第195話 イベントスタート

ルイスは、ログインするとレインの部屋にいる。そして、レインに座る様に言われる。


動画が流れる


ゲレティーは、激怒な雰囲気である。ゼウスは、目を閉じて疲れた雰囲気である。


「随分と、この世界で好き勝手してくれてるね。君の奥さん、完全に僕達に喧嘩を売ってるよね?」


ゲレティーが、言えばゼウスは言う。


「だって、ヘラちゃん怖いし!まさか、魔物を送る装置で移動するとは思わんじゃろう?」


「いくら、権限のない世界だとしても君達は神様だよ?世界に与える、影響を考えていないの?」


ゼウスは、申し訳ない雰囲気である。


「しかも、邪神に喧嘩を売るとか!彼が、正気だったから良かったものの…何なの、馬鹿なの?」


怒りに、髪の色が黒くなるゲレティー。


「すまない。取り敢えず、ワシも動いてみる。」


「君も、奥さんに尻に敷かれている様だね。まあ、けど僕の奥さんもそろそろ限界なんだ。」


ゲレティーは、振り向くと美しい女性がいる。


「マーレイ、そんなに怒らないでくれる?」


「あら、申し訳ないわ。」


赤い髪に、黄金の瞳の美女神が困った雰囲気だ。


ここで、動画が切れる。


ふむ、なるほど…。取り敢えず、理解しました。さてと、青い薔薇が貰えましたね。マーレイさんが、ゲレティー様の奥さんですか。綺麗な人ですね。ゲレティー様も、色白な白髪なのでお似合いです。


「ルイス、ムービー見た?」


「喧嘩してましたね。」


トキヤは、頷く。ルイスは、小さくため息。


「ごめん、ルイス。ルイスが、いない間に同盟連中に話を通した。相手にも、話を持ちかけて相手も参加意思を示した。これは、その時に書いた紙な。」


ルイスは、確認すると頷く。


暫く経過して、いきなり動画が流れる。


『この世界の民達よ!3人の中で、誰が美しいのか青薔薇を捧げよ。ふふっ、勿論わたしよな?』


ヘラは、母性溢れる微笑みで言う。


『あらあら、抜け駆けはいけません。』


アフロディーテーが、おっとりと微笑む。


『私も、負けてはいない!』


アテナは、真剣な雰囲気である。


ルイス達は、無言である。ルイスは、頷く。


「キリアさん、花瓶を持ってきてください。」


ルイスは、ため息を吐き出すと暖炉に火をつける。そして、薔薇を火の中に放り投げたのだ。


『誰だ!薔薇を燃やしたのは!くっ、力が…』


動画で、3女神が苦しそうにしている。すると、次々とメンバーが暖炉に薔薇を放り投げる。


しかし、薔薇を捧げた人も居るらしく強化もされている。トキヤ達は、燃やせと情報拡散させている。


そして、敵を選ぶというボタンが出てくる。ルイスは、迷わずヘラを選ぶ。そして、クエストが表示されていく。ルイスは、トキヤを見てから言う。


「詳細を見れば、分かりますがヘラは戦闘が余り得意では有りません。絡め手で、来るはず。なので、戦況を読みやすいヘラにしました。皆さんは、どうしますか?多い投票に、引っ張られる様ですが。」


ルイスは、考えている。


また、動画が流れる。


『不愉快な感覚だ…。まさか、異世界の神に斬りかかられるとは。傷が深い、少しだけ眠ろう。』


邪神は、傷ついた腕を押さえながら目を閉じる。


『……。』


少年は、心配そうに邪神を見ている。その髪は、黒色で瞳は明るい青である。幼さの残る彼は、傷ついた邪神の傷に包帯を巻こうと近づく。


『俺に、触るな!』


低い声で、威圧する様に邪神が言うと、少年は驚き逃げた。邪神は、少し後悔の表情を浮かべていた。


ここで、動画は切れる。


「ナチュラルに、新情報を…」


ルイスは、真剣に考える。


「邪神には、眷族が居るのか?」


トキヤは、真剣に呟く。


「さあ、どうなんでしょうね。眷族にしては、いささか若すぎる気がしますが。分かりませんね。取り敢えず、クエストをどんどん進めなければ。」


全員が、クエストの為に動くのであった。


クエストは、魔法職•物理職•生産職に分かれておりルイスは生産職を選択。素材集めクエストが、開始されマップに印がつく。ここに、行けという事だ。


ルイスは、トキヤ達に声を掛けて移動する。


そして、住民達に声をかけて情報収集…。


「表面上、有益な情報は無いですね。もっと、聞き込みますか。にしても、皆さん森や川に行ってしまいましたね。クエスト、解放していませんが。」


ルイスは、話していない最後の1人と話す。


すると、鍵の解除される音がする。


確認すると、素材クエストと納品クエストそしてワールドクエストが解放されている。


「やっぱり、映像もありましたし邪神関連が動くのでしょうか?まだ、詳細が見えませんね。取り敢えずは、素材クエストと納品クエストをしろという事でしょうか?味方に、取り敢えず情報共有です。」


そう言って、書き込むとゆっくり森に向かって行った。すると、リルソルを召喚する。


2匹は、久しぶりの外に上機嫌である。すると、音がしてイベントポイントが貯まる。どうやら、グレンやトキヤ達…他のメンバーも、動き出した様だ。


ルイスは、小さく微笑むと言う。


「それでは、素材と隠し宝物を探して!2匹とも、参りましょうかね。森まで、競争なのです。」


すると、2匹は走り出す。ルイスも、僅かに遅れたが直ぐに追いついて森まで走るのだった。













作者の謝罪

昨日までに、投稿しなくてすみません!お詫びに、火曜日まで書きます。実は、またうっかり小説を消してしまいまして…。うっ、やらかしました…。

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