第334話 牡牛座 ♉︎ 攻略
話として、エウロペをフェニキアからクレタ島へと運んだ雄牛が、その功を称えたゼウスが天に上げた、と伝えています。紀元前1世紀頃の詩人オウィディウスの『変身物語』や偽アポロドーロスの『ビブリオテーケー』では、この雄牛はフェニキアの王アゲーノールの娘エウロペに近づくためにゼウスが化けた白い牡牛の姿である、とされています。
さて、ここからはゲームの話。牡牛座は、地属性でノンアクティブ。保守的な性格のメスみたいです。
こちらから、攻撃しない限りは攻撃して来ません。
不動の防御
このスキルを発動時、プレイヤーの物理や魔法攻撃は絶対に当たらない。また、この防御は壊す事は不可能である。同時に、牡牛座も攻撃ができない。
継続術
防御スキルのクールタイムが、50%の確率で消えてしまう。なので、2回に1回の確率で連続防御スキルを使える。継続術が発動すると、牡牛座の攻撃スキルのクールタイムが15秒短縮される。
静かな怒り
地面を前足で、ゆっくりと叩きその衝撃波で攻撃する。その攻撃を受けると、気絶または大技を180秒(3分間)使えなくなる。忍耐や気合いスキルは、無効化されるので防御スキルで乗り切る必要がある。
威圧
その、保守的な性格で敵を睨み威圧する。具体的に言えば、移動速度低下や行動制限系のスキル。
範囲攻撃:絶対保守の檻
回避不可能スキル、この檻に入れられた者は継続ダメージ300秒間(5分)受ける。ダメージは、少ないが時間も長く身動きが取れなくなる。
特殊スキル:送り届ける牛
プレイヤーは、防御を保てなくなる。また、防御力も落とされる。受けるダメージが、2倍になる。
ふーむ、防御力をあげながらも此方を下げて来るデバフ防御タイプですか。厄介ですね。
「回避アタックか?」
「防御を捨てる?」
リーダー達は、情報を見ながら呟く。
「無敵スキルとか、狡くね?」
マッキーは、苦笑しながらいう。すると、トキヤはルイスを見てからマッキーをみて言う。
「狡くは無い。時間も短いし、そう考えるとルイスの御旗有りの無敵バフの方が理不尽だと思う。」
「ですが、あれもかなりのMPを消費しますから。そう、連発は出来ないのですよね。」
ルイスは、困った雰囲気で笑う。
「だよなぁ…」
「ただ、ガイアとカロが手を貸してくれたら、強力な結界を張れますよ。無敵では、無いですが善戦は確実に出来ると断言します。まあ、成功するかはやった事ないので、何とも言えないのですが。」
すると、ガイアは考える雰囲気。カロは、何をやれば良い?っと首を傾げている。ルイスは、そんな2人を優しくみて安心させる。2人は、頷き合う。
「良いけど、結界が出来るまでは地獄だよ?」
ガイアは、冷静な雰囲気で真剣に言う。
「確かに、失敗したりしたら…」
カロは、不安そうな雰囲気だ。
「耐えるだけなら、何とかできる。戦える土俵に、奴を引きずり落とす事からやんねーとな。」
グレンの言葉に、同意する様にマッキーとトキヤが優しく頷く。ルーカスも、ニコニコしている。
「分かった、やってみるよ。」
ガイアは、子供らしく笑うと杖を出した。
「俺に、できる事が有るのならば…」
カロは、祈る雰囲気で真剣に言う。
「結界が有れば、バフ多めのデバフを使いながらでも、大丈夫なはずなのです。では、やりますよ。」
ルイスは、2人を連れてフィールドへ。味方達も、次々にフィールドに入って来る。ノンアクティブなので、攻撃でなければ動かないからだ。
「僕の精霊結界で、敵を自由にさせなくする。」
ガイアは、真剣な雰囲気で詠唱する。
「俺の竜結界で異常などなら耐性を上げて…」
不慣れな雰囲気で、苦手そうに呟き詠唱する。
「神聖結界で、ステータスをアップします。」
ルイスは、ニコッと呟き詠唱し出す。三柱結界の劣化版である。これで、動きやすくなった。しかし、ここでガイアとカロはダウンしてしまう。
ルイスは、結界維持の為に見守る事に。
不動の防御は、相手も攻撃しないのでフェイントで誘発させる作戦に。勿論、プロメアに爆弾を投げてもらい、本当にダメージを与える事も忘れない。
継続術は、スキルキャンセル可能。
静かな怒りは、タンクがダメージを肩代わりするスキルを使って何とか乗り切る。忍耐や気合い系が、無効化されるので肩代わり系は大丈夫なのだ。
こうなると、また立場が逆転するので、威圧は無効である。ルイスは、冷静に戦況を見ながらリーダー達と協力し合う。リーダー達も、進んで意見する。なので、ルイスも少しだけ気が楽に思える。
絶対保守の檻は、檻に入れられなければどうという事はない。全力で回避とカバーして、逃げ切る。
送り届ける牛は、防御力をバフで上げて2倍ダメージはカウンター攻撃で倍返し。難しい技なので、戦闘狂い達に突撃してもらう。牛さんは、泣いて空に戻って行ってしまった。ため息を吐き出す。
次の瞬間、皆んなで喜ぶのであった。
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