第224話 宿屋の食堂にて…

ルイス達は、今後の事を話すべく宿の食堂に集まっていた。マッキー達含む、名も無き同盟全員がコアントに入国した。ルイスは、紅茶を飲んで別の宿屋に居るリーダー達を待っている。


「それにしても、僕ってそんなチョロいと思われてます?これでも、愛情を込めて育てて来たつもりなのですが…。やはり、少し傷付きますね。」


ルイスは、深いため息を吐き出して言う。


「でも…でも!抜け道は、あるものでしょう?」


ガイアは、オロオロと言う。


「取り敢えず、3人には元気ノコとノコノコの素材を1日集めてもらいます。お願いしますね。」


ルイスは、笑顔で言えば3人は頷き出て行く。3人が行ってから、ルイスは頬杖をついてむくれる。


「でも、ルイスなら抜け道くらい知ってそう。」


グレンは、暢気に笑いながら言う。


「当然、知ってるに決まってるだろ。」


トキヤは、苦笑して答える。法律国家まで、行った事があるのだ。大して、変わらないこの世界の抜け道や隠しクエストも勿論だが知っている。


ルイスは、無言で食堂の入り口を指差す。


トキヤ達は、驚いてから食堂の入り口をみている。ガイアのローブが、少しだけ見えている。


「本音を言えば、僕は今の仲間をとても気に入ってます。こんな僕に、笑いながら着いて来てくれる。そして、時に怒ったり笑い飛ばしてくれますから。だから、僕からは仲間を増やす気は無いのです。例えそれが、僕が好きな可愛いやモフモフでも。」


ルイスは、そう言うと紅茶を飲む。


「それ、本人に言えば良いのに。」


グレンは、笑いながら言う。


「たぶん、今のガイアに何かを言った所で、すんなりと納得するとは思えないんです。だから、ストレス発散に、討伐をお願いしました。ついでに、ガイア達のレベルも上がりますし、素材は後に絶対必要になるので仲間の為にもなります。なので、是非とも全力で頑張って欲しいものですね。」


すると、ガイア達が慌てた様に急いで出て行く音がした。ルイスは、優しく無言で微笑む。そして、紅茶を飲み考える雰囲気で紙を見ている。マッキー達や住民達も優しい視線をルイスに向ける。


「なるほどな、ちなみに他に必要な素材は?」


トキヤは、腕を組みながら聞く。


「それが、ボスドロップなのですよね…。」


「ボス周回確定だぁー!」


ルイスは、苦笑している。グレンは、素晴らしい笑顔で言う。なかなかの、地獄を味わうと理解しているからこそのはっちゃけ具合。マッキー達は、自分達のメンバーに元気ノコとノコノコの討伐を言う。


「あ、素材は買い取るので安心してください。後に使う薬代を引いて、あとは全額を渡すので。それとですが、お金を受け取ったらギルドの銀行に預けておくのをオススメします。ここでは、レイドやクエスト関係なく基本的に3回はあっさりと死ぬと言われてますから。それによる、アイテムやお金の消失は痛いですよ。雑魚敵でも、強いですからね?」


ルイスは、マッキー達の行動を見て知らないだろう人達に優しく言う。すると、全員が頷いて元気よく答える。マッキーは、感謝するとルイスも頷く。


「という事は、俺達はこれからボス周回か?」


「はい、メンバーが揃い次第に行きたいですね。」


マッキーの言葉に、ルイスは頷いて笑う。


「ちなみに、その薬って?」


「この国には、3つの廃坑が有りまして…。そこに咲く、妖華を取って来るクエストが有りまして。それだけは、絶対にクリアしないと行けない場所があるのです。例えば、純度の高い魔鉱石の取れる地脈がある鉱山エリアですね。そういうのは、ある程度の実力と信頼がないと入れないのです。」


全員が、続きを促す様に黙る。


「話は戻りますが、その妖華…当然ながら毒を含んだ花粉を飛ばします。それが原因で、廃坑になったのですが。これ、精霊には猛毒なんですよね。」


すると、β人以外のメンバーは驚く。


「その毒は、通常の解毒薬やキュアポーションが使えません。特殊解毒ポーションと呼ばれる種類の解毒薬で、今回は毒で解毒薬を作ります。言わば、毒をもって毒を制すって奴なのですよ。」


もともと、ノームは坑道に居たのだと思います。けれど、追い出されてドワーフに助けを求めた。そうなると、複数のクエストを踏みクリアする必要か有ります。ちなみに、プロメアとガイアは免除対象です。僕が、クリアすれば自動でクリアになります。そして、それらを終わらせると本当のBOSSと戦う事になります。勿論、これはレイド戦です。


「なるほど、だからガイアの居ない場所で言ったのか。今のガイアなら、無茶しそうだからな。」


マッキーは、真剣な雰囲気で言う。


「人伝に、聞いてしまったら止める人が必要です。この件は、僕がしっかり認識していて対策する事も伝える人が。カリオストロ、お願いできますか?」


「分かった、それなら今から行こう。」


カリオストロは、そう言うと食堂から出る。ルイスは、深いため息を吐き出す。ガイアの焦りは、ルイスも予想外だったのだ。しかし、なってしまったものは仕方がない。ルイスは、気持ちを切り替える。


「本当、リーダーしてるよな。」


「トキヤさん、変わります?」


ルイスは、少しだけ冗談っぽく言う。


「冗談じゃない。この、濃ゆいメンバーを上手く中和するなんて俺には無理だよ。だいたい、リーダーがルイスだからこそ皆んなは着いて行くんだ。」


すると、全員が頷く。ルイスは、少しだけ驚いてから照れる。皆んなが、微笑ましく見るのだった。

















作者とキャラの攻防戦


作者

「もう、朝投稿したし夕方はいらんよね?」


ルイス

無言で、龍人になり双神の刃を取り出す。


作者

「今日は、もう出したし良いよね?」


ルイス

アズライール発動、龍の威圧をしながら原初の黒龍を発動させている。微笑んでるが、目は笑ってない


グレン

無言で、業火聖剣を待機


トキヤ

無言で、剣を構える。


プロメア

爆弾よーい⭐︎


ガイア

魔法待機


メウロ

無言でスラッシュ待機


作者

「ルーカス君や、助けて。」


ルーカス

「大人しく書くっすよ。」


作者

「はーい」

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