第136話 聖獣石を求めて

さてと、イギリスサーバーに来ました。


ルイスは、プロメアの手を引き冒険者ギルドへ。登録して、ルイスは別の受付に行く。そして、プロメアに身分認識手帳(※リアルで言うところのパスポート)を受付嬢に渡す様に言う。そして、身分証明カードも一緒に出す様に言う。(※身分証明書がわり。リアルで言う、保険証になる。)プロメアが、冒険者で有れば、もっと簡単な手続きで済むのだが。


こればかりは、面倒だが仕方ない。


もし、手続きせずに行動すれば、誤認証やバグと勘違いされて消されても文句は言えないのだ。プロメアは、ソワソワしている。ルイスは、苦笑する。


「パパ、まだお外に言っちゃ駄目?」


プロメアは、ルイスを見上げてからキョロキョロ。


「プロメア、この世界にはこの世界なりのルールが有ります。なので、もう少し我慢です。」


ルイスは、受付嬢からバッチを受け取る。ちなみにだが、本来は滞在書類を渡される。しかし、プロメアの様な子供の為にこの子は許可を得て此処にいますよ!を意味するバッチを渡されるのだ。


ルイスは、猫バッチ襟につけてあげる。


女の子は、猫。男の子は、犬のバッチである。そして、受付嬢に礼を言うと街に歩き出す。


「ルイスの兄貴、お帰りぃー!そして、プロメアちゃん!ようこそ、我らがイギリスサーバーへ!」


ルーカスは、ノリノリで言う。


「プロメア、お久しぶりだな。」


グレンも、笑いながら言う。ザインも、優しく微笑み手を振っている。ルイスは、のんびり向かう。


5人で、街をぶらぶらし歩く。


途中、知り合いに声をかけられる。


「やあ、その子は見ない顔だね。」


ロゼは、爽やかスマイルで言う。


「娘のプロメアです。」


「むっ、娘!?」


あ、そうでした…。つい、錬金術師としての用語を使ってしまいました。しかし、ホムンクルスとは紹介したく無いのです。取り敢えず、説明を…


「ロゼさん、錬金術師が錬成生物を、道具として認識しない為に使う専門用語です。まあ、産みの親である事には間違いないので。そう、呼ぶんです。」


ルイスは、笑って説明する。すると、ロゼは少しだけ悪戯っぽい雰囲気で笑い軽口を叩く。


「なるほど、ちょっと驚いたよ。君は、まだ学生なはずだし。でもまあ、彼女くらいは居てもおかしくはないのかな。とは、思ってはいたけどね。」


「居ませんよ。」


ルイスは、苦笑している。


「おや、それは勿体ない。妹を、紹介しようか?」


「恋愛事は、敢えて避けてるので遠慮します。」


ルイスが、苦笑すれば3人は『え?』という雰囲気である。プロメアは、お菓子もぐもぐタイム。


「ほほぉーん、悩みが有るならお兄さんに話してごらん。一応、結婚3年目だけど相談のるよ?」


ロゼは、真剣な表情でルイスを見ている。


「ルイスの兄貴、恋愛事情を話すっす!」


ルーカスも、目を輝かせている。


「俺が、知らないって事は小学生の頃か…。」


グレンは、考える様に呟く。グレンもとい、神崎君は隣町の小学校に通っていた。ルイスは、苦笑。


「それより、聖獣石のクエストをしなければ。」


プロメアは、ルイスを見上げキョトンとして言う。


「パパ、振られちゃったの?」


「ふむ、いけない事を言うお口は、このお口でしょうか?悪い子ですね、取り敢えずどーぞ。」


ルイスは、追加のお菓子を渡す事で黙らせる。グレン達は、衝撃的な表情で固まっている。ルイスは、呆れた雰囲気で3人を見ている。


「初恋は実らない、良くある話でしょう?」


小さくため息を吐き出し、素っ気なく言う。


「お、おお…そうだな。取り敢えず、クエストだ。聖獣石は、採取クエストだよな。」


グレンは、素早く反応して話題を変える。


「さてと、プロメア。図鑑埋め、クエストです。バンバン集めて、聖獣石を貰いに行きますよ!」


ルイスも、元気よく笑って言う。


「おー!」


プロメアも、拳を上げている。プロメアとルイスがリルに乗る。グレンとルーカスが、ソルに乗る。ザインは、用事がある為に不参加するそう。


「これは、コマチさんピンチか?」


「それ、誰っすか?」


ルーカスは、キョトンとしている。


「ルイスに、恋してる美女。」


グレンは、苦笑して言えばルーカスは乾いた笑い。


「よーし、最初のポイントに着きました。多めに取って、染色液でも作りましょうかね?」


「プロメアも、頑張って集める!」


ルイスと、プロメアはほのぼのと採取開始。グレン達も、のんびりと集めては移動する。


図鑑は、1日あれば全て埋まる。


「パパ、終わったよー!」


「これだけ有れば、染色液だけでなく色々と使えそうですね。何を、作りましょうか?」


ルイスも、るんるんである。


宿に戻ると、ロゼが片手を振って来る。


「ルイス君達、攻略を手伝ってくれない?」


ルイス達は、首を傾げて頷くのだった。













作者の独り言…。

更新、頑張りますが…遅れておりすみません。


今回は、つまらない内容ですが次はエルフの国攻略に入る予定です。少し、恋愛が嫌いな人には辛いかもしれませんが。グレンは、ユンゼさんとラブラブなので。ルーカスは、プロメテアに一途ですし。


何せ、リアルイベントで春華も一緒ですからね。

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