第207話 革命イベント2日目
さてと、疲れました!同じ革命軍への手回し、物資の販売や打ち合わせの数々…。
「やっと、一息つけるのですよ。」
「いろいろ、手を回してくれて助かるよ。」
ロゼは、笑いながら感謝する。
「やっと、娘達やリル達に会えます。」
やったぁー!っと、喜ぶルイス微笑むトキヤ達。すると、プロメア達が来る。ルイスは、明るく優しい笑顔で3人に向かう。リルとソルも、嬉しそうだ。
「はいはい、お疲れ様。と、言いたい所だけど…」
ロゼは、申し訳ない雰囲気で言葉を濁す。
「今は、ゆっくりさせてやってくれ。はい、お前達が不在中にした活動報告。これも、ルイスがいつの間にか終わらせてた。もう、放り投げる気をこれだけで感じられるな。まあ、俺達は新人だしな。余りでしゃばるのも良くない。ここらで、休憩だな。」
トキヤは、疲れた様に伸びをして言う。
「そうなのです。癒しを、僕に癒しをください。」
「ルイス君って、そういう一面もあるのか。前にイギリスサーバーに来た時は、そんな性格は微塵も見せてなかったから驚いたよ。ギャップが…。」
そう言って、引いているロゼに笑うグレン達。
「寧ろ、こっちが通常通りだぜ?」
グレンは、笑いながら言う。
「昔は、そんなでも無かったっすけどね。」
ルーカスは、困った雰囲気で笑う。
「まあ、猫を被るのは得意です。えっへん」
ルイスは、そう言いながらお菓子を食べる。
「でもまあ、少しだけ安心したかな。」
ロゼは、優しい雰囲気で呟く。
「君を初めて見た時、何て言うか子供らしさを感じられなくてね。何処かで、息抜きしないと壊れる危うさをなんとなく感じてたんだ。まあ、杞憂だった訳だけど。だから、安心したよ。」
すると、ルイスは固まる。
「まあ、それは誰でもある事ですよ。」
ルイスは、ニコニコと笑って言う。
「今の戦況、表面では不安そうだよね。内心は、苦しいと感じてる。じゃあ、内面の冷静な君はこの戦況をどう思っている?何故、このタイミングで?」
ロゼは、真剣な雰囲気でルイスを見る。まるで、嘘や冗談は許さないと言わんばかりである。
「……言っても、良いんですか?」
ルイスは、カップを置いて素っ気なく言う。
「はっきり言おう、ここに集まる有象無象は戦闘しか脳のない奴ばかりだ。更に言えば、欲深い。」
「現状況を言うのであれば、『真に恐れるべきは、有能な敵ではなく無能な味方である』ですかね。このままだと、ここで内乱が起きちゃいそうです。」
すると、ロゼは深いため息を吐き出す。
「なるほど、理解していて休憩を選ぶと?」
「寧ろ、今は刺激すべきでは有りません。どうせなら、今のうちに活躍して貰いましょう。その方が、僕から見てもいろいろと都合が良いのですよ。」
ルイスは、小さく笑う。ロゼは、思わず表情を硬くする。ルイスは、何事も無かったかの様にノホホーンとお菓子を食べている。ロゼは、深いため息。
「君の内面は、底知れない怖さを感じるよ。」
「全くです。我ながら、嫌いな裏面なので見ない様にしているのに。まったく、酷いのです…。」
ルイスの不貞腐れた声に、思わず笑うロゼ。
「ごめんよ。これからも、仲良くしてね。」
「この戦いに、勝利が出来たら許します。」
そう言うと、ルイスは葛葉に変装するのだった。
ジェイドは、深いため息を吐き出す。物資を片っ端から、奪われているからだ。そして、ルイスなる人物はテントから出ない臆病者と、潜入させた奴は言っていた。それなら、警戒すべきは謎の商人か。
「ゔぅ…、嘘つき!」
ヴァンは、怒りながら言う。
「またか?」
ジェイドは、苦々しく呟く。最初に貰える100万ゴールド、しかしここで生活する以上は食事も必要だと。けれど、そのお金は個人持ちなのだ。
「貴族達、中立派を襲えって言ってた。」
ヴァンは、真剣に言う。
「それは、駄目だ。」
ジェイドは、即答する。
「残念やけど、もう数人のプレイヤーが引き受けて行ったみたいや。このままだと、交戦する。」
「ラノ、どうにかならない?」
ヴァンは、不安そうに言う。
「残念やけど、交戦はまのがれへん。けど、あの謎の商人が置いて行った護衛が居る。あちらさんには恐らく、少しもダメージは入らんやろ。」
「ん、子供達が安全なら良い。」
ヴァンは、ホッとすると出掛けるのだった。
中立派の敷地から、少しだけ離れた場所にて。ヴァンは、中立派の敷地で暴れた者達と合流していた。
「お前達…、よくもルール違反をしたな?」
ヴァンは、不機嫌そうに言う。
「だ、だってもう俺達は金もないんだ!」
「さっき、点数が引かれてた。ついでに、相手には追加点がありそろそろ逆転されそう。」
男達は、青褪めて許しを乞う。
「すまない!その、許してぐぅあー!」
ヴァンに斬られ、消える男の人。
「おやおや、怖いですね。」
葛葉は、微笑むと呟く。
「誰だ。」
ヴァンは、真剣な雰囲気で剣を向ける。
「こんばんは、初めまして商人の葛葉と申します。以後、お見知り置きを。今回は、ヴァンさんに交渉が有りまして。ここへ、参った次第です。」
葛葉が笑えば、ヴァンは首を傾げるのだった。
作者の独り言
書き終わった勢いで、うっかり間違えて投稿しちゃいました。くっ、寝ぼけてです…。
また、書かなければ…。
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