第192話 ヒュドラ

さてと、まずはヒュドラーですね。


ヒュドラー(ヒュドラ)は、ギリシア神話に登場する怪物です。テュポーンとエキドナの子で、オルトロスやケルベロスそしてキマイラそしてパイアやラードン、金羊毛の守護竜などの有名な兄弟がいます。


兄弟、多いですね。


ヒュドラとは、古典ギリシア語で水蛇を意味しますが。ですが、ギリシア神話ではアリゴリス地方のレルネーに住む怪物のことを指します。女神ヘラが、ヘラクレスに対する恨みの感情から育てたとされていますね。女神ヘラ、恐るべし。


ヒュドラは、9つの首を持つ大蛇の姿が一般的ですが首の数にはいろいろ説があります。


ヒュドラーは、不死身の生命力を持っており、9つの首のうち8つの首は倒す事が可能です。しかしながら、直ぐに傷口から頭が2本生えてくるとされます。加えて、中央の首は不死身なのです。


ヒュドラーは、猛毒の恐ろしさでも有名です。


ヒュドラーの、毒を含んだ息を吸っただけで、人が死ぬほどだったとか。また、ヒュドラーが寝た場所は猛毒が残っており、その場所を通った人はさらに苦しんで死んでしまったらしいです。怖いですね。


しかも、その毒は解毒が出来ないのですよ。


ヘラクレスは、ヒュドラーを倒した後にその毒を鏃に塗って使用していましたが、その矢傷はは不治であり、決して癒える事はなかったそうです。


その事が後に、ケイローンやポロスのような善良なケンタウロス族だけでなく、ヘラクレス自身を死に追いやったとされます。


話せば、長くなるのでここら辺でカットです。結構に、有名な怪物ですから調べたら幾らでも出てくるでしょう。という訳で、ヒュドラーさんです。


闇属性で、水耐性持ち火と土と光属性が弱点です。


これは、ヘラクレスが甥のイオーラスに頼んで、ヒュドラーの首を焼いた神話から来ているのでしょうね。ちなみに、ヘラクレスは不死の首を切り落とし巨大な岩の下敷きにして倒しました。だから、土も弱点なのですね。なるほど、神話をいれますか。


メンバーで言えば、グレンが火属性。ユウユウ君とハルト君が、土属性。僕が、光ですね。ちなみに、トモ君は風属性。弱点属性は、揃ってますね。


ちなみに、ここの世界のヒュドラーさんは弱体化していて解毒薬が効きます。じゃないと、勝てないですからね。これは、ゲームあるあるなのです。そこは、お愛嬌と流してやるのが当たり前ですね。


さてと、どうした物でしょう?


その、盾役が1番弱いという…。ルイスは、考えている。ルイスは、全員の職業を思い出す。


ハルト…守護騎士、狂戦士(バーサーカ)

グレン…剣士、暗殺者

トモ…剣士、魔術師

ユウユウ…付与師、鍛治師(スミス)

ルイス…祈祷師、薬師


ハルトとグレンが前に、中間にルイスそして後ろにトモとユウユウがポジション決定する。


戦闘開始!


ハルトは、挑発と守護の盾を発動!


ヒュドラは、一直線にハルトに攻撃してくる。ルイスは、プロテクトをハルトに掛けている。


しかし、ハルトのレベルが低いため、プロテクト越しの衝撃にダメージを受けてしまう。ルイスは、回復を待機させていたが、直感的にキャンセルしながらハルトと素早く入れ代わる。


そしてハルトの前に立つと、聖結界でヒュドラの牙攻撃を防ぐ。そして、威圧を発動させた。


怯む、ヒュドラの首その1。


グレンは、その首を断罪の業火で焼き切る。他の首が、激怒してグレンを襲うがトモが魔術で牽制。


ユウユウは、トモに合わせる様にバフを付与している。ルイスは、ハルトを回復すると元の位置へ戻ってバフをグレンに掛けている。


ルイスが、ステータス管理。グレンが、ヘイト管理をする。3人が、動きやすい様にサポートする事も忘れない。危なっかしい時は、2枚壁。火力が低ければ、補助と牽制。耐久が無理そうなら、身代わり盾と防御の構え。HPが、ギリギリなら回復と挑発をしている。3人も、頑張って攻撃する。


何とか、8つの首を焼き切る事に成功。


「お前ら、本当に凄いな…。」


トモは、苦笑している。


「まだ、最後の首がまだです。トモ君、僕とユウユウ君でバフするので、お願いしますね?グレンは、タゲ取り。ハルト君は、グレンがタゲを取りすぎない様に、こまめの挑発をお願いします。」


ルイスは、気を抜かないでという雰囲気で言う。トモは、詠唱を開始する。ユウユウは、付与紙を出して構えている。ルイスも、バフを待機させる。


グレンは、素早くタゲを取るとヒュドラの攻撃を回避。タゲを、取りすぎたので回避だけする。ハルトは、挑発をしてタゲを取る。タゲが、移った瞬間にグレンは、タゲを奪い返す。何故なら、ハルトに回避行動は向いていないからである。


トモは、ユウユウを見ればユウユウは付与紙をトモに投げてバフを付与。ルイスも、同時にバフを与える。そして、落石魔術でヒュドラにとどめ。


「やった、勝てた!」


「レベルも、2つ上がった!?」


ユウユウは、嬉しそうだ。トモは、経験値量を見て驚いている。ハルトは、その場で座り込む。


「さてと、リスポーンまで時間あるしバジリスクに行くぞ?ほれほれ、周回するんだし急ぐぞ。」


グレンは、トモとユウユウを押しながら言う。


「ハルト君、大丈夫ですか?」


ルイスは、心配そうにハルトを見ている。


「やっぱり、ルイスさんスゲェーや。」


苦笑して、ハルトも立ち上がる。


「ハルト君、ルイスで良いですよ?」


「分かった。ルイス、ありがとうな。」


ハルトは、そう言うとグレン達を追いかける。ルイスは、キョトンとするのであった。

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