第125話 霊宝の欠片を求めて
さてと、それでは話し合いをしますかね。その前にですが、薄々と思っていた事が有るのですが。
「あの、もしかして裏で打ち合わせしてます?」
「あ、バレた?日本サーバーの人、滅多に旅しないじゃない?だから、個性的メンバーで歓迎しようって事で、大人しい人達は報告待ちしてまーす。」
ロゼは、パチパチパチー!と拍手しながら言う?
「ぐふっ、やっぱりなのですね。いや、普通の人も来たって良いのですよ!?寧ろ、歓迎しますよ!?でもまあ、楽しい冒険になりそうですね?」
ルイスは、苦笑しながらも言う。すると、全員が明るく笑う。取り敢えず、進めるかと話す。
「取り敢えず、2班に別れないとな。」
グレンは、暢気に笑うと言う。
「せっかくなので、僕とグレンの班に分かれましょうか。グレンとは、同じクランですし。」
「ん?俺は、別に構わないけど?」
ルイスの言葉に、グレンは周りを見渡せば頷く。
「他のみんなは、くじ引きでどう?黒がグレン君、そして白がルイスの班にしよう!さあ、引いて?」
そして、分かれた結果。
ロゼ(黒)
レン(白)
サニーちゃん(黒)
メアリー(白)
アリア(黒)
ビシャラ(白)
ルーカス(黒)
ザイン(白)
ふーむ、なるほど。取り敢えず、スタート場所は2箇所になりますどっちに行きましょうか?
「んじゃ、どっちに行くよ?右?左?」
「棒倒しで、決めてみます。」
棒は、右に倒れる。
「じゃあ、ルイス達は右な。俺達は、左だ。」
「では、行きましょうか!」
そう言うと、歩き出す。
ルイスside
目の前には、光の球体が浮いています。これを、破壊されない様に第一ポイントまで運びます。左右の球体が、定位置の魔法陣の上に乗ると、ドアが開くシステムです。もし、僕達が失敗すればドアは開かないので、慎重に守らなければいけません。
レン[剣士•付与師]
メアリー[魔術師•アイドル]
ビシャラ[シーフ•双剣使い]
ザイン[剣士•弓師]
なるほど、では僕とビシャラさんで先行。次にザイン君とレンさんで後ろをメアリーさんは球体の隣を常にいる様に。臨機応変に、ジョブを変えて各自行動する様にルイスは言う。ちなみに、この球体には僕達の攻撃のダメージも入ります。なので、巻き込んでしまえば最悪な事になってしまいます。
ルイスは、薬師にジョブを変える。そして、試験管を片手に歩き出す。ザインは、真剣に見ている。
「では、第一ポイントを目指してゆっくり行きましょうか。皆さん、よろしくお願いしますね。」
「少し、薄暗くて気味が悪いわぁ〜ん。」
メアリーは、気落ちする様に言う。
「そうですね。けど、皆んなが居ますから。」
ルイスが、ノホホーンと笑うと釣られて笑う。
「そうねぇー。ルイス君、私の事を気持ち悪がからないわね。かなり、珍しいと思うわ。」
雑魚を、片付けながらも言う。
「うーん、僕の場合は身近ににた人が居ましたからね。それと、性別なんて気にしてないと言うのもあります。それは、個性的で良いと思いますけど。だから、貴女らしくゲームを楽しめば良いのでは?」
ルイスは、試験管を投げながら、ノホホーンと笑っている。すると、メアリーは嬉しそうに笑う。
「ありがとう♡」
すると、レンは複雑な表情をする。
「レンさん、別に無理して言おうとする、必要はないですよ。言いたい時に、言いたい事を伝える。それで、良いんです。だって、僕達は知り合ってからそんなに経ってませんからね。無理は、駄目なのですよ?さて、ポイントが見えて来ましたね。」
レンは、驚いた表情をしてから頷く。ザインは、後ろに居るのに気付いたルイスに驚く。ビシャラは、驚いてからフンッと優しく笑う。
「まだ、グレン達は来ていませんね。来るまで、雑談でもして待ちましょうか。」
すると、レンはルイスを見ると言う。
