第161話 オフ会の準備前に…
瑠衣は、早朝に起きるとログイン。時間は、5時。
ルイスは、眠ってるリルとソルを見てから、音を立てない様に移動する。そして、調べものをする。
「ルイス君、早いね。」
「ガリレフさん、おはようございます。少し、調べ物がありまして。ビックリさせて、すみません。」
ガリレフは、珈琲を置くと自分も飲みながら座る。
「実は、故郷から手紙が来てね。」
「誰から、何とですか?」
ルイスは、キョトンとしている。
「国からは、謝罪。家からは、帰ってこいと。友人達も、掌を返したかの様に心配の手紙が。」
ガリレフは、疲れた雰囲気で言う。
「それで、ガリレフさんはどうしたいんです?」
ルイスは、本を閉じて優しく笑う。
「勿論、此処は居心地が良いから此処に居たい。けれど、君も知っての通り僕は貴族だよ。」
ガリレフは、苦悩する雰囲気でもある。
「ガリレフさんが、本当にうちに居たいなら、僕達は全力でそれを助けます。貴族だろうが、あちらに強制権はもう有りませんから。それに、炎天神楽時代の伝も有りますし。僕も、頑張っちゃいます。」
ルイスは、安心させる様に朗らかに笑い言う。ガリレフは、少しだけ驚いてから微笑む。
「君って、子供らしく無いなぁ…。」
「ん?料理が好きで、食べる事も好き。可愛いもふもふは、大歓迎のロリコンとの評判の僕がです?」
ガリレフの言葉に、真顔で答えるルイス。
「ちょっ…、むぐ…珈琲を吹き出しそうになったじゃない。君って、本当に小悪魔な所あるよね。」
ルイスは、思わずにやけた雰囲気である。ガリレフの言葉に、いつもの微笑みを浮かべながら言う。
「話を戻しましょう。国も、今更に何か言ってくる事は無いはず。何せ、見捨てた訳ですし。それとです、友達はガリレフの幸せを尊重できない人なのですか?形だけの、友達は放置で良いと思います。」
ガリレフは、驚いてから言う。
「君達プレイヤーは、この世界の事情に疎いと聞いていたけど。ルイス君は、凄く物知りだよね。」
すると、ルイスはノホホーンと笑う。
「それも、一種の武器ですから。知ってると、知ってないのじゃ判断の基準となるものが、やっぱり違いますからね。特に、うちは住民が多いので。」
ガリレフは、さっきまでの息苦しさがなくなった事に気付いた。ルイスは、再び本を開いている。
「ありがとう、君のホームに呼ばれて僕達は感謝しかないよ。僕達も、君達の為なら頑張れる。」
そう言って、ガリレフは書庫から出て行った。
「まったく、嬉しい事を言ってくれるものです。」
ルイスの、照れた小さな呟きが静かな部屋に消えていった。様子を窺ってた、カリオストロは無言で微笑むと、静かに部屋に戻るのだった。
暫くして、ルイスは調べ物が終わり。リルとソルの為に、薬を作るとカリオストロに預ける。その時、プロメアとガイアに捕まり、暫く遊びに付き合う。
キリア達も、起きて来て微笑んでいる。
優秀なお兄ちゃんこと、キリアさんにプロメア達を任せてルイスは部屋に戻る。ちなみに、プロメアとガイアにも個人の部屋をあげました。
そして、ログアウトした。
さて、オフ会なのです!
取り敢えず、伸びをしてスマホを確認する。
まだ、7時ですか。取り敢えず、ご飯…あれ?どうやら親は、寝過ごしたみたいですね。久しぶりに、朝ごはんでも作りましょうかね。
瑠衣は、ルンルンでキッチンに立つ。
「おはよう、手伝おうか?」
大河は、暢気に言う。ちなみに、大河も料理は出来る。瑠衣ほど、得意では無いが。というか、瑠衣が料理するのが好きなので、任せていたのもある。
「それなら、サラダ作ってください。フレンチトーストを、作ってみます。朝から、甘いですかね?」
「いや、甘くて大丈夫だろ。どうせ、珈琲が苦いんだから。目玉焼きとか、作るべきか?」
大河は、冷蔵庫を確認しながら言う。
「僕は、フレンチトーストとサラダでいいです。」
瑠衣は、明後日の方向を見て言う。
「最近、食事量を減らしてないか?」
「それは、気のせいです。」
とか、言葉でふざけながら料理する。
『本当に、お前ら仲が良いよな。』
時矢が、ディスコに入って来た。瑠衣は、無言で驚く。そして、少しだけホッとして言う。
「おはようございます。体調は、大丈夫ですか?」
『マロとモチのおかげで、全回復だ。』
ちなみに、マロは時矢さんが飼ってる黒柴の子犬。モチは、白猫の子猫です。モチマロ、グッジョブ!
「良かった。今夜は、楽しめそうですね。」
『瑠衣が、リルソルをモフる気持ちが分かった。』
時矢は、笑いながら言う。瑠衣も、思わず笑う。
「そうでしょう、そうでしょう。可愛いは、正義。カワモフは、癒しなのです。朝から僕は、何言ってるんでしょう。暑さに、やられましたかね。」
力説からの、テンション落ちに笑う。どうやら、牧田や他のメンバーにも聞かれていたらしい。
「瑠衣、サラダが出来たぞ。ん?」
「穴があったら、入りたいです。あ、フレンチトーストも出来ましたよ。兄さんは、足りなかったら目玉焼きを作ってくださいな。親が起きたし、親フラが怖いのでディスコを切りますね。」
そう言って、ディスコを切るのだった。
作者からの謝罪
お待たせしました。昨日も、寝落ち…。お詫びに、明日も投稿します。勿論、日付変わるかもしれませんが今日も投稿します。すみませんでした!
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