第168話 同盟会議

さてと、精霊王の花嫁を保護したのは良いのですがね。エルフ国を解放してからの会議ですね。今回、ギルドの会議室を借りて集まっています。


「取り敢えず、皆さんの進行状況はどうです?」


ルイスは、優しく笑うと言う。


「エルダードラゴン討伐が、苦戦してる。それさえ終われば、枝を貰って終わりかな。」


トキヤは、考える雰囲気である。


「なら、少し待てば俺達も追いつく。ルイス達も、参加すれば余裕で勝てるんじゃないか?」


マッキーは、暢気に微笑み言う。


「では、エルダードラゴンの討伐が優先ですね。さてと、僕達からもいくつか報告があります。」


すると、全員が真剣に見ている。


「β時代に、発見されず未解放の場所…精霊の国、その入り口があるらしき場所がわかりました。」


すると、全員が驚いている。


「あの邪神が、いた場所です。」


すると、トキヤは素早く思考を巡らせる。


「世界の柱を、壊したいのか?」


「でもさ、邪神が恨んでるのは民だろ?」


マッキーも、分かっていても理解したくない様だ。


「民が困れば、必ず世界の柱たる彼らは現れ、救いの手を差し伸べるでしょうね。彼が、復讐する上で邪魔になるとなれば…消したいでしょう。」


ルイスは、邪神と均衡と秩序の女神の話を見れば分かるでしょう。ふーむ、どうしましょうかね。


「それで、精霊の国はどうする?」


「放置します。」


すると、全員が驚く。しかし、リーダー達は冷静になると苦笑して頷く。現状、エルフの国で息絶え絶えな状況…。精霊の国での活動は厳しいと予想。


まずは、エルフの国を全て攻略するべきでしょう。


「暫く、新たなモフカワはお預けですね。」


ルイスが、茶化して言えば全員が笑う。


「お預けくらったが、活力にはなるだろ?」


トキヤは、ニヤニヤと笑う。


「そうですね。取り敢えず、レベルを上げなければです。今のままでは、エルフ国も厳しいかと。」


「そうだ、精霊の国は邪神イベントをクリアしないと、ヒントが得られないらしいっす。それと、時空開門の聖鍵ってアイテムが必要らしいっす。」


ルーカスは、集めた情報を言う。


「おや、もう行ってる国が?」


「それが、結構に厳しい条件らしくまだみたいっすね。日本語訳したっすから、読んでくれっす。」


ルーカスは、チャットに張り出した。


*精霊国の解放条件


獣王国の王様治療

邪神の影討伐

精霊王の花嫁との接触

時空開門の聖鍵を譲り受ける

精霊喰らいとの戦闘に勝つ


その他に2つ程の事をやるらしいが不明。


やはり、まだ精霊国は手を出すべきでは有りませんね。恐らく、獣王国とエルフ国に情報があるはず。それを集めながら、いろいろとしないとですね。


「取り敢えず、エルダードラゴン討伐です。」


「ポーションが、足りない。」


すると、ルイスは少しだけ考えて言う。


「トキヤさん、マッキーさん達が追いつくまで、ポーション素材を集めてくれませんか?皆さんは、早く追いつける様に努力をお願いします。その間に、僕は手持ちの素材でポーションを作りますね。」


「なら、俺とルーカスも素材を集めてくる。」


グレンが言えば、ルイスも頷いて笑う。


「では、ルイス様は私が守ろう。」


ティファニアが、笑って言えば…


「ティファニアさん、ランコルさんとローアンさんと一緒に買い物をお願いします。それと、お店は暫くお手伝いNPCを雇います。僕達は、攻略とレベル上げを優先します。何となく、そうすべきかと。」


ルイスは、真剣な雰囲気で言う。


「野営も、予定してるのか?」


「最悪は、そうなるかと。」


ローアンの言葉に、ルイスは頷いて言う。


「なら、キリアとバロンとカリオストロを残して。ガリレフとドラコフは、荷物持ちだな。」


すると、ガリレフは言う。


「任せて。毒草を、買い足そうと思ってたんだ。」


「ローアンさん!」


ルイスは、反射的にローアンを見る。


「ちゃんと、監視しとく…。」


即答して、ガリレフにチョップするローアン。


「本当に、お願いしますよ?」


ルイスは、少しだけ頭を抱えて呟くのだった。

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