第245話 同盟リアル集合!

さてと、今日はクリスマスイブですね。お部屋を、模様替えしてクリスマスバージョンに。


クリスマスツリーを、飾る為にプロメア達は冒険をお休みして飾りを作っている。ルイス達は、予定があって夕方からのログイン。なので、住民メンバーはルイス達を驚かせようと気合が入っていた。




瑠衣は、駅で神崎と待ち合わせしている。


「ごめん、待ったか?」


全力で走って来たのか、息を切らして来た神崎。瑠衣は、スマホを鞄に入れて優しく微笑む。


「大丈夫、そんなに待ってないよ。電車も、5分くらい遅れるみたい。かなり早めに、待ち合わせ時間を設定してて正解だったね。って、大丈夫?」


まだ、息を切らしている神崎を心配そうに見る。


「なんとか…?」


「ベンチに、座ってて。僕、飲み物買って来る。」


瑠衣は、そう言うと自販機に向かって行った。


「おいおい、朝から大丈夫か?」


時矢は、苦笑しながら隣に座る。


「寝坊した時には、死ぬかと思った。」


その言葉に、思わず時矢は声を出して笑う。


「まったく、何しているのやら。」


ルイスは、グレンにあったかいお茶を渡す。時矢には、珈琲である。2人は、感謝して飲む。瑠衣も、ココアを飲んでホッと一息ついている。


アーサーと牧田は、打ち合わせの為に昨日からイベント会場近くのホテルに宿泊している。


電車に乗り、近くのファミリーレストランで司会組と合流する。そして、朝食を食べて会場へ。


瑠衣と神崎は、牧田に渡されたニット帽子に狐面を着けて木漏れ日喫茶へ向かう。すると、同盟のリーダーと副リーダー。そして、参加できたメンバーが集まっている。そして、運営さんもだ。


「なるほど、分かった。許可有りなんだな。」


蒼夜は、苦笑して頷いた。


「はい、この絵は全員の許可を得て、僕が何日もかけて書きましたよ。海外プレイヤーは、フレンドチャットなど実際にサーバーを超えて会って、きちんとお願いしに行きました。皆さん、心良くOKして下さいました。海外プレイヤーは、ログで確認できるはずですので、そちらをご確認ください。」


瑠衣は、狐面とニット帽子を取り微笑む。全員が、瑠衣の正体を理解して嬉しそうな反応をする。


「やっぱり、苦情が来ますか?」


「肖像権の法律を、しっかり調べた上で手回ししてるし問題はない。けど、他の店は出来ないし嫉妬じゃないが狡いとは思われるだろうな。その辺のトラブルを、出来れば回避したいと思うんだが。そんな事する、程度の低い店は呼んでないつもりだが。」


瑠衣を見て、蒼夜は苦笑する。


「これでも、5歳の時から木漏れ日喫茶に来店している、超常連客なのですが。マスターに、恩返しした結果が仇になりそうとは…申し訳ないです。」


「一応、知り合いの店長達には言ってあります。」


すると、少しだけ安心する運営陣。昨日の、出店長の顔合わせで殆どが知り合いだと分かったのだ。何気に、顔の広いマスターに全員が拍手。


少しだけ、照れるマスター。


「それと、絵を盗まれる可能性があるな。」


「店内カメラに、交代で張り付きます。」


マスターは、優しく笑いながら言う。


「そっか、なら安心だな。所で、瑠衣君。公式ビックリな、非常にクオリティーの高い絵を描いているけど。まさか、前回のイベントで絵を描いたか?」


写真を見せて、蒼夜は言う。


「あ、それ僕の描いた絵ですね。」


「後で、景品を家に送っておく。」


蒼夜は、安堵した雰囲気で息を吐く。瑠衣は、キョトンとする。すると、神崎がスマホを見ながら。


「瑠衣、住所のとこ書かなかったもんな。」


「え、あ…だって、神崎君達を待たせてたので。」


瑠衣の天然に、思わず笑う時矢達。


「やっと、最後の1人に渡せた。大丈夫、瑠衣君だけじゃないから。謝らなくて、大丈夫だぞ。」


「瑠衣、そろそろ記念撮影しようぜ。あ、何処でバレるか分からんし狐面は2人とも着けて撮影な。」


牧田は、写真をパソコンに取り込む。そして、コピーの事と神崎に心配そうに顔バレの事を言う。


「ゲームで、フレンドから写真を送るからコピーは自分達でお願いな。それと、神崎は、既に顔バレしてるぞ。結構、拡散されてるし。気をつけろよ?」


「まあ、クラスメイトだろうな。気をつける。」


神崎は、真剣な雰囲気で言う。


「そこら辺、瑠衣は完璧なんだよな。一応、調べたけど情報なし。けど、油断はしない方が良い。」


時矢が言えば、牧田やアーサーも頷いている。


「僕は、普段キャラがあれですし。クラスメイトとも、必要最低限しか話しませんから。春都君が、毎日の様に声を掛けてくれるくらいです。でも、ありがとうございます。しっかり、気をつけますね。」


すると、時矢は色紙にサインを書く。瑠衣は、驚くと他のメンバーもキャラ名でサインを書く。牧田とアーサーは、来店した時に書くと笑う。


最後に、瑠衣と神崎が書いて店員メンバーが来る。


「では、此処で解散なのです。」


全員が頷いて、お店から出て行くのだった。


さあ、リアルクリスマスイベント開始である。瑠衣達は、会場に入るべく並びに行くのだった。










作者の独り言

昨日は、投稿できずすみません。寝てしまいました

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