第185話 夏イベ最終日
さてと、ホームに戻ってきました!ご飯を食べて、薔薇園の手入れや掃除をします。さてさて、急いで準備しなければ。祭りの限定メニューは、個数限定にして1人1つまで。えっと、他にする事…。
ルイスは、指示を出しながらバタバタしている。
えっ、お店前にもう既に人が!?待って、待ってください!まずいです、通路を塞いじゃってます。
「キリアさん、バロンさん番号券を配って開店時間まで並ばない様にお願いして来てください。」
ルイスは、番号券を渡してお願いする。
「分かりました。」
「はいよ。」
2人は、苦笑して頷く。
「安定したら、来る人に引き続き配ってください。あ、配る時にプレイヤーIDを書いておいてくださいね。同じ人には、配らない様にです。番号券の売り買いが、発見された場合はその番号券の無効化をトキヤさんとルーカスでお願いします。カードを、配り終えたら、今回の番号券は売り切れた事と、これ以上は客を受け入れられない事の説明もお願いしますね。さて、食材の仕入れは安定してますね。」
うんうんと、頷いてパタパタと動いている。
「さっそく、オークションに出てるな。」
トキヤは、ため息を吐き出す。
「確認しました。」
ルイスは、壁に張り出された番号表に赤で斜線を引く。赤斜線が、番号券の無効。青斜線が、お客さんが来店して帰ったという意味である。
掲示板にも、番号券について書き出しておく。
ルイスは、時間を確認して一息つく。そして、全員がbreezeの制服に着替えて開店です!
「お持ちの番号券は、既に無効化されています。」
そう言って、説明して帰って貰ったりした。
そして、無事に昼までに完売して閉店。ご飯を食べてから、お掃除をして全員がお祭り装備に。プロメアも、髪をセットしてもらいガイアとメウロも着物装備にワクワクしている。微笑ましい…。
フィンは、仲間が心配らしくそちらへ。たくさんの食事を、持たせて見送りました。
「夕方5時に、ギルドで待ち合わせしましょう。それまでは、全員自由にどうぞ。プロメア達は、僕が一緒に行動しますしゆっくりしてくださいね。」
その場で解散する。ルイスも、プロメア達に着いていく。プロメアは、テディーベアが気になる様だ。プロメアには、白。ガイアには、黒。メウロには、茶色のクマさんを買って渡すルイス。
「3人お揃い、嬉しい。パパ、ありがとう!」
プロメアは、クマさんを抱きしめて言う。
「マスターからの贈り物、とても嬉しい。」
ガイアも、にへら〜と嬉しそうに笑う。
「え、えっと…僕にまでありがとうございます。」
メウロは、良いの?という雰囲気だ。でも、嬉しそうに見ている。ルイスは、3人に癒される。
あー、可愛いですね。三者三様のリアクション、年相応で可愛いです。ん?僕も、年相応ですよ?誰だって、可愛い子供達の笑顔は癒やされるでしょう?
→親バカ
いえ、僕だって子供ですけど。
「さて、いろいろ見て回りましょうか。」
「「「はーい!」」」
可愛い…。リルとソルも、元気ですね。夜ご飯は、各自で食べる事になっています。
リルを膝に乗せて、綿飴を食べるプロメア。ガイアも、ソルを膝に乗せてリンゴ飴を食べる。メウロは、スコルを膝に乗せてお団子を食べる。ハティは、ルイス膝でヘソ天状態である。
ルイスは、時間なのでギルドに向かう。プロメア達は、キリアさんに任せてトキヤさん達と歩く。
「ルイス、焼きそば買ってきた。」
「机をキープ出来ました。」
ルイスは暢気に笑う。
そして、花火大会を全員で見るのだった。
花火を見ながら、とある女性は苦悩に深いため息を吐き出す。心に有るのは、とてつもない後悔。
そして、もうどうする事も出来ない現状…。
思わず、涙を流してしまう。違う、私は…私は、争い事をする為にこの同盟を作ったわけじゃない!
誰か、助けて…。
女性は、フラフラと静かな暗闇に姿を消した。
「馬鹿な女だ、全権利を預けてくれるだなんて。」
男は、ニヤリと笑い女を嘲笑った。
しかし、天は自ら助くる者を助くという様に彼女を見捨てはしなかった。ホームにて、女は呟く。
「時矢さんなら、この状況…どうするのかな?」
そう、呟いてログアウトするのだった。
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