第256話 マッチングと次の敵

取り敢えず、トモ君とマッシュさんとはお別れ。次は、ラストバトルになるのです。これは、激戦の予感…。まあ、良いんですけどね。


それでは、2人で行きましょうか。


「グレン、一緒にカウントしましょうか。」


「了解だ。全員、準備は良いか?」


2人は、頷き合いせーの!っと声を出して言う。


「「カウント、3・2・1…GO!」」


来た人を見て、ルイスは思わず笑う。


「やっぱり、最後は俺らだろ!」


「F LL公式司会•実況者っすし頑張ったっす!」


マッキーとルーカスは、笑顔で笑う。



*マッキー*

戦闘クラン、フリューゲルのリーダー。クランは、3位と戦闘クランを代表する一角。リアルでは、有名な実況者でもある。仕事は、秘密なのだとか。ルイスの兄、大河と同級生でルイスを本当の弟の様に接している。仲間からも、信頼はアツい強者。


「待たせたな、マッキーさんだぜ!」


*ルーカス*

イギリスサーバーで、死神と恐れられた死霊術師。もともとは、1匹狼だったが兄弟子であるルイスと喧嘩して、仲直りした事でbreezeへ。兄弟子を、尊敬している。リアルでは、実況者で子供心を忘れないまま、大人の頼もしさも持ち合わせている。


「兄貴、お待たせしたっす!あ、ルーカスっす!」



ルイスは、嬉しそうな雰囲気である。


「では、何を討伐しましょう?」


マッキーは、検索しながら笑う。


「ペンタチコロオヤシは、どうだ?」


※ペンタチコロオヤシ

ペンタチコロオヤシは、樺太のアイヌに伝わる妖怪。名称は「松明をかざすお化け」を意味しており、夜中に松明を持って横行し、道を行く人々に様々な怪をなすという。(※ウキペディア引用)


コタンケシの村長が夜道に出かけると、背後にペンタチコロオヤシが現れたので、持っていた刀で刺し殺したが、同時に彼も気を失ってしまった。


やがて目覚めた村長は村へ戻り、翌朝に村の者たちが死体を確かめに行ったところ、ペンタチコロオヤシの正体は、性悪のワタリガラスだったという。


つまり、ワタリガラスが相手な訳です。


なお、このようにキツネやカワウソなど動植物が人間の姿に化けるものを、樺太や北海道北東部のアイヌでは「イシネカプ」といい、北海道南西部のアイヌでは「イシネレプ」という。ともに、『それが化けたもの』の意味。(※ウキペディア引用)


ちなみに、ペンタチコロオヤシの羽は、この世界では幻覚作用があり囮(デコイ)の素材にもなります。


そして、矢の素材にも。是非とも、欲しい素材。取り敢えずは、マッキーさんを見ると頷くマッキー。


「取り敢えず、移動するか。」


グレンは、ルイスを見る。ルイスは、フィン達を呼び出し美味しいご飯を差し出す。ルイス達も、ティータイムしながらいろんな話をする。


「ルイスが、イベントするの珍しいな。」


マッキーは、お茶を飲みながら言う。


「別に、今回のは事故なのですよ。」


「すまん、俺がやらかしました。」


ルイスが、苦笑すればグレンは謝る。


「なるほどな。取り敢えず、ジェイドとヴァンは残念だったな。ルイスは、もうしないのか?」


マッキーは、ニヤけると言う。


「僕、言いましたよね?事故だって。なので、僕からイベントする事はほぼ無いですよ。まあ、するとしてもクランと同盟くらいでしょう。」


ルイスは、紅茶を飲みながら深いため息。


「それは、楽しみっすね。」


ルーカスは、クッキーを飲み込んでから笑う。


「暫くは、単独行動したいのですが。」


ルイスは、考える雰囲気である。


「良いんじゃね?けど、絶対に帰ってこいよ?」


優しく笑い、紅茶を飲むマッキー。


「トキヤさん、3週間程ですが任せました。」


個人チャット


トキヤ『3週間も、何する予定だ?』


ルイス『主に、ストレス発散。それと、リーダーの肩書きを外して伸び伸びしたいかなと。』


トキヤ『…帰ってくるなら許す。ただし、1週間に一度は、ホームに帰って来る事!約束だぞ?』


ルイス『了解なのです。』


取り敢えず、これ終わったら動かないとですね。


「よし、説得完了なのです。1週間に、一度…帰るよう言われましたが自由なのです。」


ルイスは、ウキウキと呟きルンルンと紅茶を飲む。少しだけ、子供っぽいルイスに優しく微笑みマッキー。ルーカスは、少しだけ不安そうだ。グレンも、ルイスの考えを見抜こうと無言になる。


「リーダーの肩書きって、かなり疲れるものなのですよ。たまには、羽伸ばししても良いですよね?」


「何でまた、1人なんだ?」


グレンは、首を傾げる。


「誰か居ると、僕が無意識に気を遣うからです。」


すると、苦笑するグレン。ルイスは、微笑む。すると、フィン達は食べ終わったのか、とても機嫌が良さそうに来る。ルイス達は、片付けて移動した。


「さあ、羽むしり始めましょうか。」


ルイスは、明るく笑う。


「鶏肉パーティーっす!」


肉料理に、思いを馳せながらエイエイオー!


「爪欲しいな、武器や装飾品にも使えるし。」


マッキーは、考える雰囲気でいう。


「嘴は、良い金額するし金稼ぎだぜ!」


グレンは、ウッキウキであった。こうして、戦いが始まるのだった。ルイス達は、走り出した。

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