第38話 イベント前夜
さて、今日はクリスマスイブですね。ちなみに、お店もクリスマスの飾り付けを皆でしました。クリスマスツリーも、お店の邪魔にならないように置きました。机や椅子もクリスマスデザインに変更。
「ルイス、最高のデザインね。とても、良いわ。」
シャルムさんが、リルにサンタ衣装をソルにはトナカイ衣装を用意したとお店に来ました。
「うちの子が、可愛くなってる……」
「はい、頼まれたサンタ服。」
ルイスは、皆に服を配り自分のを見て驚く。
「何故、女性用?」
「ルイスなら、いけると思って♪」
シャルムは、冗談っぽく笑って言う。すると、トキヤが雪の耳飾りを出してから暢気に言う。
「これなら、髪型だけなら変更できるぞ。」
「え?本当に、やるんですか……?」
ルイスは、引いたように言えば頷く2人。
「くっ、クリスマスだけなら………」
「「よし、言質は取ったから。」」
ルイスは、頭が痛そうにため息を吐き出す。
「リーダー、見つけましたよ!」
シャルムさんは、凄い表情でこちらに走って来たAnnさんに、首根っこを捕まれて連行されて行きました。あー、大丈夫ですかね?うん、大丈夫!
「あ、これが普通のサンタ服ね。」
そう言うと、引きずられて行きました。ルイスは、思わずやられたと深いため息を吐き出す。
「ルイス様、大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないです。出来れば、今年最後の黒歴史にしたいです。スカート、短くないですか?」
すると、キリアさんは肩を震わせ笑っている。ルイスは、ジト目でそれを見てからムスッとする。
「キリアさんにも、女装させましょうかね?」
「やるの?」
バロンは、目を輝かせて言う。すると、キリアは、青ざめてルイスに必死にお願いする。
「やめてください!」
「冗談ですよ。さて、イベントを確認しますか。」
ルイスは、笑ってから内容に目を通す。
「ルイス、どうした?」
「うーん、どっちのイベントやります?」
ルイスは、苦笑してトキヤを見る。
「生産イベントかな、メンバー足りないし。」
「了解です。なら、今回は……」
すると、横からマッキーが来る。
「え、戦闘イベントは無し?」
「あれ、どうしたんですか?」
すると、マッキーはイベント内容をひらいて言う。
「これ、同盟で参加できるぞ。だから、同盟で参加しようぜ!そうたら、生産イベントの報酬が俺達も貰えるしさ。でっ、どうよ?あ、これ参加名簿。」
「あと、僕達だけとは用意周到ですね。」
ルイスは、名簿を見てから苦笑して周りを見る。
「まあな。何せ、どうやってイベント嫌いなお前を誘うか会議したくらいだし。なぁ、良いだろ?」
メンバー全員が、頷いたのを確認してからため息。
「分かりました、参加しましょう。」
ルイスは、クラン名と名前を書く。
「やったー!」
マッキーは、走って外に行く。
お店の前には、並ぶお客様達。ルイスは、皆を見てから店長として気合いを込めて言う。
「今日は、忙しくなりますよ。頑張りましょう!では、着替えてここに集合してください。」
『はい!(おう!)』
ルイスは、サンタ衣装にして驚く。グレンは、驚いてから呟く。トキヤ達も、見ている。
「え?ルイスの髪、緩く結ばれてる。」
「ふむ、これは……困りました。」
ふーむ、女の子に見えるでしょうか?
「大丈夫、女の子には見えんから。」
「トキヤさん、貴方はエスパーですか。」
すると、ランコルさん達が笑っている。ルイスも、つられて笑い店内には笑い声が響く。
「さて、それでどうする?」
「僕達は、生産イベントを優先します。忙しくなりますよ。それと、明日は先客20名限定で蘇生薬を売ってみます。価格は、物凄く高額設定ですが。」
今の所、HP2500迄が限界ですね。
「てっ、事はHP回復1500迄なったのか?」
カリオストロは、驚いてルイスを見ている。
「ん?えっと、2500が今の限界でしたけど?」
「さすが、錬金王の補正……。」
カリオストロは、少しだけ引いたように呟く。
「しかも、今の限界……だと……?」
トキヤは、驚いて固まる。ルイスは、キョトンと首を傾げる。グレンは、ナイス!っとサムズアップ。
「それ、ギルドに貼り紙しますか?」
「今回は、掲示板のみです。」
すると、全員がそれが良いと頷く。
さぁ、頑張りましょう!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます