第167話 精霊王の花嫁

取り敢えず、王宮に着きました。取り敢えず、精霊王の花嫁さんの場所へ行く事に…。ん?えぇ!?


「初めましてだな、私はティファニアだ。」


「まさか、その…ティファニアさんが?」


グレンとルーカスも、驚いているのか固まってる。


「そうよ、彼女が精霊王の花嫁…。」


スザンリは、微笑むと言う。


確か、ティファニアさんは17歳…。精霊王様、いったいいつ頃に選んだのでしょう?


「彼女が、5歳の時に選ばれたのよ。」


「「「え!?」」」


ルイスを含めて、3人は驚きドン引きしている。


「まさかの、ロリコンっすか?」


「おい、紳士淑女のお約束はどうした?」


そう、後ろで言ってからルイスを見る。


「あの、何故に僕を見るんですか?」


すると、2人は慌てて視線を逸らす。


「ふむ、何か勘違いをしている様ですね。僕は、決してロリコンでは有りません。」


ルイスは、さりげなく龍の威圧を発動させて言う。


「ごめんて!」


「つい、ジョークで言ったっす!」


ルイスは、素晴らしい笑顔である。


「まったく、笑えませんからね?」


そこで、ティファニアが自分を見ている事に気付いて、ルイスはキョトンとしている。


「コホンッ、続けてくれても構わないぞ。」


ルイスは、寒気を感じて固まる。


「い、いえ…話を進めましょう。」


「あらあら、雰囲気に敏感な子ね。」


スザンリは、上品に笑いながら言う。


「さすが、世界は変わっても人は変わらないと。」


「そうっすね。ルイス兄貴、頑張るっすよ。」


すると、スザンリとティファニアは開き直る。


「あら、そう言う事みたいよ?」


「そういう事なら、隠さなくて大丈夫だな。」


すると、ルイスは慌てて言う。


「隠してください!」


取り敢えず、座りリルをもふもふするルイス。


「大丈夫だ、紳士淑女のお約束とやらは学んだ。」


ルイスは、取り敢えイギリスサーバーの話をした。


「あちらの私は、ちゃんと幸せになれただろうか。その、今の私は花嫁に選ばれたから救われた。」


「大丈夫です。きっと、幸せですよ。」


ルイスは、そういうと話を進める。


スザンリは、王様に呼ばれて移動。スザンリが、事の経緯を話して王家は邪神を怖がり、ティファニアを保護する事をやめる!っと宣言してしまった。


ティファニアは、無言で頷いた。


「ならば、僕達が保護します。」


ルイスは、考える雰囲気で言う。すると、グレンもルーカスも無言で優しく微笑み頷く。ちなみに、この会話は同盟リーダーとトキヤさんにも公開。


「だが、君達に迷惑はかけたくない!」


「何を言ってるんです?僕達が、いつ迷惑だと言ったんでしょう?それに、言葉は悪いですが…ティファニアさんが居た方が、僕も都合が良いんです。」


ルイスは、真剣な雰囲気である。


「都合が良い?相手は、邪神だぞ!」


「たぶん、邪神本人は何もしません。これは、僕の予想ですが…邪神は完全なる堕天をしてない可能性があります。本当に、堕天した神が神聖者である僕に、堕天しない様にと激励する訳ないのです。」


すると、グレンもルーカスも確かにと驚く。


「神々は、常に僕達に試練を与えます。邪龍が、良い神様であったかのように。あの、邪神も何処か訳ありな気がするんです。それに万が一、邪神が来てもゲレティー様が助けてくれるはず。」


「すまない、そして…ありがとう。」


ティファニアは、涙ながらに感謝するのだった。


「あ、でも変態発言は禁止なのですよ?」


ルイスが、少しだけ茶化して言えば、ティファニアは驚いてから明るく微笑む。


「すまない、それは難しいな。」


「ティファニアさん、努力はしてください。」


ルイスの言葉に、5人は笑うのだった。こうして、精霊王の花嫁ティファニアの保護に成功するのだった。その日の夜、トキヤ達と合流。ティファニアもだが、メンバーに受け入れられていた。


そして、宿で今回は過ごす事になるのだった。

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