第117話 運営ガチャ
さてと、おはようございます。まだ、グレンとルーカス君そしてザイン君も寝てますね。さてと、伸びをしてゴロゴロ。すると、ザイン君が目を覚ます。
「あ、おはようございます。」
ルイスは、小さく驚いて微笑む。
「はい、おはようございます。お久しぶりですね、あれから体調とか大丈夫でしたか?」
「はい、気遣いありがとうございます。」
そして、2人が起きるまでゴロゴロしながら話す。2人が起きたので、起き上がり伸びをする。
「おはようっす!」
「おはよ。朝ご飯、何が出るんだろう?」
確かに、気になりますね。イギリス料理…。
「フル・イングリッシュ・ブレックファストが、イギリスで王道な朝食って聞きましたね。」
「まあ、そうっすけどイングリッシュ・ブレックファストにも色々なバリエーションがあるっすよ?」
暢気に、話しながらルーカスは死霊術師装備に。グレンも、魔法剣士装備になっている。ちなみに、ルイスは雰囲気を壊すまいと聖人様装備である。そして、ザインが執事服なのである。
「それに、俺の基本朝食は食パンと珈琲っすからねー。あははっ、朝から作るのが大変っすし。マーマレードを、たっぷりつけて食べてるっす。」
ルーカスは、暢気に笑いながら言う。
「そうなんですね。あ、レシピが有りました。うーん、イギリスサーバー限定レシピですか。これは、買わねば。代表料理が、限定扱いされているみたいですね。これは、1度サーバー巡りしたいレベルですね。世界レシピ、コンプしたいですけど……。」
レシピを開き、空欄を見ながら残念そうに言う。
「「無理だな。(っすね。)」」
「ですよね。仕方ありません、今回はイギリス限定レシピをコンプするのです!ちなみに、世界レシピコンプは諦めはしませんよ?時間を見つけて、サーバー巡りするのです。目指せ、レシピコンプ!」
ルイスは、お茶目っぽい雰囲気で言う。
「まあ、そん時は誘ってくれれば行くっすよ。」
やれやれっと、笑うルーカスとグレン。
限定料理を食べ、紅茶を飲みつつ今日の予定を話す事にする。コロナのせいで、ルーカス君は自宅でお仕事をしている様です。だから、ログイン時間をこっちに合わせてくれるとか。ありがたいですね。
「春休みに入れば、集中ができます。それまで、申し訳ないですけどお願いしますね。」
「出来れば、ディスコ欲しいっす。そうすれば、リアルでもやり取り出来るっすよね。」
そして、ディスコードを交換した。ルイスも、F LLをやる前はディスコードを使ってゲームをしていたからだ。勿論、グレンともディスコードで話しながらゲームをした事もある。
「さて、今日は何する?」
「取り敢えず、次の町に行きたいですね。」
グレンの言葉に、ルイスは答えルーカスも頷く。そして、ザインを見れば笑顔で頷く。
途中のお店で、スコーンを買ってのんびりと歩く。敵は、強くないし直ぐに着いてしまう。なので、行ける場所まで行く事に。途中、露店街や商店街を見ながらついに…獣王国前の国に到着しました。
「うーん、3日で獣王国前まで攻略とかあんたらヤバイっすね!しかも、ルイスの兄貴は龍人とか。」
ルーカスは、ブツブツと疲れた様に呟く。
「まあ、ショートカットしてますし。それに、僕も、グレンもレベル200超えてますからね。」
「いつの間にか、200越えしてたな。」
グレンも、あははっ!と笑いながら言う。
ちなみにだが、ルーカスも195レベルでけっして弱い訳ではない。しかし、彼は基本はソロなので上がり難いのだ。それでも、ルイス達に迫るレベルなのは、それだけルーカスが戦闘狂だという事だ。
ザインは、184レベルである。ちなみに、ルイスのホームNPCは基本240レベルを超えている。
生産クランだが、そこらの戦闘クランよりも強い集団となっている。勿論、プレイヤーであるトキヤは285レベルだし、グレンも283レベルである。
ちなみに、この世界にレベルの上限は存在しない。
「さぁーて、夕御飯を食べて素材集めは、明日からですね。取り敢えず、頑張らなければです。」
ルイスは、楽しそうにルンルンと言う。
「ふーう、楽しかった。久々に、こんなに暴れた。ルーカスも、何だかんだで暴れてただろ?」
汗を拭う仕草をして、ルーカスに言い返すグレン。
「グレンには、負けるっす。流石、剣王様っす。」
ルーカスとグレンは、互いに呼び捨て合うまでに仲良くなった。ちなみに、ルイスを呼び捨てにするのは何故か拒否されてしまう。しかし、呼び捨てにして欲しいと言われる。勿論、ルイスは拒否した。
「ルイスが、現時点で呼び捨てするのは俺だけだよな。これは、もしかして相棒の特権か?」
「狡いっす!」
グレンが、考える様に言えばルーカスは挙手しながら言う。ルイスは、確かにと思わず驚く。
「ルーカス……。何か、違和感があります。」
うっ…。と、微妙な表情をしながら言う。
「そのうち、慣れるさ!」
グレンは、笑うとルーカスとザインも頷く。
「そうですかね。」
ルイスは、苦笑してから呟く。
「夕飯まで、時間あるしお茶でもして宿探すか!」
グレンの言葉に、ザインが素早く頷く。それを、横目で見てルーカスも頷く。安全地帯まで、移動。
ルイスは、草原にシートを敷き小さな机を置く。露店で買った、スコーンと持っていた紅茶を置いて草原でのんびり御茶をする。ちなみに、プレイヤー達が時折に挨拶に来て世間話したり、一緒にお茶したり楽しかったです。いいですね、楽しいです!
