第85話 馬鹿騒ぎ学園B組年末イベント7

さて、どうしたものでしょう。通常攻撃は、範囲攻撃の様ですね。封印は、少女の祈りで解除可能。まずは、敗北条件は少女死亡と僕達の全滅です。


手加減が、出来る相手では有りません。


しかし、Live中ですし。それに、こう言っては何ですがクラスメイトを、完全には信じられない自分がいます。こうなったら、仕方ないですね。


「隊列を整えます。タンクは、前にアタッカーはその後ろに。サブアタッカー、サポートそしてヒーラーと蘇生。僕と少女は、一番後ろです。」


「え?ルイスも、後ろにいるのか?」


ユウユウは、驚きルイスを見る。


「後方の方が、範囲回復をかけやすいので。」


グレンは、静かにルイスを見ていたが笑い言う。


「もともと、祈祷師は後方支援回復職だ。中間待機の回復は、実は負担がかかってしまう。それに、少女を守る人が必要だろ?けど、タンクからは選べない。タンクが、1番少ないしな。だから、回復と支援と防御そしてバフ・デバフ・蘇生が出来るルイスが適任なんだ。レベルも、一番高いしな。」


そうです、表向きの理由はそれです。


裏向きの理由は、聖王スキルがLiveに映りにくく、なおかつ誤魔化しやすいから。あはは…


タンクが、相手の重撃を受け止める。通常攻撃は、封印とダメージが入る範囲攻撃。それと、タメ技重撃ですか。必殺技は、魔法の可能性がありますね。


というのも、この女神様は無属性。


重撃も、範囲も物理攻撃なのですよ。しかし、ステータスには魔法も使えると書かれています。


無属性の必殺技…。余り、良い予感はしません。


ダメージは、確実に入ってますが。そろそろ、来ますよね?取り敢えず、タンクでどうにかなるか確かめる必要が……うわっ!おっ、重い…。HPも、徐々に削られていきます。くっ、これは…。


何とか、耐え切りました。


本当に、びっくりしました。少女も、大丈夫そう。でも、念のため回復します。どうやら、この子はヒーラーという訳でも無さそうです。


うんー、取り敢えず注意しておきます。


さて、重力の攻撃ですか。聖結界では、おそらく耐えられませんね。なら、四方結界か聖域結界…いいえ、四方は四神のエフェクトが出ます。エフェクトが、派手なのでバレる可能性が高いです。聖域は、相手が神様なので相性が悪いです。


天魔封呪……悪も善も等しく封印する呪い。


後は、堕天聖者のスキルしか。でもそれは、使えませんしね。堕天すれば、ゲレティー様に怒られるでしょうし。堕天から、通常に戻るまでクールタイムが長いんです。だいたい、リアル時間で2週間。


14日も、堕天状態は辛いです。攻撃特化なので!


それに、身喰いが自動で発動してしまうのですよ。それだけは、お姫様抱っこだけは全力回避です!


取り敢えず、聖結界を重ね掛けして、さりげなく聖王スキル慈愛の歌声を発動させる。祈りのポーズ、そして緩やかで穏やかな慈愛の歌声が響き渡る。


思わず、驚き振り向くクラスメイト。まあ、効果が高いですからね。けど、油断すると足元をすくわれますよ?僕を、見ている暇は無いですよね?あら、やっぱり吹き飛ばされた。もう、仕方ないですね。


ルイスは、範囲回復をかけ少女に合図する。


少女は、頷くと封印解除する。ルイスは、ステータスを確認して次の必殺技に備える。


そして、その時は来た。


女神は、涙ながらにその気持ちを呟く。


『私は、民を愛していたのに。何故、どうして酷い事をするの…。愛してたのに…、憎い、悔しい、悲しい…。誰か、私を助けて…。ルヴィ、最後に貴方に会いたかった。それが、唯一の心残りね。』


少女は、テクテク女神に近づくと頭を撫でて言う。


『貴女は、私。私は、貴女。ルヴィは、もう来ないよ。彼は、憎悪に堕ちた。邪神に、なったから。』


クエストクリア!


2人は、消えてしまった。


初回クリアボーナス

スキルスクロール:異空間収納×2

慈愛女神の祝福シリーズ(武器)・(防具)


MVPボーナス

女神の涙×5


レイドボーナス

10000G

フレンドポイント

絆ポイント


報酬

女神の涙×1

95000G

素材×67

特殊スクロール(憎悪女神レイド)


「おっ、女神の涙だって。何これ?」


「いいな、俺には無かった。」


クラスメイトが、報酬でわいわい言ってます。


「え?」


ルイスは、驚き振り向く。ちなみに、女神の涙を持ってたのは僕含めて3人。ルイスは、交渉を決意。


「もし、良ければ女神の涙を買い取らせてくれませんか?それは、蘇生薬の素材でもあるんです。」


「え?えっと、ちなみにそれ以外の使い方は?」


ルイスは、思い出す仕草をしてから言う。


「鍛治やアクセサリー、防具強化に使えます。鍛治なら、武器の合成。アクセサリーは、細工系。防具強化は、補強と効果付与ですかね。無理にとは、言いません。ちなみに、武器なら耐久値減少をおさえてくれます。アクセサリーは、防御や回復。防御強化では、補強やダメージ吸収ですね。良い素材なので、無理にとは言いませんよ。どうですか?」


嘘をつかないのは、今後も彼らと遊ぶ事があるだろうから。やはり、対等で話したいのですよ。


すると、1人は断り1人はくれました。どうやら、希少ドロップで一個しか落ちないようです。MVPボーナスで、5個そして個人で1個そして買い取ったので7つですね。また、レイドに行かなくては……。


街に戻ると、所属クランの人々がお出迎え。食事会をして、解散するのでした。ハラハラしましたが、とても楽しかったです。そして、自分の情緒不安定さに苦笑しか出ません。信用するって、こんなに怖くて難しい事なんですね。また一つ、学びました。















作者から読者様へ


うん、微妙な終わり方ですね。落ちが、見つからなかったんです。許してくださいなw


さて、次から本作に戻らせていただきます!


よーし、頑張るぞい!(*゚∀゚*)


イベントだーい!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る