第82話 馬鹿騒ぎ学園B組年末イベント 4

えっと、ここは広い空間だな左右に扉。そして、目の前には壁だ。壁の上には、進める穴がある。さてさて、どうすれば上に上がれるんだろう?


あ、左右の扉を開けに行ったな。


えっと、これって同時に開けたら階段とか出てくる感じか?ルイスが、ジリジリとさがる。グレンも、青ざめてジリジリさがる。あ、これは…!


「待て!扉を、同時に開けるな!」


ガチャン


同時に、扉を開ければ目の前の壁に人喰い花。左右から、ゴブリンやコボルトなどが来る。


「撤退!」


「くそっ、間に合わねぇよ!」


うっ!まずい……。


「死んでも、構いません撤退を!」


ルイスは、クマのぬいぐるみを投げる。それに、群がるゴブリンやコボルト達。ルイスは、リルとソルを呼び牽制する。そして、聖結界で敵を囲む。


「デコイか!助かった、ルイス!」


※デコイ=囮(おとり)


「急いで、撤退を!」


全員が、全力で走り出す。何とか、全滅は回避。ルイスが、最後に来て扉を閉めると爆発音。


「あれ、特殊デコイか!?効果は、囮と爆発?」


「効果は、囮と幻覚と爆発です。じゃなければ、デコイ無効のゴブリンまで群がりませんし。」


へぇー、ゴブリンってデコイ無効なんだ。そもそもだ、ゴブリンにデコイなんて無駄遣いした事ない。


「うーん、どう違うんだ?」


「ゴブリンは、知能レベルですね。知能レベルが、少ないとデコイは無効になります。幻覚で、惑わされて群がってたんです。デコイにも、強制的に敵を向かわせるアイテムも確かに有りますが。それは、もうアーティファクト(人工遺物)の類になります。希少なので、凄腕の錬金術師と熟練の裁縫師そして繊細な技術を持つ鍛治師が協力して作る必要があります。ちなみに、先程のデコイですが準アーティファクトの類です。同盟メンバー、力作ベア君♪」


ルイスは、暢気に説明しているが青ざめる周囲。


え、あれ…。嘘だろ!?アーティファクトって、作れたのかよ!待て、そんな情報は無かったよな?でもさ、実物も見たし効果も確かだった。まじか…。まさか、それをあっさり使ったの!?俺には、出来ん!ルイスは、効果抜群でしたね。とっ、暢気に笑ってやがる。やっぱり、なんていうか格が違うわ!


「さて、戻って雑魚狩りしましょう。」


ルイスは、歩き出す。うん、人喰い花は倒れてる。コボルトとゴブリンが、多少は居るけど大丈夫!


サクッと、片付けると人喰い花に向かう。


そこには、紐と花のペンダントが2つ。これ、何の花だろう。ルイスは、それを見て悲しそうだ。これは、何か知ってるな。聞くか?いや、やめよう。


「片方は、勿忘草だな。花言葉も、有名だし。」


「確か、『私を忘れないで』よね。」


ルイスは、頷いてから小さく言う。


「もう一つ、『真実の愛』ですね。」


ルイスは、考える仕草をする。


「ルイス?」


ダンジョンが、見つかった順に各階の壁画をスライドさせると物語りになります。たぶん、世界の秘密に関係する内容。それは、ゲームラスボスと噂される邪神関連の物語です。運営は、何を考えてこの物語を壁画にしたのでしょうか。謎ですね……。


ここの壁画には、微笑む女性とそれを見守る男性。


「取り敢えず、どうやって登ろう?」


「足場を、作って階段みたいにすれば?」


全員で、スキルやアイテムを使い足場を作る。そして、歩くが足場が徐々に崩れていく。慌てて、走るが3人が落下してしまう。やばい!


「リル!ソル!」


ルイスが、命令して2匹が飛び出す。そして、ルイスは指輪をストレージ戻すと素早く飛び降りフワリと着地する。そして、最後の1人を受け止める。


落下死を回避し、安心して息を吐きだす俺達。しかしだ、どうやって来るつもりだ?俺達、戻れない。


「誰か、真ん中くらいの距離に足場を!」


リルとソルが、助走をつけて飛び上がる。中間の位置にある、足場を蹴り上げ更に上がり地面に着地。ルイスは、最後の1人をおんぶしてスキルを使う。と言うか、空気を踏みしめて走ってる。龍のスキルって、何か羨ましい感じのばっかりだよな。


「ふう〜、疲れました。」


ルイスは、指輪を取り出して首にかける。さて、次は水の妖精ウィンディーネだったか?物理ダメージを、無効にする水のシールドが厄介だよな。


水属性を、倒すには火で蒸発させる。もしくは、雷で感電させるか。凍らせて、物理で叩くってのも有り。植物は、物理的にシールドで阻まれるので、シールドブレイクしてから使うのがオススメだな。


さて、どーするか?うーん。


バリアブレイク…盾破壊

シールドブレイク…防御破壊


これは、必須だな。属性ありなら尚更良い。


「ルイス、相談が有るんだけど。」


「はい?」


ルイスは、キョトンとして首を傾げる。ルイス、さっきから動きっぱなしで疲れてるな。でもさ、俺の相談も聞いてくれぇー!丸投げに、しないからさ。


「これ、火力とか大丈夫かな?」


「うーん、アタッカーにシールドブレイクさせると足りないですね。今回の相手は、シールドやバリアを使います。そこで、腐るポジションとは?」


ルイスは、笑顔で問う。あ、遠距離攻撃の班か!


「でもさ、遠距離だと火力が……」


「絶対、壊す必要は有りません。バリアやシールドの耐久値、それを削ってくれるだけで良いんです。どうせ、アタッカーが突っ込むわけですし。」


確かに、そうすればダメージを与えやすいな。更にだ、支援職がバフをかければ……行ける!


「ルイス、ありがとな!」


俺は、急いで他のメンバーの担当も決める。ルイスは、MPポーションを飲みながら会話に耳を傾けている。グレンも、暢気に笑って聞いている。


よーし、後は暴れるだけだ!


さぁ、一気に行ってみよう!馬鹿騒ぐぞ!


何とか、クリアした。びしょ濡れだぜ。しかし、次に進まないとな。俺達は、また走り出した。














作者から、読者さんへ


どーも、こんばんは。(*´ω`*)


ついに、フォローが100を超えましたぞ!


イェーイ!\\\\٩( 'ω' )و ////


本当に、ありがとうございます!これからも、フリーライフリベレーションをよろしくお願いします。


ん?誰だね?だんだん、面白くなくなってると言った奴は…。ごめんなさい、自覚はありますw


頑張るので、作者を見捨てないでくださいね!


ありがとうございました(*゚∀゚*)!

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