第260話 最初の難問

おやおや、どうやら国に入れないみたいですね。エルフとプレイヤーが、かなり激しく言い合ってますし。これは、何がどうなっているのやら…。


おや、ジェイドさん達も居ますね。


さてさて、どうしたものでしょう?ん?バーズさんが、怯えている。周りのプレイヤーが、嫌そうな雰囲気でバーズさんを見てますね。


「バーズさん、行きましょうか。」


バーズは、無言で頷く。


「おやおや、そんなに言い合ってどうしました?」


エルフは、激怒の視線を葛葉に向ける。


「獣如きが、この国に何しに来た!」


「普通に、商売ですよ。私は、商人ですから。それで、どうして国にプレイヤーを入れないのです?」


葛葉は、動じる事なく落ち着いた雰囲気で流す。


「プレイヤーは、生命の樹を守れなかった!精霊王の花嫁も!だから、入れる訳にはいかない!」


「嘘つきですね。」


葛葉の静かで、冷たい声音に黙り込むエルフ達。


「それで、誰の命令なのでしょう?」


葛葉は、満面の笑みで言う。


「…ハイエルフ様だ。」


エルフの男が、泣きそうな雰囲気で言う。


「なるほど。ちなみに、本物ですかね?」


「どう言う事だ!」


戸惑う雰囲気で、葛葉を見るエルフ達。


「姿を偽る魔物の可能性は?」


エルフ達は、驚き固まる。葛葉は、考える雰囲気。


「エルフさん、私と交渉しませんか?」


葛葉は、悪戯っぽく微笑む。


「条件は?」


「作戦が成功したら、プレイヤーを中に入れて協力体制を持つ事です。それと、最悪を考えていて欲しいです。おそらく、ハイエルフは全滅でしょう。」


すると、その場の全員が驚く。


「どうする?」


「貴方達には、私の本当の姿が見えているはず。1人を除いて…。偽物は、私を獣人に見ますから。」


そう言うと、先程のエルフを斬る。すると、影の魔物になる。エルフ達は、驚きに固まる。


「葛葉殿を、信じよう。プレイヤーを、中に入れてみる。ハイエルフ様が、現れた所で探りを入れる。しかし、葛葉殿には危険がともなうだろう。」


すると、ジェイドとヴァンは思わず笑う。


「それは、ない。この男なら、無傷で乗り切る。」


「うん、絶対に危険じゃない。」


すると、プレイヤー達は興味深々に葛葉を見る。


「お二人とも?私、ただの商人なのですが?」


葛葉は、呆れた雰囲気で言う。


「嘘つくな、嘘を…。」


苦笑して、クールに言う。


「そうだ、そうだ!」


便乗するヴァン。取り敢えず、国に入国。バーズを連れて、エルフ達と行動する事になるのだった。












作者の謝罪

寝過ごしました。深夜に、また投稿します。



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