第198話 素材を求めて
まず、ヘラからですね。
ヘーラーは、ギリシア神話に登場する最高位の女神です。長母音を省略してヘラ、ヘレとも表記されます。その名は古典ギリシア語で「貴婦人、女主人」を意味し、結婚と母性、貞節を司るのです。
ヘーラーはオリュンポス十二神の一柱であるとともに、「神々の女王」でもあります。。威厳のある天界の女王として絶大な権力を握り、権威を象徴する王冠と王笏を持っているとされています。
世界の西の果てにある不死のリンゴの園・ヘスペリデスの園を支配しており。結婚・産児・主婦を守護する女神であり、古代ギリシアでは一夫一婦制が重視されていました。日本と同じですね。
嫉妬深い性格であり、ゼウスの浮気相手やその間の子供に苛烈な罰を科しては様々な悲劇を引き起こしました。夫婦仲も良いとは言えず、ゼウスとよく口論になっているとか。また、多くの神々や英雄たちの物語がヘーラーの敵意を軸にして展開することも多く見られるます。確かに、ヒュドラーの件といいそういう所がちらほら見られますよね。
毎年春になるとナウプリアのカナートスの聖なる泉で沐浴して苛立ちを全て洗い流し、処女性を取り戻し、アプロディーテーにも劣らず天界で最も美しくなるのだとか。この時期にはゼウスも他の女に目もくれずにヘーラーと愛し合うそうです。
聖鳥は孔雀、郭公、鶴で聖獣は牝牛。その象徴は百合、柘榴、林檎、松明です。
さて、前情報はこれくらいで良いでしょう。
ヘラの横には、可愛い牝牛が…
「モフみが、足りない…。いえ、可愛いですが。」
ルイスが、小さく呟けばこけるユウユウ達。
「美人目の前に、本当にブレないな。」
トモは、笑いながら言う。
「ある意味、ルイスらしいよな。」
グレンが言えばハルトも笑っている。
「モフみ、モフみが足りません!」
「はいはい、集中しようか?」
トキヤは、流しながらもルイスに言う。
「せめて、孔雀だったら良いモフみでしたのに。」
そう、言いながらも魔法を待機させる。
「まだ言うか!?リルとソルで、良いだろ?」
マッキーは、突っ込みを思わず入れる。
「そうですね、大量のサソリを召喚しました。」
この蠍は、スキルまたは魔法でしか倒せません。なので、ドッカンと吹き飛ばし蹴散らします。
「硬いけど、何とかなりそうだ。」
グレンは、苦笑しながら言う。
「次は、モフみが来ますように。」
ルイスが、魔法を放ちながら言う。ヘラは、悔しそうに撤退して行く。ルイスは、安心する。
アテナは、知恵、芸術、工芸、戦略を司るギリシア神話の女神で、オリュンポス十二神の一柱です。
アルテミス、ヘスティアと同じく処女神でもあります。アテナはまた、知恵を表す蛇や、平和の印としてオリーブをその象徴としています。
さてと、梟ちゃん可愛いですね。
「良いモフみです。グッジョブ!」
「ルイスさんや?」
トキヤの表情に、素早く指輪をストレージに戻して短刀を構えている。そして、攻撃を開始する。しかし、中々にダメージが入らない。数人の超火力で、バリア破壊や盾破壊そして防御崩しをする。なお、アイギスに盾破壊は無効化されるもよう。
「バリア壊れた、削れぇー!」
「中々に、手強いっすね。」
マッキーの声に、攻撃するがアテナも反撃する。ルーカスは、苦笑しながら大鎌を構えている。
しかし、時間をかけて削り切る。
「可愛いモフみのぬいぐるみ?」
「デコイ(囮)であり身代わり人形だな。どうやら、女神の守護の獣がなるみたいだな。」
可愛いのに、もったいないです。
アプロディーテーは、愛と美と性を司るギリシア神話の女神で、オリュンポス十二神の一柱です。美において誇り高く、パリスによる三美神の審判で、最高の美神として選ばれています。また、戦の女神としての側面も持っています。日本語では、アプロディテ、アフロディテ、アフロディーテ、アフロダイティ(英: Aphrodite)などとも表記されますね。
元来は、古代オリエントや小アジアの豊穣の植物神・植物を司る精霊・地母神であったと考えられています。アプロディーテーは、生殖と豊穣、すなわち春の女神でもあったんですよね。
また、アプロディーテーのつけた魔法の宝帯には「愛」と「憧れ」、「欲望」とが秘められており、自らの魅力を増し、神や人の心を征服することが出来るのだとか。やばい代物ですね。
聖獣はイルカで、聖鳥は白鳥、鳩、雀、燕。聖樹は薔薇、芥子、花梨、銀梅花。真珠、帆立貝、林檎もその象徴とされる。また、牡山羊や鵞鳥に乗った姿でも描かれるそうです。イルカですか。
異常のオンパレード…
「ルイス、息してる?」
グレンは、思わずルイスを見ている。
「わぁー!削れる、HPが削れる!」
ユウユウは、悲鳴を上げる。
「回復!回復!回復!」
ハルトは、ポーションを急いで飲む。
ドレイン・魅了•混乱•スタンと異常づくし。
「無理ですよ。取り敢えず、蘇生します!」
ドタバタと、ギリギリの戦闘をするのだった。
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