第197話 ワールドクエスト

行くと人が集まっている。ルイスは、どうしたものかと考えると、聞こえる戦闘音。ルイスは、慌てて空歩を使い前に出る。倒れた少年を、守る様に枯木の精霊が頑張っているのだ。魔物判定じゃない!?


「やめてください!」


枯木の精霊は、怯えながらも少年を守ろうと必死になっている。ルイスは、枯木の精霊の攻撃を回避しながら、何とか目の前に立つと視線を合わせる。


「その子、怪我でもしているのですか?」


威嚇する様に、睨む枯木の精霊。


駄目ですね。今の彼らに、僕の言葉は届きません。


すると、冒険者の数人が精霊を呼ぶ。ルイスが、前に立ってから彼らは攻撃を辞めたからだ。


しかし、その精霊にも攻撃する。


「仕方ないです、ガイア。」


「やあ、マスター呼んだ?」


すると、枯木の精霊は驚く。ルイスは、無言で頷くと現状を説明する。ガイアは、真剣である。


「なるほど。マスターは、彼らを傷つけたくないんだよね。たぶん、それは正解だよ。彼らは、古き時代の世界樹の成れの果てだから。今の世界樹は、燃やされた最初の世界樹の種から育った物だから。」


ガイアは、傷ついた枯木の精霊を見て言う。いつもの、ガイアでは無い凛とした雰囲気である。


「ガイア?」


「ちょっと、落ち着いたみたい。話してみて。」


ルイスは、少しだけ困惑するが頷く。


「良ければ、彼の怪我を見せてくれませんか?」


枯木の精霊は、無言で頷くと道をあける。ゆっくりと、ルイスは少年に近づくと邪神のもとに居た少年だという事に気づく。しかし、左腕は真っ黒になっている。ルイスは、それを見て思わず後退る。


ガイアは、ルイスを庇う様に立つ。


「今の僕では、この瘴気は祓えません…。」


「マスター、近づかないで!思ったより、ヤバイ!全員撤退して!例えるなら、致死毒の見えない毒を放出する呪物だよ!ごめん、マスター連れ戻される。精霊王が、強制的に僕を呼ぶみたい。」


そう言うと、ガイアの姿が消えてしまった。


ワールドクエスト


謎の少年の瘴気を祓え

*素材集め 0/7

ヘラの髪飾り       30000個

アテナの盾        50000個

アフロディーテの花冠   25000個

祝福の御守り       70000個

堕天使の羽 44000個

精霊の呪い紐       53000個

絆の証 75000個


*道具制作

清めの正装

聖なる短剣

真実の鏡

虚実の鏡

祝福人形


*祓う

集いし聖職者達で瘴気を祓う


ルイスは、枯木の精霊に彼が寒く無い様にと毛布を渡すと謝る。枯木の精霊は、優しく笑って気にしてないと首を振る。ルイスは、それを見て撤退した。


なるほど、全員で協力してやるんですね。


個人ポイント

所属ポイント

同盟ポイント

イベントポイント

貢献ポイント

総合ポイント


ポイント系も多いですね。取り敢えず、合流しなければいけません。ガイアは、大丈夫でしょうか?


「マスター、ごめんね。怒られちゃって…」


涙目で、駆け寄って来るガイア。


「僕も、ごめんなさい。まさか、あんな事になるとは思わなくって。さあ、皆んなと合流しますよ。」


ルイスは、ホームに戻る。


「お帰り、状況は把握してる。」


トキヤは、暢気に笑って言う。


「イベントに、ワールドクエストを重ねるだなんて辛すぎます。取り敢えず、素材集めですか。」


「マッキーとセロン達は、もう動いているぞ。」


トキヤは、暢気に笑ってお茶を出す。


「僕は、どうすべきなんでしょうね?」


「シャルム達は、道具作りの素材集めだな。」


ルイスの言葉に、トキヤは教える。


「僕達も、素材集めしましょうか?」


すると、マッキーが入って来る。


「ルイス、俺達だけじゃ火力が足んない…。」


ルイスは、驚いて固まる。


「さてと、どーする盟主様。」


トキヤは、知っていたのか笑って言う。


「いや、行くしかありませんよね?」


ルイスが言えば、全員が武装するのだった。













作者の謝罪

短くてごめんなさい。


かける気がしなくて…

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