第200話  2週目その2

さてと、アテナはアイギスと槍を持ち見てます。厄介なのは、その高い防御力なのですよね。


何せ、タイミングを外して超火力を撃てば余りダメージが入りません。それ以外の攻撃は無効化されてしまうのですよ。いかに、僕達の連係と息があうかが重要となります。さてさて、始めましょうか。


「防御を壊さないとな…。」


トキヤは、考える雰囲気である。


「取り敢えず、遠距離攻撃が出来る人は始めちゃってください。前衛は、温存待機でお願いします。」


ルイスは、指輪を外して龍人となる。


「あれ、今回はふざけないのか?」


マッキーは、キョトンしている。


「ふざけて、勝てる相手ならしますけど。」


相手は、職業で言うならガーディアンです。


ヘラが、テイマー(従魔師)

アテナが、ガーディアン(守護者)

アフロディーテーは、シャーマンでしょうか?


まあ、取り敢えずは目の前の敵を倒しましょう。


「ルイスは、温存してくれ。」


「ん?」


キョトンとして、トキヤを見る。


「ルイスは、中衛だろ?遠距離もできるけど、何か前の行動パターンに違和感を感じててな。」


あはは…、前回は手加減されてましたもんね。そんなシステム、あるのかは不明ですがアテナはずっと無言なので、戦闘する事には反対だったのかも?


戦女神だからと、戦いが好きだとは限らないですからね。平和を好む、アテナは嫌々となんでしょう。軍神アレスの、ただ血生臭く暴力が優越される戦いとは異なりアテナは自治と平和を守る為の戦いの女神ですからね。そうなると、複雑な気持ちです。


「でも、僕の考えが違ったら怖いので取り敢えず温存します。そろそろ、防御が崩れますね。」


すると、前衛が攻撃体勢を取る。


「崩れた、行けぇー!」


マッキーが言えば、全力で斬りかかるメンバー。


アテナは、反撃で槍を地面に強く撃ちつける。アテナは、どうやらプレイヤー本体に攻撃を当てたく無い様である。そして、一瞬だけ見える困った顔。


どうやら、こちらの事情も知っているご様子。


『ヘラがした事に、不愉快に思いオリンポスに帰ろうかと思った。しかし、ここで帰ればヘラは何するか分からない。この都市を、彼らを出来る範囲で守らなければ。何故だ、最高の美女神を決めるだけのはずだっただろ。後悔しか無いが…、仕方ない。』


アテナの悲しみの声が、天から流れてくる。


『私を倒す事で、あの少年を救えるなら戦おう。流石に、私も神だから簡単には負けられないがな。』


すると、トキヤは苦笑している。


「つまり、少年に呪いを掛けたのはヘラで確定ですか。でも、それにしては違和感があります。」


ルイスは、考える雰囲気である。


「何処がだよ?」


ハルトは、キョトンしている。


「彼らは、自分の世界じゃないので弱体化しているんですよ?なのに、あんな強力な呪いを掛けられるのでしょうか?そこが、僕の疑問点ですね。」


すると、アテナがこっちを見ている事に気づく。ルイスは、首を傾げているとアテナは優しく笑う。


うわぁー、眩しいです。


それから、アテナは前衛に視線を戻す。ルイスは、深いため息を吐き出すと攻撃に参加する。


たぶん、僕の考えは合っているのでしょう。


そう言えば、映像で邪神に触ろうとして怒られてましたね。触られたく無い、理由はなんでしょうか?そして、最後の後悔の表情の意味とは?更に言うならば、邪神と彼の関係性と枯木の精霊についても気になりますね。うーん、いろいろ山積みですね。


「ルイス?」


ハルトが、声をかけようとするのを、グレンは無言で止めてから静かにとジェスチャー。周りも、頷くとトキヤはやれやれと、タイミングを合わせる調整を始める。ルイスは、少し考えてから全体回復。


「うーん…、面倒ですね。」


ルイスは、呟き攻撃に参加する。


「ルイス、考え事は終わったか?」


「はい、一応は…」


トキヤの言葉に、ルイスは表情を曇らせ答える。


「余り、良くない考察になったみたいだな。」


ルイスは、困った表情で視線を逸らす。


「まあ、あくまでも1つの考えです。」


そう言うと、トキヤは苦笑するのだった。



次は、アフロディーテーですね。


「あらあら、いらっしゃい冒険者達。」


さっそく、魅了を使うがレジスト(抵抗)する。今回は、前回同様の異常祭り。しかし、冷静に1つ1つの対応して完封していく。今回は、進展はなし。


ルイスは、イルカのぬいぐるみに苦笑する。


「コンプなのです。」


「早いコンプだな。もしかして、2回でコンプ出来る様になってる?初心者の為に。次から、確率が低くなりそうだな。ルイス、モフみないけど。」


「可愛いなら、OKなのです!勿論、可愛いモフみは素晴らしいですが。さてと、今日はこれくらいにしておきましょうか。各自解散で、まだ周回したい人はご自由にどうぞ。では、解散なのです。」


こうして、解散するのだった。












作者さんから読者さんへ


まずは、投稿が遅くなってすみません。


そして、祝200話!


皆さんのおかけで、200話も書けました。これからも、迷惑をかけたり不愉快になるかもしれませんがよろしくお願いします。(*´ω`*)

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