第84話 馬鹿騒ぎ学園B組年末イベント6

僕達は、道が崩れていく罠を走って回避します。スピード系やパワー系の試練では苦戦しましたが。連係も、最初のぎこちなさが無く楽しめてました。


さて、ラストは特殊ダンジョン。


特殊ダンジョンは、ランダムですが今回は無重力フィールド。回避は、難しいので取り敢えずタンクを主軸とした動きをする必要があります。


「タンクメインで、動く必要があるな。」


トモ君が、真剣に呟けば頷くメンバー。


「後、柱が必要ですね。無重力なので、タンクが吹き飛ばない様に重装備の人がストッパーになる必要があるので。それで、どう組み合わせます?」


「ん?無重力で、重いタンクが浮くのか。」


あら?そこから、説明します?いえ、簡単な方法がありますね。ドンコ君に、来てもらい座って貰います。そして、僕が勢いよく背中を押す。すると、前に進み小さくバウンドしました。正座したまま。


「ルイスさんや、いつの間にそんなムキムキに…」


「違いますよ!?」


ユウユウの、ボケに素早くツッコミを入れる。


「なるほど、重量が無効にされるのか。回避も、難しい。足を踏ん張っても、無重力のせいで吹き飛ばされるのか。回避は、無理。でも、タンクは直ぐに立て直しができない。だから、せめて遠くに飛ばされない様に、重装備ストッパー役を置いておくと。なるほどな、しかしそうなるとどう編成しよう。」


トモは、真剣に考えている。周りも、考え出す。


「ルイス、ギブアップだ。」


「主軸は、タンクなのは変わりません。あくまで、防御中心で行くので。回避が、出来ない以上はですが。攻撃は、最初は遠距離攻撃班がメインです。スキルは、無重力の影響を受けませんからね。できれば、3分の2削れば攻撃職も参加。入れ替わりで、遠距離攻撃職の半分は支援に切り替えてください。主に、牽制や退避フォローですね。」


では、行きますか。


「うっ、動きにくい…」


「これ、柱は多い方が良いな。飛ばされる!」


「あー、くそっ!遠距離、来やがった!」


「あ、しまった!ルイス!」


愚痴を零しながら、戦闘をしていたが敵に司令塔がばれてしまいルイスが遠距離攻撃で狙われる。


ルイスは、聖なる障壁を発動。それでも、吹き飛ばされる。だが、ルイスは焦る様子もなく空中で一回転する事で勢いを殺し壁を蹴って戻る。グレンは、手を伸ばす。ルイスは、手を掴みグレンは勢いよく引き寄せる。グレンが、浮きそうになるのを数人で止める。勿論、遠距離を飛ばしながら。


そして、何とかHP3分の2を削ると重力が消える。それからは、タコ殴りである。無事、勝利する。


そして、女神の石像に花を置くと隠し扉が。


「さーて、ボス戦だよな!」


すると、少女が現れる。その子は、喋れないのかパクパクと口をさせて何か訴えている。


「えっと?何が、言いたいんだ?」


「うーん、どうやらボス戦のボスがいつものボスじゃないみたいです。どうやら、報酬のクエストが発動したみたいですね。その、行きますか?」


ルイスは、ウィンドを閉じ少しだけ躊躇して聞く。


「んー?巻き添えにするんだろ?」


「言いましたが、僕だって躊躇はしますよ。」


ルイスは、苦笑してから言えば笑う周囲。


「大丈夫だ。さて、行こうぜ!」


「なら、良いです。」


歩けば、あの女神が立っている。つまり、女神を倒せって事ですか?嘘ですよね?まずいですね。


すると、少女がやって来ました。


女神は、少女を見ると激怒の表情を浮かべる。そして、少女に掴みかかろうとする。ルイスは、素早く聖なる障壁で阻む。そして、ホーリーランスを素早く放つ。すると、女神は恨めしそうに後退する。


そして、範囲攻撃。勿論、回避不能なやつである。


「うぐっ…。ステータスダウン、封印ですか…」


「ルイス、何が封印された?」


起き上がりつつ、心配そうに言うトモ。


「7王称号です。なので、錬金術が…」


「くっ…、同じく剣王が封印されてる。」


グレンは、苦しそうにしている。半数以上が、やられてしまっている。勿論、聖王も封印されている。少女は、オロオロしているが祈りだす。すると、鍵が開く様な音がして封印が解除されてる。


どうやら、この子も参加させて戦うみたいですね。


まずは、蘇生して立て直しして…作戦を考えなければ。戦意喪失した、メンバーを立たせる必要もありますしね。ちなみに、ホーリーランスを放った件を謝る。そしたら、誰も怒りませんでした。


最初から、範囲なんて……すみません。


やらかしました、汚名返上させて貰いますよ。絶対に、勝ってこの少女も助けたいですし。


ルイスは、怯えた少女を見てから考え始めた。

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