第345話 射手座 ♐︎攻略

さて、取り敢えずはゲームの話。射手座は、火属性でアクティブ。とてと、冒険的な性格の男です。


とても美青年で、こう…女好きそうな顔をしてますね。ふむ、どうにかしなくては…。早速、弓矢の攻撃が。トキヤは特殊な弓を3本同時にはなつ。


そして、射手座が放つ殆どの矢を撃ち落とす。


「牽制だから、火力はないな。」


トキヤは、矢を手に取り呟く。


「ルイスは、龍人になって魅了待機な。」


マッキーは、素っ気ない雰囲気である。


「はーい、了解なのです」


ルイスは、敵の予備動作を見て魅了を発動。


「攻撃的で、怖いです。」


ハートのエフェクト、魅了完了。さてと、過去の射手座はチャージショットと自己回復。百発百中のスキルを持っていました。しかし、もともとステータスが弱かったため大したダメージは、当時はなかったですけどね。おそらく、ケンタウロスの方の射手座をイメージした敵だったと思っています。


今回、運営さんは意地悪なのでおそらく


この射手座も、別物と感じられるくらいに強化されているのでしょうね。困りました、あちらは警戒していてスキルを使ってはくれません。


距離を取られ、遠距離からのチクチク攻撃。


「まさか、スキルなしだとか無いだろな?」


流石に、そんなに甘くはないと思いますよ。


「どう見ても、小賢しい事を考えてるぞ。」


「やはり、僕では無理な様です。」


少しだけ、ふざけて葛葉になってみます。


「ちょっ!ルイ…葛葉さん!?」


全力で、此方に来ますね。


「やはり、狩人だからですかね?」


「違う、傾国が発動してるぞ。」


グレンの言葉に、キョトンとする。そして、いきなり楽器を弾きアピールするサテュロス…。


「サテュロスは、楽器を弾き歌う事でアピールしていたとか。聞いた事は、ありましたけど…。」


葛葉は、遠い目である。


「最悪だな。ケンタウロスじゃなく、サテュロス確定かよ。ひどすぎる、運営さん達。」


呻くマッキー。


「作戦どーする?」


全員が、ため息をつくのだった。


「その前に、何故に傾国が発動しているのです?」


葛葉は、素早くお知らせやステータスを開く。


「なるほど…」


「葛葉、何かわかったか?」


トキヤは、キョトンとしてから聞く。


「どうやら、サイレント修正が入ったみたいです。詳しい事は、省きますが銀孤の防衛本能というスキルに魅了が入っている事が分かりました。」


最初は、狐耳や尻尾はアイテムで種族も仮でした。それが、いつしか本物の耳や尻尾がつき、サブアバターとして種族変更が出来る様になりました。


しかし、サブアバターになったものの…弱かったのです。スキルは、一般的なスキルしかないですし。


なにより、その種族ならではのスキルがありません


そして、今回…サイレント修正でサブ種族のスキル追加。ステータスも、調整が入りました。


葛葉…妖術師(ソーサラー)•商人


残念な事に、ジョブは固定されてますね。


そうなると、チケット交換した人達は四つのジョブが使える事になります。絶対に炎上すると、思っていたのですが。前の運営のしでかしで、現在のプレイヤーが苦労しない為のサイレント修正。


しかも、いろいろデメリットも増えています。


デメリットが適応されるのは、このイベント終了後のアップデートです。取り敢えず、今はデメリットなしのボーナスタイムという訳です。いえ、傾国自動発動は、デメリットな気がしますが…。


ぼ、防衛本能だから仕方ないですよね☆


コホンッ、失礼しました。少し…いえ、大いに取り乱しました。お、落ち着け僕!ここで、動揺してても何も変わらないですよ!深呼吸しましょう。


取り敢えず、傾国はどうすれば解除を…


ステータスを、確認しながら珍しくパニックに。


「今の運営も、昔ほどじゃないけどヤバいよな。」


マッキーは、頭が痛そうに呟く。


「葛葉、慌てなくて大丈夫だぞ?」


トキヤは、葛葉を落ち着かせる様にいう。


「ていうか、サイレントで修正する内容じゃないだろ。明らかに、掲示板もパニック状態だしな。サブアバターチケット、オークションで法外な値段までに高額になってるし。激怒のコメントばかり…」


マッキーは、深いため息を吐き出す。


「日本人、サブ持ってんの5人だよな?幸運兎リリナ、黄金猫セリム、賢狼シルバ、宝狸ポン吉、九尾狐葛葉。しかも、日本人が1番サブ持ちが多い。」


グレンは、暢気に笑っている。


「幸運兎が、幸運値とスピード。黄金猫が、お金増量とダメージ半減。賢狼が、精神力とMP半減。宝狸が、ドロップ率と防御力。九尾狐は、火力と回避率。種族補正、羨ましすぎる!しかも、これは仲間にも適応される。このメンバーで、組めば…」


ハルトは、暢気な事を言っている。


「残念ですが、種族補正が喧嘩し合い相殺されますね。3人で、試してみて駄目だったので。そう、上手い話はないという事です。デメリットですよ。」


葛葉は、子狐になり人混みに消えてしまった。


サテュロスは、演奏をやめて激怒する。こうして、本格的な勝負が始まるのだった。









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