第307話 竜達それぞれの目的
竜達は、真剣にルイスを見ている。すると、執事服の青年に化けている竜が説明してくれる。執事服の人達は、王族に仕える人達で手紙を持って来たと。
他の人は、拉致または殺しに来た人達だとも。
「へぇ〜、可愛いうち子に手を出そうだなんて。」
ルイスの鋭い視線に、怯える竜達。
「勿論、覚悟は出来ているんでしょうね?」
指輪を外し、冷たく微笑みを浮かべる。
「守るしか、能が無い癖に…」
強気な言葉に、ルイスは素晴らしい笑顔。
「あれ、知らないで喧嘩を売ったんです?」
「何がだ、聖属性なんだし守ることしか…」
ルイスは、納得して頷いている。
「残念ですが、僕の本質はカロ君と正反対。僕の本質は、黒ですから破壊ですね。属性と本質は、関係ないのですよ。さてと、誰から来ますかね?」
誰一人、動かない。いや、動けなかった。しかし、暫くして殺したい竜達が攻撃してくる。無傷で5人倒した所で、青ざめ撤退していく殺し目的の竜達。
「それで?何で、殺そうとしてたんでしょう?」
「シェンが、子供に会うまで死ねないと。無理をして、生きているからです。苦しみから、解放するには子供を殺すしかと思ったのでしょう。それと、次の守護竜としての資格をカロは持ってますから。」
首を傾げたルイスに、執事服の青年は説明した。
「返しませんよ?あの場所は、カロには苦痛でしかないと分かってますから。でも、カロが父親に会いたいと願うなら…まあ、考えますかね。」
ルイスの言葉に、執事服の青年は優しく笑う。そして、1枚の写真を渡す。赤子のカロと、両親が幸せそうに写っている。ルイスは、悩む雰囲気。
「既に、シェン様のお体はボロボロです。神々でさえ、何故に生きていられるか分からないくらい。」
「やはり、もう救えない段階なのですか?」
ルイスの、心配そうな表情に執事服の青年は無言で頷いた。ルイスは、理解していた。龍達からも、事情は聞いていたし。取り敢えず、保留とした。
「で、拉致したい人達は?」
「道具として、使えるからと…」
すると、ルイスだけでなく周囲からも殺意が。
「なるほど…。」
ルイスは、竜達をみると逃げ去るのだった。ルイスは、手紙を受け取ると執事服の青年達も去った。
「取り敢えず、竜国に行くのは確定ですかね。問題は、いつカロに話すかなんです。言いづらい…」
ルイスは、人に戻り私服装備でお店に入れば、気絶している小さな竜。グレンは、ルイスを見てから笑う。そして、小さな竜を外に放り投げた。
「お前の予想通り、暗殺者が既に入り込んでた。」
「やっぱり。取り敢えず、2人を待ちましょう。」
暫くすると、2人が来てわいわいとお店を出た。食べ歩きしたり、お店を覗いたりと楽しそうに過ごした。ちなみに、先回りして敵を倒す同盟メンバー。
ルイスのチャットは、鳴り止まない。
そして、ついに諦めたのかその日は来なった。そして、同盟メンバー達も一部は撤退した。
ルイスは、早めに解決すべきだと思うのだった。
作者コメント
短くて、すみません。取り敢えず、次から竜国へレッツゴーです。連続投稿?期間が、終了です。
次からは、土日と月水祝日に戻ります。
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