第199話 取り敢えず、2周目へ
さーて、もう一度トライなのですよ!
デデン!
「毒と呪いには、気をつけろよ?」
トキヤは、真顔で言う。
ヘラ自体は、呪う事しか出来ないテイマーだと考えて良いでしょう。そして、この呪いは見覚えがあります。あの少年の腕の呪いです。
「やれやれ、事は複雑そうですね。」
ルイスは、小さく呟けば無言で頷くトキヤ達。
「ルイス、今は素材集めだけ考えろ。」
マッキーは、真剣な雰囲気で言う。ルイスは、頷くと抗毒薬を飲む。そして、深呼吸する。
「取り敢えず、目指せぬいぐるみコンプ!」
「違ぇーだろ!?」
素早く、マッキーが突っ込みを入れる。トキヤは、無言で笑顔。ルイスは、急いで戦闘準備する。
「コホンッ、冗談はここまでにしましょうか。」
すると、疑いの視線を向けるトキヤ達。
「ま、まあ…適度に緊張も解れたしな。」
グレンも、無理矢理に軌道修正する。
「そうっす、頑張るっすよ!」
ルーカスも、えいえいおー!っと笑う。
「さてと、どう戦いましょう?」
ルイスの声音が、真剣なものに変わる。
ヘラは、HPを5分の1削られると蠍を召喚します。5分の3削られると醜い姿になり呪いだします。
この、呪いが厄介なのですよね。
神様に、光魔法は無効化されますから。蠍には、光魔法が通じるのですけどね。しかも、呪いを受けると最大火力のスキルが封印されるのですよね。しかも、継続ダメが入り自身のHPが3分の1になるとスタンが入ってしまいます。痛い、痛過ぎます…。
でもまあ、人の割り振り次第では何とかなりそうですね。さてさて、面倒ですけどやりましょうか。
「ルイス、今回はアズライールは封印か?」
「何となく、温存しとくべきかと。」
トキヤの言葉に、冷静に返せば全員が笑う。
「よし、じゃあ始めるか。」
数時間後…
「蠍が来るぞ!」
ルイスは、薬師にジョブを変えると爆弾を投げる。
「ルイスさんや、ちょっと苛ついただろ?」
トキヤは、困った雰囲気で笑う。
「何の事でしょう?」
視線を逸らしながら言う。
量が多い上に、ダメージ通らないのでつい。えへ☆
「元祖爆弾魔…。」
グレンは、思わず呟けば笑顔のルイス。
「グレン、うっかりと手を滑らせるかもしれませんね。巻き込んだら、すみませんね。」
ルイスは、素晴らしい笑顔である。
「やめてーw」
グレンは、笑いながら距離を取る。
「お前ら…、そんな元気あるなら蠍にむけろ。」
トキヤは、呆れた様に言う。ハルト達も、笑って見ている。ルイスは、爆弾をたくさん出す。
「待て待て、ストップ!爆弾禁止!」
トキヤは、慌てて前言撤回。ルイスは、笑う。
「お前ら、余裕だな。」
「まあ、一度戦った敵ですからね。」
マッキーの言葉に、ルイスはノホホーンと言う。
「だぁー、うぜぇ!ダメージが、入んない!」
ユウユウは、苦戦するがトモがフォローしている。
「そろそろ、最大火力を行きましょうか。僕とグレンとルーカス以外は全力でお願いします。」
「なんで、3人は駄目なんだ?」
ハルトは、キョトンと聞く。
「ヘイト管理と温存だな。」
グレンは、暢気に答える。
「その通りです。僕達3人が、最大火力を撃つとヘイトが固定されかねないのですよ。そうなると、僕は回復が出来なくなりますし。2人の超火力を、封じられる事になるのです。それは、避けるべきなので今回はこの3人以外で最高火力な訳です。」
なるほどと、頷くハルト。
「ついでに、アテナの為の温存ですね。」
「いろいろ、考えてるんだな。」
すると、ルイスは首を横に振る。
「最近は、基本は自由に戦闘して貰ってます。皆さん、かなり優秀なのでだいたいは何とかなるのですよ。僕も、楽が出来てかなり嬉しいです。」
ルイスは、回復をかけながら笑う。
そして、ヘラは激怒しながら悔しそうに去って行った。ルイスは、牛のぬいぐるみが出て笑う。
「本当に、コンプしそうだな。」
トモは、笑いながら言うのだった。
「では、アテナ撃退を頑張りましょうか。」
ルイス達は、移動するのだった。
作者の独り言
も、文字数が…もうちょい長くかけたらな…。
また、遅くなってすみません。
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