第144話 前半戦!

まず最初は、始まりの街があるスターティア国。BOSSは、人喰い花。初心者向け、魔法は使えないタイプの弱いボスです。これの亜種が、人喰い魔花や殺人妖花と言ったものになります。


どちらにせよ、僕達にはウォーミングアップにもなりません。なので、僕が瞬殺します。


ちなみに、ポイズンフロッグは国解放BOSSです。国解放BOSSは、一回倒すと、再戦は出来ません。何故なら、次の国から通常モンスターとして弱体化して登場するからです。なので、国のメインボスが僕達の目的になります。さて、行きますか。


ルイスは、フィンの首元を優しくトントンと触る。


フィンは、小さく『分かってる。』っと鳴く。


「よろしい、サクサク行きましょう。」


ルイスは、『これ、使いますよ!』っと試験管を掲げて教える。すると、トキヤ達はルイスの横を追い抜き少し高度を上げて大きく旋回する。


通り抜け時、トキヤは頑張れ!のサムズアップ。


それに習い、全員がサムズアップして通り過ぎる。ルイスは、大きく手を振り急降下からの地面すれすれの低空飛行。10メートル地点で、試験管を投擲。爆発した横を通り抜け、そのまま上昇する。


チラッと、トキヤ達の位置を確認するルイス。


旋回を終えたトキヤが、地面スレスレ飛行でドロップ回収して、ルイスの背後に着いて上昇する。ちなみに他メンバーは、少し上を飛んでいてトキヤに合わせて追いつく。かなり、高度なスキルをサラッと使って行く、ルイスとトキヤに苦笑するメンバー。


次は、第二解放…独裁国家ドグニ。BOSSは、デスアントです。そう、虫なのですよ…パスです。


ルイスは、手を振りパスと示すと高度を落とし、全員を通過させて後ろに着く。すると、トキヤが剣を掲げる。すると、全員がスピードを落としてルイスは少しだけ高度を上げて全員を追い抜くと先頭に。勿論、すれ違い時にはサムズアップする。トキヤもそれが、分かっていたのかサムズアップする。


追い抜かせる時は、高度を下げてスピードを落とす事。追い抜く時は、高度を上げてスピードを速くする事で事故を防ぎます。一列なのは、スピードアタックなので風抵抗のロスタイムを減らす為です。通常なら、横並びや三角飛行そして自由飛行します。


あくまで、ゲーム内でのルールです。


トキヤは、スレスレ飛行するとすれ違いに鋭い斬撃を与える。ルイスは、スレスレ飛行してアイテム回収して上昇する。ルイスは、お次の方!とハンドサイン。すると、グレンが剣を掲げる。


全員が、スピードを落としてグレンを先頭に。そして、すれ違い時にはサムズアップする。


グレンは、頑張るとピースサイン。


次の国は、商人の国ハルスカ。BOSSは、魔法製のゴーレムです。ちなみに、おでこの文字を消せば崩れます。グレンは、地面に着地するとそのまま走らせてゴーレムの頭を吹き飛ばした。アイテムを回収して、助走をつけさせ飛翔させる。


そして、元の位置に戻る。


次の国は、ダンジョン国家ルーミス。BOSSは、ブラッディハウンド。彼らは、集団BOSSです。弱いとはいえ、ひとり行動はやらせたくありません。


ルイスは、指を一本そして二本立てて次の人のジェスチャーをする。すると、キリアはバロンに視線を向ける。バロンは、頷く。そして、ナイフを掲げるとルイスは振り向き確認するとどうぞのジェスチャーをする。ルイス達は、サムズアップ。2人は、控えめに手を振る。そして、着地すると素早く降りて走り出す。ルイス達は、旋回をしながら見ている。


すると、2匹のグリフォンも2人をサポートする様に暴れている。ルイスは、思わず笑ってしまう。


2人は、アイテムを回収すると相棒のグリフォンを撫で助走させて飛翔する。ルイスは、ナイスとジェスチャー。2人は、思わず嬉しそうに笑って列に戻った。さて、次の国は芸術の国ファーカズス。


BOSSは、嘆きの亡霊です。


ルイスは、次の方どうぞ!という。ランコルは、杖を掲げる。ルイスも、ナイフを抜けばトキヤは頷いてから通り抜けサムズアップ。プロメアは、さっきから楽しそうな悲鳴を上げている。


「プロメア、大丈夫です?」


「楽しい!」


プロメアの声に、ルイスは苦笑してしまう。


ルイスは、気を取り直し魔法で先制攻撃。着地すると、そのままフィンを走らせる。ランコルも、走らせながら詠唱を開始。ルイスは、牽制の聖結界を張る。そして、時間稼ぎに魔法を放つ。次の瞬間にランコルの魔法で全滅する。その間に、フィン達は止まらなかった。止まれば、亡霊に捕まるからだ。


そのまま助走して、空に向かって飛翔。後ろに着いて、ルイスは少しして先頭に出る。


さあ、次からは全員でやります!


その前に、現在時刻は8時です。良さげな湖が、上空から見えたのでそこに向かいます。さてと、全員分のお弁当を出します。リアルで、トイレ休憩と朝食を食べる必要があるので落ちます。


「プレイヤーは、大変だね。まあ、ここは僕達に任せて寝て良いよ。あ、全員落ちてね?」


「それでは、すみませんが。これ食べたら、はしたないのですがいったん落ちます。なるべく、早く戻って来ますから。リル•ソルも、お願いします。」


トキヤ達も、一斉にログアウト。




さてと、ご飯は作り置きされてました。母親は、誰かと電話している様です。仕事でしょうね。


「いただきます。」


瑠衣は、素早く食べ終わると皿を洗い、大きな音を立てない様に、自室にもどるのだった。




イン!


ルイスは、ゆっくり目を開く。タオルで、顔が映らない様にしてたので、タオルを取って周りを見る。すると、キリアがお菓子を目の前に。ランコルが、紅茶を置く。トキヤ達は戻っておりお茶している。ルイスは、お菓子を見てハッとする。


「これ、もしかしてキリアさんのオリジナル料理ですか?とても、美味しそうですね。」


「はい、恥ずかしながらそうです。と言っても、アレンジみたいなものですが。どうでしょう?」


キリアは、ソワソワしている。


「美味しいです♪」


すると、ルイスは考える雰囲気だ。


「料理持ち、多いですよね。なら、オリジナル料理をお店で出して見るのも、面白いかもですね。」


すると、料理持ちメンバーの表情が変わる。


「勿論、全員で試食して通ればですけど。」


ルイスは、敢えて挑戦的に言う。すると、やる気を漲らせる料理持ちメンバー。ルイスは、微笑む。


「店長してるなぁ。まあ、その条件なら良いんじゃないか?ちなみに、4月のいつ頃にする?」


トキヤは、呆れた雰囲気で言う。


「それは、ここでは秘密です。配信中なので。」


ルイスは、悪戯っぽい雰囲気で言う。


「了解。じゃあ、もう暫くしたら行くか。」


「はい、行きましょうか獣王国へ! 」


ルイスは、元気良くいうのであった。











作者の独り言

そーい、前半戦!ちなみに、6時スタートで8時に前半戦が終わってます。2時間で、移動しながら流れる様な討伐。しかし、次からはそうは行きません。


ふふふっ、思わずニヤける作者であります。

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