4話 三人の救出と脱出

俺達は走っていた

走る先にあるのに人では無く残骸だった

その残骸は何かに喰われた後があった

腸が無く体の肉という肉が貪り尽くされていた

俺は目を逸らすことしか出来なかった

だが他の三人は吐くか目をつぶるかしている

「みんな、行こう このままじゃ駄目だ」

「そ、そうだな」

顔は青白くなっている、みんな耐えれないのを我慢している、それは俺も一緒だ

ただそれでも進むしかない

俺は天野の案内に従い三人の部屋に向かっていった


向かっていく先に屈強な男が立っていた

「まだ生きてる奴がいやがったか」

その男はナイフを持って襲いかかってきた

「天野、結界張れるか」

「勿論だ、どういうのがいい」

「幻想結界頼めるか」

「おう!」

「セシリアは宝石を使った遠距離攻撃を頼む」

「了解しましたわ」

「波賀野さんは前線で俺と一緒にお願いします」


「なに、こそこそ話してんだよ!」

「魔力向上、幻想結界(草原)!」

そこは草原に変わった

「な、なんだここはさっきまではただの崩壊していた道だっただろうが!」

男は勢いよく殴りかかってきた

「茨の檻!!」

茨でつくられた檻に男は閉じ込めた

「くそ!開かないじゃねーか」

「さて、燃やすか」

「燃やすだと!ふざけんな、死ぬだろ!」

「殺すために燃やすんだよ ファイヤ」

男は燃えて苦しみながら悶えてた


「さっさと行こう」

「そうだな」

俺達は急いで走っている

属性魔術を使いドンドン敵を殺していく

そんな中 獣型のモンスターがでてきた

顔がなく口だけある獣だった

グルルルと吠えて喰っていた人間の腸を引きちぎり俺達の居る方に走ってきた

その速さは小さいからこその早さで危ないと感じた

「三人とも急いで下がって!!!」

ナイフで獣の口を塞いだ

「速く!!」

「私に出来ることがある?」

「遠距離から宝石を銃弾に変えて撃ってくれ」

「わ、わかった」

セシリアは宝石を前に投げて銃弾に変えて射出した

獣に命中してダメージは入ってるはずなのに怯むことがない


セシリアに目標を変えてセシリアのほうに飛んできた

セシリアは恐怖で怯んで転けてしまった

「セシリア!!」

俺はセシリアの方に走り抜けた

セシリアを庇い鮎喰の腕が喰われた

「ぐぁぁぁぁ、いてぇーな!!」

俺は急いで命令をした

「天野!この獣を斬れ!!」

「わ、わかった 身体強化 足」

天野は鮎喰の方に走り抜けてる

「天野流奥義一の型 流撃りゅうげき

獣の化け物の体の半分が落ちた


「くそ、この化け物塵に返さなきゃ死なないのか」

俺は腕を降り続けたらその獣は離れた


獣はまた体をはやして立ち上がった

「こいつ、厄介にもほどがあるぞ!」


「エレメンタリー起動、ファイヤボルト」

獣に炎が当たり獣の姿が燃え上がった


そこにはセルスとリゼと牧野がいた

「お前たち、大丈夫だったか」

天野が驚き喜んでいた

「あなた達も生きてて良かった」

最下位を喜んでると司令官が話しを割り込んできた

「貴方達急いで緊急用の車に向かうわよ」

「そんな物があるんですか」

「さっさと向かわないと占拠される確率があるわ!」

「それじゃあ案内おねがいしますよ」

「勿論、他の皆は大丈夫?」

「「「「「はい」」」」

俺達は案内されながら走り向かっている

「君たちはどうやって生き延びてたのかい?」

「取りあえず逃げることに集中してたの、傷を負ったら回復を繰り返して」

「それじゃあ魔力は少ないんじゃ」

「そうですね、頭が痛いです」

「取りあえずついて車の中に入ったら少し寝ててください」

「セルスさん」

「なんだ」

「セルスさん、魔術回路パンクしてないか」

セルスは動揺して皆よりか少し速く走っている

「そんなことねーよ」

「それならばいいですけど、パンクしてるならば修理してくださいね」

「わ、わかった」

そういっていると回りが唐突に凍った

「な、寒い、どうして唐突にそんな寒くなったんだ」

「まるで北極みたいに寒いわね」

「行ったことあるんですか」

「ないわ、シミレーションのでしか」

「まず俺達が北極に行けると思うか鮎喰」

「どうだろうな」


寒い、無理 死にそう 一気に寒くなったので私死にそうだわ

それなのに何であそこにいる女性は何もないように立っているの


そこには女が立っていた

「私の世界は氷 凍土の国、即ちここも凍っていく 全ては私の思いのままに」

鮎喰たちは武器を構えてその女性を斬るよう走っていった


駄目、この女性に攻撃しても無駄!!

そんなことしたら逆効果になるから駄目!!


「「俺達の邪魔をするな!!」」

鮎喰と天田は凍土の女性に斬りかかった

「私の氷は誰にも壊すことは出来ない」

氷の槍が鮎喰と天田を貫いていく

痛みのあまりに天田は倒れてしまった

鮎喰は痛みにたえその場に立っている

「まだだ、まだいける」

鮎喰は口から血を吐き捨てた

「急いで車の方に向かえ!!」

「わ、わかったわ」


エレメンタリー起動 全解除


「太陽の焔 我に力を貸したまえ アブソリュートファイヤ!!」

回りが燃え上がり

「凍り付いて凍り付いて凍り付いて!!!」

アブソリュートファイヤが凍りの壁に向かって放射された

凍りの壁は溶け落ちたとおもったその時だった

氷の槍が飛んできた

鮎喰は氷槍に右手を貫かれた

「ぐぁぁぁぁぁ、まだ燃やせる」

鮎喰は全員が車に乗ったのを確認して車の方に走り始めた

「貴方達を逃がさない、絶対になんとしても殺すわ」

「わりぃがここで死ねないんだ!」

俺は車に飛び乗った

飛び乗ったのはいいが足の部分を凍らされたようで進まなくなった

そんなときだ波賀野は高笑いした

「ふはははは、そんなの予測済みなのよ!ざまぁみろ!」

車が動き始めた


これが俺達の世界を変える物語の始まりだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る