第278話 お花見イベント
ルイスは、早朝にログイン。そして、花園のキッチンでお料理を作る。すると、フィンが入ってくる。
「フィンさん、おはようなのです。」
フィンは、挨拶する様に短く鳴くと近くに座る。ちなみに、てまり寿司を作っている。フィンに、味見役をさせる。美味しかったのか、上機嫌なフィン。ルイスは、それを見て嬉しそうに笑い詰める。
「おはよう、今日は早いんだな?」
トキヤは、笑いながら言う。
「楽しみで、寝れなくて…」
恥ずかしそうに、苦笑するルイスに笑うトキヤ。
「やっぱり、お酒とか必要か?」
「そうですね。今回は、本格的な花見をしたいですし、たまにはお酒もいいのでは?トキヤさん、お願いしても大丈夫ですか?僕は、まだやる事があるので。ついでに、お酒以外もお願いします。」
ルイスは、少し考えてから言う。
「了解、じゃあ出かけて来る。」
「はい、いってらっしゃいです。」
そして、入ってきたルーカスを連れて出かけた。一緒に来てたグレンに、珈琲を出して料理再開。
お弁当を、手作りして行く。キリア達が、朝食に誘ったので中断して、帰ってきたトキヤ達も含めて朝ごはん。グレンは、リアルの朝食がまだなのでログアウトした。トキヤに、飲み物の確認を頼まれて確認する。そして、花園に駆け足で向かうのだった。
「すみません、リアル朝食に行ってきます。」
近くに居た、トキヤ達に声を掛けてログアウト。
瑠衣は、シュガートーストを珈琲で流し込み、素早く食器を洗って急いで階段を上がる。大河は、キョトンとしていたが首を傾げ、新聞に視線を戻した。
そして、瑠衣は再びログインする。
そして、弁当が出来たのでおつまみとお菓子を作ってゆく。あくまきを、作っていたらスコルとハティーが目をキラキラさせている。甘味ですもんね。
食いしん坊さん達、これはお花見用なのですよ。
でも端っこを切り、きな粉につけて少しだけ味見させる。尻尾を振り、かなり嬉しそうである。ルイスは、思わずモフモフしてからそのまま抱き上げて、キッチンから退場させる。フィンに、2匹を預ける事も忘れない。そして、手を洗いおつまみ作り。
「フィア、こらこら…」
イカリングを、一つだけ摘み食い。
「女の子が、はしたないですよ?ちゃんと、態度で示せば堂々と摘み食い出来るのに…まったく。」
ルイスは、苦笑して言うとフィアは謝る様に鳴く。どうやら、最初は我慢していたが好物だった為、思わず飛びついてしまった感じみたいです。
やれやれ、可愛いから許します。
取り敢えず、キッチンに立ち入り禁止と言ってフィンさんに預けます。賄賂に、イカリングを渡す事も忘れません。2匹は、ぐっすり寝てます。可愛い。
さあ、食べ物と飲み物は万端なのです。
桜餅を、詰めていたらリルとソルがやって来る。ルイスは、半分こずつ渡すと嬉しそうな2匹。
準備は完了したので、もふもふタイム。
かまってモードである、スコルとハティーが甘えて来る。リルとソルも、ルイスの側から離れない。フィアは、ルイスの座った椅子の背もたれに止まる。フィンは、やれやれとそれを見守っている。
「さてと、お花見に行きましょうか。」
全員が、頷いて移動する。すると、マッキー達と合流する。そして、満開の桜の下でお花見が始まる。
ルイスは、早く起きすぎたのか眠そうである。
「ルイス、寝てても良いぞ。」
トキヤが、笑いながら言う。
「この後、片付けが有りますから。」
ルイスは、苦笑して緑茶を飲む。
フィンは、てまり寿司が気に入ったのか嬉しそうに食べている。スコルとハティーは、落ち着かなくガツガツとあくまきを食べている。詰まらせないか、心配そうなルイス。リルとソルも、子供の姿で桜餅をパクパク。ソルは、桜餅より三色団子が気になる様である。串から外して置くと、嬉しそうにソルは食べるのだった。ルイス、思わず癒される。
「本格的な、花見だな。しかも、これ…」
マッキーは、食べ物を鑑定して困って様に笑う。
「おう、レシピなしで何時間も掛けてルイスが作った品々だ。だから、特殊効果も盛りだくさん。」
トキヤは、笑いながらお酒を飲んでいる。
「この後、レイドにでも行くのかよ。」
マッキーは、思わずツッコミを入れる。
「いいや、帰ってデイリーやってログアウトだな。週間とイベントミッションは、もう終わっているし。何だ、レイドに行きたいのか?」
「だって、特殊効果やバフ勿体ないじゃん!」
マッキーが、思わず言えば同意する同盟メンバー。
という訳で、何体かのレイドBOSSが生贄にされる事となるのは別の話。ルイスは、思わず検索する。
料理 バフ•特殊効果 付かない方法
検索結果 レベルを落とす事。なお、味や質も落ちてしまうので、下手すればごみになる。
ルイスは、無言で検索結果を消す。
味と品質だけは、譲れないルイスであった。
だって、せっかくなら美味しい物を食べたいじゃないですか?味と品質は一番譲れないのです。
「ルイス、諦めたか?それとも、留守番する?」
「勿論、行くのですよ。」
ルイスは、素早く立ち上がり片付ける。そして、急いでトキヤ達を追いかけるのであった。
こうして、春イベントは終わって行くのだった。
※かなり、早いですが投稿!
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