俺達も学生だし、いつもこのメンバーで居られる訳じゃ無いからな。ルイスとグレンは、同じだけど他のメンバーはそれぞれ所属クランが違うという理由だ。」


トモは、説明する。『これは、暇をもて遊んだ俺達からのお礼だ。』とか『気持ちなんだし、貰っておけば?』と優しいコメントがたくさんである。


「取り敢えず、次に進むのです。」


気を取り直して、ルイスは笑顔で話を進める。


「皆さんお待ちかね、罰ゲームの時間だぜ!」


ユウユウは、暢気に笑いながら言う。


「そして、視聴者参加型配信と言う訳で…」


「罰ゲームルーレット、ストップボタンを視聴者に押して貰おうと思う。ちなみに、ラインナップは配信画面の左上に出てる通りだぜ。配信新機能、ルーレット。それと、視聴者自動参加システムを使ってみた。これで、参加型がやりやすくなったよな。」


トモは、説明するとマッキーやルーカスといった、有名配信者さん達が一気に反応している。


「と言う訳で、今から3分間スイッチ押したい人、コメント欄にて挙手または押したいコメント。」


グレンが、暢気にまとめる。


「それでは、準備は宜しいですか?では、コメントスタート3秒前。さん、にー、いち…」


ルイスが、カウントする。


「「「「スタート!」」」」


4人は元気よく言う。


「はい、ここまで。たくさんの参加、ありがとうございます。ここから、ランダムで選ばれます。」


「何が出るかなぁー。」


グレンは、暢気に笑う。


「誰から行くよ?」


ユウユウが、暢気に順番を聞いてくる。


「じゃあ、トモ・ユウユウ・ハルト・グレン・ルイスの順番でルーレットは回そうか。」


トモは、そういう。名前を呼ばれた順にアピール。


「一度選ばれた人は、他の人にも参加して欲しいので、配信を見守って欲しいのです。もし、同じ人が当たった場合は、もう一度コメント欄からランダムで選び直しするのです。ご理解よろしくお願いします。では、選ばれた様ですね。見てみましょう。」


ルイスは、ノホホーンと笑いながら言う。


「視聴名Pierreさん。アメリカサーバーから、わざわざありがとう!じゃあ、ルーレットスタート!」


トモは、言うがボタンが押されない。ルイスが、英語で素早くフォローに入ると押されるボタン。


「通訳機能が、バグったみたいです。」


ルイスが、小さく呟くと納得する4人。謝罪コメントに、笑顔で気にしないでと笑うのだった。


「じゃあ、気を取り直して俺の語尾は《ですわ!》だって。おーい!Pierreさん?何してくれてるの!まじ?俺、次の討伐でこの語尾なのか…。」


頭を抱えて、崩れ落ちるトモに笑う4人。


「いいぞー!」


グレンは、拍手しながら言う。


「もっとやれー!」


ユウユウも、笑いながら言う。


「お前らも、酷い語尾が来る様に祈っとくな。」


素晴らしい笑顔でサムズアップする。


「じゃあ、次のルーレット行くぜ!」


グレンは、逃げる様に進める。


「視聴名gillさん。中国サーバーから、いらっしゃいだぜ。そんじゃ、ルーレットスタート!」


ルイス達は、ワクワクしながらルーレットを見る。


「俺の語尾は《ござる!》まあ、悪くはない。」


ユウユウは、嬉しそうに笑う。


「次は、俺だな。視聴名packさん、イギリスサーバーからありがとう。じゃあ、ルーレット始め。」


すると、コメントが来る。


「これ、何で書いてあるの?」


ハルトは、キョトンとする。


「配信のサーバーが、重くてラグいみたいです。大丈夫ですよ、ゆっくり右上のロードボタンを押してみるか、配信に入り直してください。そうすれば、一時的にですが軽くなります。出来そうです?」


すると、英文で出来たと返答が来る。


「ルイスさん、詳しいですな。」


「マッキーさんやルーカスの配信は、欠かさず見に行っているのです。だから、少しは分かります。」


ルイスは、素っ気なく言うと進めてどうぞと笑う。


「よし、ルーレットスタート!」


ルーレットは止まり、無言になる5人。我に帰り、動揺した雰囲気のハルト。そして、語尾を言う。


「俺の語尾は、その…《だっちゃ!》だな。」


「このルーレット、怖すぎるだろ!」


グレンが、悲鳴じみた声で言う。


「次は、グレンの番ですけどね。」


ルイスが言うと、思い出したのか仕切り直す。


「よーし、トラブルが起きると変なの来てる気がするし。トラブル来るなよ!さてと、視聴名PANさんだな。ブラジルサーバーから、来たみたいだな。」


色んなサーバーから、来てくれて嬉しいねと笑いながら雑談しながらルーレットを回して貰う。


「俺の語尾は、「なの!」くっ、よりにもよってロリ語尾かよ!プロメアを、イメージするか?」


「やめてください、ぶん殴りますよ。」


ルイスが、素早く突っ込む。コメント欄には、笑いのコメントがたくさんである。3人も、爆笑。


「最後は、僕ですか。」


ルイスは、深いため息を吐き出す。


「視聴名トキヤさん。あの、トキヤさん?お手柔らかにお願いしますね?日本サーバーです。」


ルーレットは、止まる。固まるルイス、嬉しそうに喜ぶ視聴者と4人。ルイスは、恥ずかしそうだ。


「僕の語尾は《にゃん!》です。トキヤさぁーん!お手柔らかにって、言いましたよね!?」


ルイスの悲鳴じみた声。


『ふぅ…、良い仕事をしたwww』


コメントで、トキヤは笑っている。


「してません!」


ルイス達は、移動して次のクエストに向かった。

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