「僕は、性同一性障害なんだ。その事で、気持ち悪るがられたりして…。ずっと、ソロをしてた。最初は、頑張って女性らしくしてたけど…辛くて。」
性同一性障害は、簡単に言えば肉体の性別と精神的性別が合わない障害です。肉体は、男性だけど心は女性という感じですかね。
「僕は、その障害がどういうものなのか、本の中の知識ですが知っています。だから、気にしません。だから、貴方らしく貴方の言葉で楽しんでくださいな。ここには、貴方を差別する様な心の狭い人は居ませんよ。だって、皆んな優しい表情でしょ?」
ルイスが、優しい笑えば泣きながら頷くレン。メアリーは、ハンカチを渡し笑いかける。
「そうよ!私なんて、正真正銘のオカマなのよ♡」
「あたしも、爺臭いとは良く言わせるな。」
ビシャラも、豪快に笑いながらいう。
「私は、少し前まで重病患者でした。」
ザインは、笑いながら言う。
「僕なんて、良く女性に間違えられます。中性的な容姿なので、男女って馬鹿にもされてましたし。」
ルイスは、不貞腐れたように言えば全員が笑う。
「だから、大丈夫なのです。楽しみましょう!」
「皆んな、ありがとう…嬉しい!」
さあ、グレン達も来ましたし行きましょうか。
グレンside
さてと、球体を壊されないように行くか。
ロゼ[剣士•守護騎士]
サニーちゃん[アイドル•魔術師]
アリア[鍛治師•呪術師]
ルーカス[死霊術師•錬金術師]
取り敢えず、暗殺者にしてルーカスと先行。ロゼさんには、球体の護衛をお願いするか。サニーさんとアリアさんは後ろの護衛だな。よし、行くぞ!
「あのさ、ルイスきゅんもそうだけど。グレンきゅんも、僕の事を気持ち悪がからないよね?」
おずおずと、サニーはグレンを見て言う。
「ん?それって、個性だろ?ゲームなんだし、いろんな奴が居るのは知ってる。俺もルイスも、ぶっちゃけ個性的だねの一言で片付けちゃうかな。」
グレンは、気にする事なく笑う。
「まあ、だよね。確かに、一部の人には受け入れないかもだけど。けど、今回のメンバーは気にしなくて良いと思う。全員が、何せ個性的だし。」
「だよなー、だから気にすんなって♪」
グレンが、暢気に笑えば全員が笑う。
「そうっす!ここには、気にする奴は居ないっすから。自分らしく、気軽に楽しむっすよ!」
ルーカスは、死霊を飛ばしながら言う。
「そっ、そうだよ!私も、こんなだし…頑張ろ!」
アリアも、うんうんと言う。
「うん、ありがとう!じゃあ、サニーちゃん頑張っちゃうぞぉー☆吹き飛べぇー♪棒術!」
「おい、魔法少女は何処いった?」
グレンは、呆れた様にいう。
「魔法少女(物理)…笑」
ロゼは、笑いながら言う。
「はわわ…、ドッカンですね。」
アリアも、驚いて固まる。
「魔法少女(仮)で、良くないっすか?」
ルーカスは、冗談っぽい雰囲気で言う。
笑いながら、道中をのんびり進む。ルイス達を、どうやら待たせてしまったらしい。ルイスが、こちらに気付いて手を振る。俺も、手を振り魔法陣に球体をいどうさせると壁が上に上がって道が出来る。
ルイス達も、動き出したのをみて俺達も動いた。
作者の独り言
(人によっては、不愉快になるかもです。)
実は、性同一性障害の話は実話です。作者が昔、とあるゲームでクランに入った時、主語が私とか俺に変わる人が居ました。私は、気にしていませんでしたが、気になるのか質問した人が居たのです。
そして、本人が性同一性障害だと言ったのです。
私と、同じ時期に入った子が、いきなり気持ち悪いとか言い出しました。本人は、とても傷ついた様で私に嫌だったら抜けて良いからね?って言ってきました。私は、気にして無いし抜けないと言うと、嬉しそうに顔文字付きで喜んでいました。
どんな人でも、楽しめる環境になれば良いですね。
不愉快に、思った人が居たならごめんなさい。
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