プレイヤーしてる、冒険してるって気がします!
ルイスは、上機嫌である。取り敢えず、宿屋を借りて街をぶらぶらしましょう!
「夕御飯は、どうしましょうか?」
「うーん、俺はちょっと遠慮しとくっす。食べ慣れ過ぎて、その…少し物足りないというか…」
ふむ、なるほど。確かに、僕達は新鮮でしたがルーカス君にとって、この世界がホームでしたね。でしたら、日本限定レシピである日替わり定食を作りましょう!実はこのレシピ、その日によってメニューが変わる特殊レシピなのですよ。
今日は、唐揚げ定食みたいです。完成!
あれ、何か運営からメールが来ましたね。すると、グレンが驚いてからルイスを見て言う。
「マジ?運営が変わる!」
ルイスは、驚いて素早くメールを開き、詳細を真剣に見ている。そして、考える様に呟く。
「というより、FLLのゲーム会社じたいが変わる様です。どうやら、海外の大手ゲーム会社に丸投げしたらしく。代表は、アンリさんっていうアメリカ出身の人になるみたいですね。ふむふむ…」
ルイスは、メールを閉じて掲示板を見る。
「運営ガチャって、ワードが出てますね。」
すると、ルーカスは苦笑する。
「サーバー管理者も、全て変わる可能性があるっすから。そのまま、その会社が有能な奴を引き抜いてくれれば、ダメージも少ないとは思うっすけど。」
ルイスは、少し不安そうな表情である。
「運営ガチャ、上手く行けば良いな?」
グレンは、唐揚げを齧りつつ言う。
「管理者変更なしっす!I'm a winner!」
勝ち誇ったように、ガッツポーズをするルーカス。
「取り敢えず、イギリスサーバーは勝ち抜けと。日本サーバー、管理者は勿論だけど変わるよな?」
ルイスは、日本サーバーの管理者プロフィールを開く。同時に、掲示板を開き情報を集めている。
「はい、管理者は藤坂 蒼夜さん。かなり有名な、サーバー管理者で元プロゲーマーです。僕達視点からも、しっかり考えてくれて対応も早いみたいですね。何気に、日本大手会社から引き抜いたとか。」
ご飯を食べて、今回はログアウトする。
次の日、瑠衣はスマホを片手にキッチンに。
『おはよっす!ルーカスこと、アーサーっす!』
アーサーは、緊張した様な震えた声で言う。
『おはよー…、寝みぃーな。グレンこと、神崎 蓮だ。寝起きだから、声小さいかもだけど頑張る。』
神崎は、欠伸してから眠そうに呟く。
「2人とも、おはようございます。ルイスこと、宮園 瑠衣です。なお、ロールは僕達の仲ですので封印。素で、話すのでよろしくお願いしますね。」
『『よろしく(っす。)』』
瑠衣は、珈琲を置いて座る。そして、今日はアーサーさんの出社する用事があるとの事。なので、今日は観光をメインに探索する事になりました。
作者の独り言
あれ、瑠衣の苗字これだっけ?あれー、設定資料は何処へやら…。神崎の名前って決めてたっけ?これは、プロフィール今更だけど作るか!
そして、掲示板回を書きたい…ぐふっ!
やりたい事は、多いのに手が回らないのです。ちくせぅ…。上手くいかない、今日この頃です。
が、頑張りますよ。(※震え声)
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