第219話 考えた末に

ルイスは、深いため息を吐きだす。というのも、基礎というのはチュートリアルの内容をクリアする必要があり、スキップしたら得られない知識だ。


まあ、運営も意地悪では無いのですけどね。


ルーカスは、考える雰囲気である。そして、苦笑してから言いづらい雰囲気で言うのだった。


「イギリス運営には、ライブラリーとアーカイブが無いんっすよね。当時のネタバレを嫌う、プレイヤーの意見を受け入れて。確か、消したはずっす。」


ライブラリー

図書館、様々な知識が保管されている。インターネットみたいに、いろんな情報を検索が出来る。


アーカイブ

保存記録や公文書という意味をもつ英単語。ですが、消してはいけないデータを長期保存するために、専用の保存領域に安全にデータを保存することをいう。 アーカイブにはデータ保全のためのものと、ファイル圧縮のためのものがある。


簡単に言えば、消したく無い情報を保存記録するシステムである。ちなみに、これは手動で情報を追加保存を出来る。その代わり、上書きは出来ない。


「中国サーバーでも、見た事はないな。」


すると、後ろから声がする。


「そりゃ、そうだろ。中国では、有料アプリ化しているからな。理由としては、サーバー負荷の軽減だが…本音は、課金して欲しいからだろうな。」


「兄さん、どうかしましたか?」


ルイスが、兄さんと言うと周りが驚く。


「夜ご飯、出来たからそろそろ降りてこい。」


大河…爆裂は、優しく笑うと言う。


「あ、はい。おや、LINEに気付きませんでした。」


取り敢えず、此処でログアウトする事に。


「アプリ化してるなら、買えば良いと思います。それに、槍の基礎とか書いてありますから。」


ルイスが言うと、2人は頷くのだった。ルイスは、その場で慌てた雰囲気でログアウトした。


「やば…、換気扇を回すのわすれてた。」


「鳴っちゃったんだな、火災報知器。」


爆裂の声に、トキヤは思わず笑う。


「そりゃ、ルイスも慌てるわな。」


マッキーは、腹を抱えて笑う。


「うるせぇ、料理音痴とゲテモノマスター!」


「「違うわ!」」


トキヤとマッキーは、声を合わせて言う。


「ゲテモノマスター?」


グレンは、キョトンという。


「あれだ、知的好奇心だ!」


マッキーは、素早く言い訳。


「俺は、レシピ通りに作ってんだよ!」


トキヤは、落ち込んだ雰囲気で言う。


「あ、止まった。良かった、良かった…よく無い!ヤバい、母さんが激怒してる!ルイスは、避難したと…つまり、俺の後ろで仁王立ちの母さんが…。」


「「おつ!」」


元気よく、素晴らしい笑顔で言う2人。


「ルイス、酷いぞ!とにかく、ご飯の前に説教からかな。じゃあ、また飲みにでも行こうな!」


「おう、行こう!」


こうして、爆裂も消えるのだった。トキヤ達も、一旦はその場で解散するのであった。


ルイスは、ログインする。


結局の話、説教はご飯を食べてからになった。現在進行形で、大河は母親に怒られているだろう。


「まったく、酷い目にあったのですよ。」


ルイスは、ログアウトして素早く階段を走って降りて、換気扇を着ける。素早く、窓を開けて換気もする。すると、怒った様な足音…。瑠衣は、いそいそとキッチンから逃げて風呂場へ隠れるのだった。


そして、親が通り過ぎてキッチンに入ったのを確認して、音を立てない様に階段を登って自室へ。


すると、運営からの報酬が来ている。


テストプレイの報酬

ゲーム内課金通貨1万円

絆結晶12個(1匹に2つずつ)

素材交換権5枚


「絆結晶?おおっ、これは良いアイテムです。」


絆結晶

使用すると、使い魔や使役獣のレベル上限を解放する。一時的に、好感度が上がりやすくなるので、1つあげたら遊んだり餌付けしてみよう!好感度が、MAXであった場合は与えた子のSPに変換される。


つまり、好感度がMAXでもうちの子が強くなれるよと。これは、素晴らしいですけど…その、こう言う事は言いたく無いのですが。これ、未実装アイテムですよね?まさか、僕に使わせて効果を調べようとしているのでは?っと、疑いたくなるという。


いえ、何にせようちの子のためになる物…。今は使わず、こちらで実装されてから使いましょうか。


ルイスは、うんうんと頷くと帰るのだった。














作者の独り言

急遽、書きたい内容があったので投稿。今日、11/08は実はルイス君の誕生日でもあるのです。


ルイス、誕生日おめでとう!


日付変わっても、書かなければ!




無理そうなので、9日に書きます

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