第99話 新レシピを探して!(3日目・4日目)
生産職は、新しいレシピ解放との事で、ルイスは料理と錬金術と薬品の項目を見ている。その他は、採取ポイント稼ぎや図鑑埋めをどうするか話す。
どうやら、採取ポイントと図鑑埋めは、全員が対象らしい。ルイスは、どうクリアするか考える。
「今回は、シェア機能を使えないな。」
グレンの言葉に、ヒヨコ組が反応する。
「シェア機能?」
代表して、アレンが首を傾げて問う。
「ああ、イベントストレージってのが有るだろ?えーと、イベント限定や任務アイテムしか入れられない奴だ。イベントによっては、シェア機能っていってメンバーの誰かが持ってたらクリア!って事に出来る機能だな。ただし、本人が10個以上は図鑑を埋めてないといけない条件がある。」
グレンは、ストレージを開きながら説明する。
「シェア機能は、時間の無い深夜帯のプレイヤーへの、対応策として出来たものなのですよ。でも、初期にズルするプレイヤーが多発しまして。いくつかの条件、それとシェア出来ない物も出来ました。」
ルイスは、グレンの会話を聞いて説明する。
「今回は、シェア機能無しなのは当たり前だ。何せだ、時間は結構あるしな。それに、今回はテーマはプレイヤーの交流と顔繋ぎだし。初心者達が、少しでも安定してプレイ出来る様にな。」
マッキーは、暢気に詳細を開きながら言う。
「さて、じゃあそろそろ採取ポイント稼ごう。」
トキヤは、立ち上がり暢気に言う。
「えっと、このシルエットってピヨコッコだよね?こっちは、イノブーかな?チビも対象だね。」
「あ、それは大丈夫です。その手の図鑑埋めは、戦闘ではなく餌付けで仲良くなると登録されるので。でっ、間違えて倒すと図鑑が白紙になります。」
ルイスは、暢気に説明する。
あれは、痛いですよね。まだ、ほとんど図鑑が埋まってない場合は、まだマシですが。ラスト、簡単だからと舐めて戦闘してしまい白紙。なんて、なって怒りに暴れ出したプレイヤーも実装当時はかなり居ましたし。僕も、何度か失敗した記憶があります。
さて、花は採取すれば良いみたいですね。
ふむふむ、これ火炎花は火炎瓶の素材。素材的に、解凍剤に使われる火花の密と着火草の粉末。爆弾に使われる爆炎種。新素材、溶華と溶岩石を調合するのですね。すると、花火が出来るようです。素材によって、花火の種類も変わるのは良いですね。化石や、真肥料そしてキノコがなどが追加されました!
よし、頑張って素材集めしましょう!
素材を、ストックしながら錬成や調合をしていく。プレイヤーによっては、レベル制限がかけられており、レベルによっては解放されないレシピや素材がある様です。その代わり、レベルが上がるとレシピを買うことが出来ます。勿論、素材も採取や討伐…採掘も可能に。取ろうとすると、痛い目を見ます。
「よし、これくらいで良いですかね。」
ルイスは、ルンルンでリルとソルの集めた素材も見る。2匹は、見て見て頑張ったよ!と尻尾を振り、ルイスにわしゃわしゃと撫でられて嬉しそうだ。
「うーん、充実してますね。」
「そうだな。」
グレンも、芝生に寝転びながら言う。
「そうだ、たまにはお菓子でも作りますか。」
ルイスは、素材を確認しながら呟く。
「そうだな、時間もあるし手伝おうか?」
グレンは、起き上がり暢気に言う。そして、2人で果物の皮を剥いてフルーツゼリーを作る。小型冷蔵庫という、アイテムを発明家のジョブの人がくれたので、冷やすのも楽である。2人で、笑いながらワイワイと作る様子を保護者組と信者(ファン)達は見ている。とても、穏やかな時間である。
「うん、良い雰囲気で心が穏やかになる。」
トキヤは、暢気にアイスティーを飲みながら言う。
「おっ、フルーツのカット盛り美味しい。果物によって、バフの効果が違うんだ?面白いな。」
ルイスが、トキヤ達に気づいて持って来た、フルーツ盛りを皆んなでちょいちょい食べる。
爆裂は、バフの効果に興味を持ったみたいだ。
「あれ?兄さんも、イベント来れたんですか?」
「おう、来れた!楽しんでるか?」
ルイスは、エプロンを外して問う。爆裂は、笑いながら頷くとルイスを心配そうに見る。
「はい、のんびり楽しんでます。」
「そっか、なあルイス…」
爆裂は、優しい表情から真剣な表情である。
「もし、運営が話がしたいって言ったら行くか?勿論だが、リアルではなく中立世界での話し合い。という事らしいが、嫌なら断るぞ。」
「……何を?」
ルイスは、苦笑すると疲れたように呟く。
「ん?」
爆裂は、キョトンとして聞き返す。
「今更、何を話すって言うんですか?もう、全てが終わった後ですよ?お店は、閉店しましたし。」
ルイスは、全てを諦めた表情で苦々しく呟く。
「……そうか。何か、ごめんな。」
爆裂は、ルイスに言ってないが運営側の人間だ。だからこそ、ゲーム世界で何が起きたか、誰よりも詳しく知っていた。ルイスは、考えを振り払いアイスティーを飲んで一息つく。そして、小さく欠伸。
「ルイス、眠そうだな?」
トキヤは、話題を変えるべく言う。
「そうですね、天気も良いしお昼寝日和です。」
ルイスが、眠そう言う。
「少しだけ、寝てくれば?図鑑は、終わりだろ?料理は、他のクランの奴らにやらせれば良いしさ。たまには、ダラダラゴロゴロしてろ盟主殿。」
マッキーは、暢気に指示しながら言う。
「では、お言葉に甘えて少しだけ寝て来ます。」
そう言うと、テントに入って行った。
「で?爆裂、どういうつもりだ?」
「運営は、謝罪会見をする予定だ。breezeメンバーと7王を呼んで、謝罪や対応や処罰について説明するみたいだ。俺も、運営サイドだからな…。」
爆裂は、深刻そうな雰囲気で深い溜め息。トキヤとマッキーは、真剣な表情で爆裂を見ている。
「なるほど、だからリアルで裁判しないのか。ルイスは、学生で弱い立場だ。なのに、それなのに…。それを、守るのが大人である俺達の仕事だと思うんだが。特に、お前はルイスの兄貴だろ?」
トキヤは、険しい表情で見ている。
「まあ、仕事と家族は選べないか。けどな、覚えとけ。お前の弟は、最後まで一人で抱え込んで一度は潰れたんだ。本人に、自覚が無いだけでな。」
マッキーも、フルーツを食べて素っ気なく言う。2人とも不機嫌で、怒りを隠せていない。
その後、ご飯を食べて宝探ししてねる。
次の日は、旅館に移動になる。露天風呂や、ショッピングモールがあり買い物や実物見物を楽しむのだった。次は、海で活動する事となる。
作者から読者様へ!
フォロー200になりましたね(*´ω`*)♪
たくさんの人が、見てくれてとても嬉しく思いますね。ただ、リアル事情で忙しい為…投稿が遅れております。本当に、すみません!(´;ω;`)
なるべく、話を進められるよう頑張ります!
これからも、フリー・ライフ・リベレイションをよろしくお願いしますね。\\\\٩( 'ω' )و ////
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