第300話 のんびりティータイム

ルイスは、する事が無くなったのでお茶している。ルーカスは、イギリスサーバーへ。トキヤは、マッキーの所へ出掛けている。暗殺組は、孤児院へ向かった。ランコルは、教会と神殿を行ったり来たりと忙しそうである。暫くは、ランコルお爺ちゃんの紅茶はお預けになりそうで、少しだけ残念なルイス。


カリオストロは、早朝に薬草採取に出掛けた。ドラコフも一緒なので、帰りは夕方になるだろう。


「暇だなぁ…。お店は、まだ空のままだっけ?」


「実は、立て直したら前より広くてですね。そのまま、前と同じ感じで置くと隙間が目立ちました。」


ルイスは、間取り図をウィンドに表示させる。


「3階建てなのは、前と同じなのになぁ…。」


「ですね。あれ、お客さんですかね…」


足音を聞いて、ルイスはキョトンとする。リル達が反応していないので、悪い人達ではない模様です。


「すまない、お邪魔しても良いだろうか?」


アメリカサーバーの、木製職人バーズであった。


バーズ

アメリカサーバー、生産クラン『スターツリー』のリーダー。落ち着いていて、優しく可愛い物も好きな大男。木製職人で、サブは大斧使い。ルイスと出会い、勇気を出してクラン立て直しに成功する。


「おや、どうかしましたか?」


「建築依頼の時に、渡された木材を新入りが持ち逃げしててな。申し訳ない、これは謝罪の品だ。」


「そんな、謝罪なんて必要ないですよ?」


ティーカップを置いて、優しく微笑むルイス。


「これからも、仲良くして欲しいからな…。」


そう、少しだけ照れた雰囲気で言う。ルイスは、これは受け取らないと駄目だと判断する。


「では、遠慮なくいただきますね。ん?」


ルイスは、中身を確認して首を傾げる。


「ルイス、どうかしたのか?」


キョトンとして、ルイスを見るグレンと思わず笑ってしまうバーズ。ルイスは、驚いてバーズを見る。


「アメリカサーバーで、お試し課金レシピが発売された。それは、ATM2台だ。アメリカサーバーのメンバーで、素材を集めて作って来たんだ。」


バーズは、キョトンとしたルイスに微笑む。


「えっと、あの?理解が、追い付きません。」


少しだけ、混乱した雰囲気で聞く。


「取り敢えず、伝言だ『恩をくれるだけ、くれて黙って去るな!何か、俺達にも恩返しさせろ!』だそうだ。素材を持ち逃げしたのは、確かだし素材も返しておくな。また、アメリカサーバーに遊びに来てくれ。その時は、全力で歓迎しようと思う。」


そう言うと、バーズは去ってしまう。


「愛されてるなぁ…。」


グレンは、そう言うとクッキーを食べる。


「アメリカサーバーで、革命しかしてないのですがね。レイに会いに行った時に、遊んだくらい?」


ルイスは、考える雰囲気で考えている。


「うちのリーダーが、本当にすみません。これ、素で無自覚かつ天然ぽやぽやなんです。戦闘や生産になると、あんなに狡猾だったりカッコ良いのに。」


グレンは、苦笑して居ない誰かに謝る。


「ぽっ、ぽやぽやしてませんよ?」


すると、フィンが何か言いたげ小さく鳴く。


「え、フィンさん!?そこは、否定する所では?」


ルイスが、オロオロと言えばリルとソルは視線を逸らす。スコルとハティは、わかんないと笑う。


「何でですかぁー!?」


「うんうん、正直でよろしい。」


グレンは、明るく笑いながら紅茶を飲む。


「何か、そう言うルイス君を見ると安心するね。」


ロゼが、暢気に入って来る。


「アメリカサーバーの、アカウントで課金レシピを買ったんだよね。ちなみに、ATMとポストとお届けBOXってアイテム。僕達、イギリスサーバー面子はポストにしたから使ってみてよ。便利だし。」


そう言って、プレゼントにして贈られた来ました。課金レシピって、とてもお高いはずなのですが?


「大丈夫、僕達は大人だからね。」


「素材集めとか、大変でしょうに…。そんなに、ぽんぽんとあげないでください。困りますから…。」


すると、明るく笑って去って行った。ちなみに、お届けBOXはヴァンさんとジェイドさんから頂きました。いや、だからぁー!もう、どうしましょう?


「これで、隙間問題も解決だなぁ〜。」


「そうですけど、そうなんですけどぉ…。」


ルイスは、がっくりとなるのだった。なお、劣化版蘇生薬を全員に渡したら苦笑されました。だって、蘇生薬はクリスマスでしか売らないので、在庫があるんです。希少品なので、多く売れませんし。


「まったく、愉快な事になってるなぁ。」


帰って来た、トキヤはマッキーと2人で笑う。ルイスは、ヤケクソ気味に紅茶を飲み干しおかわり。


帰って来たメンバーや、乱入メンバーと楽しくお茶を楽しむ。ルイスは、間取り図を見ながらメンバーと楽しそうに配置をきめたのだった。











作者から皆様へ


祝300話!


読んでくださる方々には、感謝しかありません。これからも、たくさん読んでくれると嬉しいです。


これからも、よろしくお願いします╰(*´︶`*)╯

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