第158話 変動する展開

獣王は、真剣そうである。次の瞬間、ルイスはカリオストロとランコルに肩を掴まれ引き寄せられる。そして、素早くトキヤとマッキーが抜剣するとルイスを庇う様に立つ。バロンと、いつの間にか暗殺者にジョブチェンジしたグレンが、2人の傍から先頭に立つ。他の同盟メンバーは、いつでも戦闘が出来る様に武器に手を掛けて威圧している。


「あの、お断りします。」


ルイスの、困惑した声だけが聞こえた。


「そうか、それは残念だな。」


そういうと、パーティー会場に行く事に。


草食系と肉食系、雑食系が仲良くしてますね。リアルなら、余り有り得ないのですが。


「ルイス、変な事を考えてないか?」


トキヤは、少しだけ呆れた雰囲気で言う。


「いや、任天堂さんの某動物の森みたいだなと。獣寄りの、猫人族は某ハンターゲーのアイルー…」


すると、獣王がこのタイミングで演説する。笑ってはいけない、このタイミングに必死に笑いを堪えるトキヤ達。ルイスは、ポーカーフェイスである。


さあ、始まりました腹筋耐久レース。笑えば、雰囲気がブチ壊れなので、何とか頑張ってください。


「ルイス?流石に、怒るぞ?」


「すみません、つい。」


トキヤの言葉に、ルイスは素直に謝る。


「ローアン殿、獣王国に使えないか?」


「俺は既に、主人を見つけている。」


ローアンは、素っ気なく言うとルイスを見る。


「やはり、ルイス殿…」


「何度も言いますが、嫌です。僕は、一クランのリーダーです。それに、盟主でもありますから。だから絶対に、引き抜けませんよ。諦めてください。」


ルイスは、深いため息を吐き出す。


「うむ、やはり決意は堅いか。ならば、仕方ないなか。何かあれば、協力を頼む。勿論、俺達は強要はしないと約束しよう。それと、頼みがある。」


獣王は、真剣な雰囲気である。


「実は、メウロを預かっては貰えないか?」


「何か、あったんでしょうか?」


ルイスは、キョトンとしている。


「メウロは、王位継承を返上した。だが、それでも他兄弟は居るだけでピリピリしてしまう。」


「なるほど、僕達の拠点はかなり離れてます。それに、信頼関係もあるからですか?」


獣王は、無言で頷く。ルイスは、トキヤ達を見る。breezeメンバーが、全員頷いたのを確認する。


「分かりました、可能な限りの面倒は見ます。けれど、余り期待はしないでくださいね。」


ルイスは、ため息を吐き出す様に言う。


「すまない、感謝する。どうせなら、店の雑用とかもさせて構わない。こちらも、出来るだけ支援する予定だ。メウロとその執事、ピリアスを任せる。」


ルイスは、仕方ないと頷く。さて、レイドの準備しましょうかね。それとですが、執事…ですか。


「もし、その執事が口煩かったら摘み出します。」


ルイスは、低い声音で言う。


「出来れば、やめて欲しいが良かろう。」


獣王は、苦笑してから言う。


「さてと、僕達は一旦は帰ります。キリアは、渡しませんし、ローアンも引き抜かせないです。ガリレフは、罪人でも無いですし、バロンは処刑対象じゃなく被害者です。その件、速やかな理解と対応をよろしくお願いしますね。僕、怒ってますから。」


ルイスが、怒りを滲ませて言えば怯む獣人達。獣王も、表情が引き攣っている。ルイスは、無言で部屋から出て行った。身内事は、何とか解決ですかね。


取り敢えず、残るは炎天がどう動くかですね…。


くぅ…、精神的にゴリゴリと削れます。取り敢えずは、宿を頼んでもらってたので行きましょう。


「ルイス、疲れてないか?」


トキヤは、心配そうにルイスを見る。


「いえ、疲れてはいません。それより、宿に行きましょうか。日本サーバーでは、初の宿です。」


ルイスは、ワクワクとした雰囲気である。


「プロメア、お風呂が楽しみ!」


プロメアが、目を輝かせて言う。


「えっと、宿は初めてだけどご飯が楽しみ!」


ガイアも、それに合わせてコメントする。


次の日、レイドの場所に行くと、1人の男神がたっている。そして、無言でこちらを見る。


「嘘だろ…、何で邪神が?」


トキヤは、冷や汗ながらに言う。


『異邦人よ、何故に立ち向かう?』


無言でいると、邪神は目を閉じてから言う。


『神王の信者よ、迷うな。怒りに、支配されるな。道を違えれば、こちら側に容赦なく引き摺り込む。そして、忘れるな…仲間の大切さを。』


そういうと、目を開きルイスに攻撃してくる。神王が、素早く庇う様に攻撃を受け止める。


ちなみに、ルイスがターゲットにされたのは、このメンバーの中で一番高い信仰度を持っていたから。庇う神様は、自分が信仰している神様になる。


『今回は、影を置いて行く。また、いずれ…』


そう言うと、黒い光となって消えた。


「逃がさない、君は僕の断罪対象だから。」


そう言った、ゲレティーの顔は泣きそうな苦しそうな表情だ。それはそう、ゲレティーにとって邪神は身内なのだ。ちなみに、ここの台詞も神々によって違ったりする。立場や関係性で、変わるのだ。


そして、2人の男神は消え去った。


残った影が、ルイス達に攻撃を仕掛ける。小手調べに、戦闘をするのだがルイスは険しく呟く。


「炎天神楽は、メンバーから抜くべきでした。」


「ルイス、落ち着け。」


トキヤは、慌ててルイスを捕まえる。しかし、マッキーや他のクランリーダーは同意する。


「こりゃ、やってらんねーな。」


マッキーは、苦笑する。


「よーし、決めました。撤退しましょう!あ、炎天神楽は、多分ですが引かないので放置でOKです。」


ルイスの言葉に、不満ながらも撤退するのだった。





作者の謝罪


寝落ち、すみません。投稿遅れました!たぶん、寝落ちは治らないので暖かい目で許してくだされば。


も、勿論…寝落ちしない様に頑張りますが。


すみません、書き直すかもしれないです。





書き直しました!白紙に戻して、書き直したので別物です!次は、炎天神楽とバチコリ戦ってから、レイドだぁー!そい!そい!

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