第72話 君を招待!
うーむ、何かワールドアナウンスが……。これ、僕だけじゃないですよね?流石に、1人招待なら行きませんよ?これが、ハロウィンイベントだとしても。
「ルイス、何をしたんだ?何を?」
「言えば、無効になりますが言っても?」
ルイスは、マッキーに素っ気なく言う。すると、トキヤはイベント情報を読みながら暢気に言う。
「どうやら、リーダーが招待されるとクランメンバーも、招待の対象になるみたいだな。ラッキー♪」
「いーなー!何それ、羨ましい!」
ふむ、これはバトル無しって書いてあります。つまりです、ストーリークエストですか。しかも、戦闘なしって事は好感度を上げる系とか生産系って事。
そして、キリアさん達NPCを連れているとボーナスが付きやすいと。プレイヤーは、招待されるとパートナーを2人招待可能になる。勿論、1人でも大丈夫ですけれど。ストーリー、進めにくいかも。
ふむふむ、つまり協力してクエストをやれと。それと、同じクランどうしでは招待は出来ない。ふむ、困りましたね。これは、ボッチになりました。
さてさて、誰とパートナーになりますかね。
ん?招待期限は、明日の昼までですか。他のクランでも、招待は出来ると。同盟の生産クランは、招待されても辞退するというので無理。何せ、売上ランキングがありますからね。うーん、後回しで。
トキヤさんは、マッキーさんを招待。NPCは、NPC同士でパートナーなので迷う事はない。勿論、キリアさんとバロン。カリオストロと、ランコルさんペアですね。グレンも、ユンゼさんを招待。こまちさんは、用事があって断られました。ふむ……。
よーし、後回しです!
学校の放課後
(瑠衣しか居ない教室)
学級委員長の智也(トモヤ)、そしてクラスの人気者の裕太(ユウタ)が瑠衣の机に向かって来る。
「瑠衣、F L Lやってる?」
「ん?うん、一応はやってる。」
瑠衣は、暢気に言えばガッツポーズ。
「年末にさ、全員でF L Lで遊ぼうぜ!名付けて、馬鹿騒ぎ学園B組年末イベント。」
え、えーと。その、これは…。
「ここだけの話、瑠衣の正体を俺達は知ってる。神崎、もといグレンの同級生って噂は有名だしな。」
「まあ、安心しろ。俺も、トモもそれなりのクランに所属している。だから、周りは押さえ付けとくからさ。例えば、知り合いだから値引きしろとか無料でくれ。何て言う、馬鹿が現れたら言ってくれ。」
なるほど、流石ですね。ふむ、なら行きましょう。
「そうですね。なら、参加します。」
すると、2人は目を丸くしてから笑う。
「もしかして、そっちが素なのか?」
「そうですよ、リアルの方がロールです。ゲームでまで、ロールするのは面倒ですからね。」
瑠衣が、少しだけ冗談っぽく言えば笑う。
「じゃあ、全員参加だな。」
ん、これはチャンスでは?ちょうど、2人ですし。
「お2人とも、ハロウィンは暇です?」
「ストーリークエストだろ?街のNPCに、トリックオアトリート言ってお菓子を貰うやつ。」
へぇー、通常のイベントはそんな感じなんですね。
「俺達は、参加しないし暇だな。」
「なら、一緒に招待されません?」
瑠衣は、条件を話さない様に説明する。
「え、俺達で良いの?」
「やったー、嬉しい!」
さて、決まりましたね。取り敢えず、お店で待ち合わせする事に。瑠衣は、急いで帰るのだった。
さて、家に帰り直行でログイン。あー、寝落ちしたんでした。ルイスは、小さく呻めき起きる。
「ルイス様、大丈夫ですか?」
キリアは、紅茶を机に置きつつ言う。
「大丈夫です。それより、今からトモさんとユウユウさんというお客さんが来ます。キリアさん、お茶の準備をお願いしても大丈夫ですか?」
「はい、分かりました。その、お二人はルイス様とどういう関係なのでしょうか。」
ルイスは、紅茶を飲むと暢気に笑う。
「うーん、学友ですね。一応、小学校……いえ、学園初等部から、一緒に過ごしてますし。」
「そうなんですね。」
キリアは、紅茶を飲みつつ微笑むルイスに和む。
「なら、菓子でも俺は焼くか。」
バロンは、鼻唄を歌いつつキッチンに向かう。
「例のイベントに、誘ったんだ。」
グレンは、紅茶を飲みつつ言う。
「そうです。そうだ、グレンも会います?」
「行く!」
そんな、2人を見てトキヤとマッキーは笑う。
「なら、お茶室を使った方が良い。」
トキヤは、暢気に笑う。
「だな。何かあれば、相談してくれ。」
ルイスは、頷くと伸びをしてお店へ移動する。
トモside
さて、瑠衣もといルイスさんにハロウィンイベントに誘われた。どうしよう、嬉しすぎる。
いや、瑠衣がルイスさんなのは知ってた。
けど、馬鹿な事をしないよう、クラスの全員に釘をさしてある。ルイスさんは、FLLでもトップに近い人だ。何せ、同盟の主で戦闘クラン1位と3位、そして生産クランのトップが加盟している。
そんな、有能な盟主であるルイスさんとイベント!
しかも、あっちから誘ってくれた!リーダーに、言ったら羨ましがられた。取り敢えず、裕太もといユウユウと合流して、ルイスさんのお店に行こう。
ユウユウは、待ち合わせ場所に既に来ていた。
ユウユウside
取り敢えず、リーダーにイベントの事を話した。最初は、疑ってたけどルイスさんから、メールが来て信じて貰えた。同時に、羨ましがられた。
何人か、ついて行きたそうだったが断る。
ルイスさんは、このゲームでの中心人物だ。グレンが剣王でルイスさんが錬金王。って、よく考えたら七王の一人であるルイスさんとイベントか!
取り敢えず、お店に行けば良いらしい。
楽しみで、早くトモとの待ち合わせ場所についた。ハロウィンイベントなので、仮装装備にもしてあるしな。ルイスさん、やっぱり聖人様装備かな?
トモが、来たのでルイスさんのお店へG O!
俺達は、ワクワクしながらお店へ入るのだった。
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