第226話 信頼を得る為に

ルイス達は、いくつかのグループで動く事にした。BOSSに行こうとした所、解放するにはチェインクエストを終わらせる必要がある様なのである。


ちなみに、本当の理由は運営さんの調整ミス。


それを、改善する為の時間稼ぎだったりします。このままだと、チェインクエストが終わる前にメンテナンスが入ってしまう計算になりますからね。


取り敢えず、街に行きましょうか。


ルイスは、赤い服のドワーフの子供を探す。グレン達も、真剣に周りを見渡しながら探す。


「もしかして、あれっすか?」


ルーカスは、ルイス達に声を掛けて言う。


「はい、そうですね。」


ルイスは、近づいてからドワーフの少年に声を掛けてみる。そして、チェインクエストが開始される。


猫を捕まえるクエストです


クロ猫・シロ猫・三毛猫の3体ですね。


「じゃあ、俺は黒猫!」


グレンは、木の上の黒猫を見つけて走り出した。


「なら、俺は白猫っす!」


ルーカスは、ベンチの下に寝転ぶ白猫を見て言う。


「あ、2人とも…追いかけたら逃げますよ?」


2匹の猫は、元気よく逃げて行った。2人は、驚いてから慌てて追いかけている。


「完全に、遊ばれてますね。いえ、遊ぶのは正解なのですが。はたして、捕まえられるでしょうか?」


ルイスは、猫じゃらしを少しだけ遠い位置で使う。すると、勢いよく飛んできたモフモフ…こほんっ、三毛猫。可愛いクリームパンで、猫じゃらしをパンチしています。後は、猫が疲れるまで遊ぶだけ。


時に、可愛い肉球をみせながらタシタシと猫じゃらしを攻撃してます。良い、リアクションですね。


取り敢えず、疲れた様なので抱き上げます。


「取り敢えず、1匹ですね。」


三毛猫が、甘える様に喉をゴロゴロ鳴らす。ルイスは、モフモフしてから下ろそうとすると、しがみついて悲しそうに鳴き続ける。甘えん坊さんですね。


暫くして、2人が疲れた雰囲気で帰ってくる。


「やはり、苦労しましたね。」


ルイスは、苦笑して2人を見ている。


「ふぅー、やられた。」


「これは、しんどいっすよ。」


取り敢えず、猫を渡してお礼に鍛冶屋の紹介状を貰います。そして、そこで武器の耐久値を見て貰う事に…。さあ、ストーリーが開始されてますね、


「普通の坑道に、魔物が現れてなぁ…。」


「では、行ってきます!」


30分以内に、坑道の魔物を倒す。


「さて、狩りますか!」


ルイス、ルーカス、グレン、トキヤは武器を構えている。そして、坑道を全力で走り出した。


「なかなかに、多いっすね。」


ルーカスは、苦笑する。大鎌は、ここでは使えないのでジョブは錬金術師である。


「きつい!堅い!怠い!」


グレンは、悲鳴じみた声で言う。グレンの剣撃に、合わせてトキヤも攻撃している。


「お前ら、話してないで手を動かせ!」


トキヤも、苦笑しながら言う。ルイスは、素早く全員を回復して走り出していた。


「思ったより、きついのですよ。」


ルイスは、短刀を構えて真剣に言う。


「何で、タイムアタックなんだよぉー!」


「今日は、良く走る日っすね。」


グレンの悲鳴に、ルーカスは疲れた雰囲気で言う。


「ルイス、前方から敵15だ!」


「バフ行きます!」


トキヤの声に、素早くバフをかけるルイス。


ちなみに、他の人は他の坑道に行っている。チャットを見る限り、あちらも苦戦している様だ。


ルイスは、警戒しながらも息をととのえる。


「全員、かなりの苦戦を強いられている様だな。」


トキヤの声に、ルイス達は無言で頷く。


「やっと、倒した…。」


「失敗した人達も、多い様ですね。」


ルイスは、苦笑している。


「つまり、全滅させられたと…」


トキヤは、深いため息を吐き出す。


「取り敢えず、報告しに行くのですよ。」


グレン達は、頷いて坑道から出るのだった。ドワーフの男達は、かなり驚いてから嬉しそうである。


「すまないが、その実力を見込んで頼がある。」


「鉱山付近の草原で、薬草を取って来てくれ。」


ルイス達は、頷くと素早く草原に向かった。草原にも、魔物が現れて薬草を食べてしまう。なので、ルイスとトキヤは採取してグレンとルーカスは魔物を倒していく。ルイスは、直ぐに採取しだした。


薬草を15本採取せよ    0/15


手慣れた雰囲気で、ルイスとトキヤは採取。時間もそれ程かからず、グレン達も長期戦は免れた。


薬草を渡し、報酬を受け取る。


「大変だ、魔物に子供が連れてかれた!」


ルイス達は、急いで走りだしたのだった。


閉じ込められた、子供達8人を解放せよ。 0/8


どうやら、木箱に閉じ込められて運ばれている様ですね。箱には、魔物特有の印が付いてます。勿論ですが、空き箱を持ってたり別の物が入っていたりします。それらの箱には、印が付いていませんが。


捜索範囲も、かなり広いですね。同じクエストをしている、メンバーを集めて協力してクリアします。その後に、彼らのクエストも手伝いましょうか。


「くそ、後1人が見つからない…」


グレンは、焦る雰囲気である。


「もう良い、ありがとうな。」


ドワーフ達は、悲しそうに言う。


「フィン、空から探してください!」


呼び笛で、フィンを呼ぶとお願いする。フィンは、素早く飛び立つと3分後に帰ってくる。そして、見つけたから乗れとルイスとグレンを乗せて飛ぶ。


トキヤ達は、フィンの呼んだグリフォンに乗る。


何とか、ぎりぎりだが子供を無事に連れ戻す事に成功する。そして、ドワーフ達に感謝される。


「取り敢えず、今日はログアウトだ。」


トキヤの言葉に、頷いて宿屋に戻るのだった。


最後のクエスト

妖華蔓延る廃坑


1番面倒なクエストが始まろうとしていた。












作者の謝罪


またもや寝落ち…


2話投稿するまで、終わらない連続投稿開始!


今日こそは、頑張るぞ…

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