第247話 楽しいイブ
取り敢えず、どんどんと対戦が終わっています。見てて、とても面白いのですよ。なるほど、ジェイドさん、かなりやり込みましたね。原初の使い方を、かなり研究されてます。代償と力、その天秤の掛け方が上手くなりました。これは、厄介ですね。
まあ、勝てなくはないですが…おそらく、一筋縄とはいかないでしょうね。やはり、凄いですね。
次は、ラストバトルです。
「さてと、次でラストバトルだな。」
実況して、少しだけ疲れながらも言う牧田。
「そうっすね、頑張って応援していくっすよ!」
お客さんも、答える様に歓声を出す。
「ラジアンさんは、誰と戦いたい?」
「ルイス…。」
会場で、瑠衣は時矢達を見る。好きにしろと、2人はジェスチャーする。瑠衣は、番号を打ち込んだ。
「本当に、今日はノリが良いなぁ。もしかして、日本運営さんを、気遣っているのか?」
牧田は、ため息を吐き出しながら言う。スクリーンには、待機中のルイスが映される。
「少し早いですが、Merry Xmas!そして、よろしくお願いしますね。お互いに、楽しみましょう。」
ルイスは、友好的にほわほわと笑いかける。
「じゃあ、行くよ!」
ルイスの挨拶を、無視してナイフを放つ。余りの態度の悪さに、ゲスト達は不愉快そうである。ここから、ルイス達の音声が聞こえなくなる。
「おやおや…。挨拶は、大事ですよ?」
ルイスは、聖なる障壁で弾く。弾かれたナイフを、ロナは素早く掴み障壁の右から回り込む。しかし、ルイスは、素早く左から回り込み聖なる槍をロナに打ち込む。回避行動をしても、無傷とは行けず。
ロナは、ルイスを睨む。ルイスは、微笑む。
「何で、龍人にならない?」
「だって、なってたら攻撃に当たっちゃいます。」
すると、素早くナイフを持ち直すロナ。
「ロナさん、どうして回復職業を下卑したんです?配信者である人が、1番やってはいけない事でしょう?職業には、善し悪しが必ずあります。大きなレイドでは、回復職業は必須ですよ。」
「回復しか、出来ない無能だよ?」
ルイスは、困った雰囲気で言う。
「僕の攻撃、受けたじゃないですか。今回、僕は回復職業や神官の初期スキルしか付けてませんよ。どんなスキルでも、しっかりと育てれば強いです。まあ、今の回復職は効率重視型が多いのですよ。つまりです、他のメンバーが火力を出せるから、連発が出来てクールタイム短縮の出来る牽制魔法とか。」
ルイスは、笑いながらホーリーアローを連射。行動を制限した所で顔面にワンパンチ入れる。
「化け物…」
呻きながら、フラフラと立ち上がる。
「言っておきますが、これは僕の本来の戦い方では有りません。では、そろそろ龍人になりますね。」
指輪を外し、素早く短刀で2発攻撃する。その速さに、目でルイスを追えないロナ。ルイスは、双神の刃も原初すらも使わずに紫龍人を倒した。
「まあ、だよな。俺に、勝てないのにルイスさんに勝てる訳がない。俺でさえ、手も足も出ずに完封されたんだ。遊ばれて、終わりだろう。」
シンは、呆れた雰囲気で言う。ヴェインも、無言で頷いて苦笑する。しかし、お客さん達は初知りで驚きに騒めく。牧田とアーサーは、頷く。
「じゃあ、来客者の勝ちって事でそろそろ締め括ろうか。あ、ルイスの奴ログアウトした。」
「まあ、これで日本の龍人も出たし本社も何も言えないっすね。良かった、良かったっす。」
運営陣は、圧力を掛けられていた事を知られていたと驚く。そして、申し訳ない気持ちになった。
「なるほど、そういう事。」
ダーソンは、そう呟く。そして、トークショー終了
瑠衣達は、スタンプを集めるべく、食べ歩きを始まるのだった。クリスマス当日、イベントを全力で取り組む。プロメア達も、楽しそうである。
こうして、平和にクリスマスは終了したのだ。
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