第204話 感謝のSSその2

*モフモフ達の会議


フィンは、考えていた。そろそろ、ルイスの誕生日だと。たまには、自分達も何かしたい!そこで…


デデン!モフモフ会議である。


フィンは、眼鏡にネクタイ。リルは、虹色アフロ。ソルは、赤いマフラー。フィアは、リボン。スコルとハティは、いつものままで会議は始まる。


フィンは、会議を始めると言う。


うーん、そもそも主人が欲しい物って?っと、リルが首を傾げて小さく鳴けば苦笑する。


どうせなら、形として残る物が良いな。ソルは、考えながらもストレージを開いている。


スコルは、寝落ち。ハティは、それをツンツンと押して起こそうとしている。フィアも、悩んでいる。


ルイスは、可愛いと思い写真を撮ってから、部屋を出て行く。フィンは、唸る様に声を振るわせる。


「いったい、何の会議をしているのでしょう?」


ルイスが、キョトンと言えばトキヤは笑う。


「さあな、でもまあ癒されるよな。」


「虹色アフロ…!?」


ルーカスは、そんな装備がと驚いている。


「ルーカス?あれは、ネタ装備ですよ。」


ルイスは、変な方向に走りそうなルーカスを思わず止める。グレンは、笑ってお茶を飲んでいる。


フィンは、悩んでからガイアを呼ぶ。


「なるほどね。代筆するから、言ってみて。」


そして、フィンのオリジナルレシピを書き上げる。すると、弾かれた様にリルとソル達も言う。6枚のレシピは、フィンが預かる事になった。


フィン 風の恵み贅沢スープ

リル  月狼のしっとりホワイトショコラ

ソル  日狼のとろけるガトーショコラ

フィア 燃えるピリ辛野菜炒め

スコル お肉たくさん満腹煮込み

ハティ もちもち肉球蒸しパン


ガイアは、笑って頷く。


「ガイア、クエストに行くよ?」


プロメアは、首を傾げてキョトン言う。メウロも、暢気に手を振っている。ガイアは、ローブを着ると慌てた様に2人に駆け寄る。そして、3人で。


『行ってきます!』


ルイスを始め、メンバー達が笑顔で見送る。


『行ってらっしゃい。』


暫くして、プロメア達が帰ってくる。フィンは、素早く向かって行く。すると、ガイアに通訳を頼む。


「フィンの羽と、リルソルの毛を錬成して紐にして欲しいんだって。その、マスターには内緒で。」


「うん、良いよ。ここじゃ、誰がみてるか分からないし私の部屋に集まって。いったん、着替えてからね。パパに見つかったら、怒られちゃう。」


プロメアは、笑うと部屋に戻って行く。暫くして、ドアを開けてフィン達を入れるのだった。


「綺麗な白い糸、光に当たってキラキラしてる。」


プロメアは、目を輝かせて言う。


「出来たのは、茶色と黒と白と赤と薄い青と薄い赤だね。これで、何を作るの?」


フィンは、まじない紐と答える。黒と白で真ん中に赤が入るデザインである。もう一つは、薄い赤と薄い青で真ん中に茶色がくる様なデザイン。


シャルムに、紙を渡しお願いするフィン。シャルムは、驚いたが優しく笑い内緒で作る事に。


品は完成した、後はサプライズだけ!フィン達は、ドキドキしてルイスの誕生日を待つのだった。




*とある日常


ルイスは、ユウユウ達の突撃に困惑する。


「ルイス、クエスト手伝って!」


「え、えっと?何のクエストですか?」


グレンは、戦闘準備を完了させている。


「行けば分かる!」


そう言って、ルイスを連れ出す。そして、巨大なイモムシ討伐である。ルイスは、出してはならない様な悲鳴をあげる。そして、グレンの後ろに隠れる。


「む、ムリムリムリムリムリ!嫌です!」


「虫嫌いなのは、知ってはいたが…」


グレンは、苦笑している。


「知っていたなら、止めてくださいよ!」


そして、戦闘終了…。


「ルイスさん、怒ってます?」


「ちなみに、わざとですか?」


ユウユウの言葉に、ルイスはブラックオーラを放ちながら言う。ひえっ!?と、怖がるユウユウ。


「知ってたぞ、犯人はユウユウだ。」


トモは、あっさりと親友を見捨てる。


「逃げるんだよぉーん!」


そう言うと、全力で逃げるユウユウ。


「アホだな、ルイス相手にスピード勝負とか。」


グレンは、呆れた雰囲気で呟く。


試験管が割れる音、姿が消えるルイス。次の瞬間には、ルイスの飛び蹴りがユウユウに決まる。


「次は、許さないのですよ?」


まったく、もう。という雰囲気のルイス。


「ごめんて…。」


そして、4人でドロップの話に花咲かせる。花の蜜に、困惑して検索しているとレアだと判明した。


ルイスは、少しだけ機嫌が治るのだった。

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