ウッドの絵本

『勇者対暗黒騎士』

 リョウは海から戻ったあと、宿屋の自分の部屋のベッドに座り本を開いた。



 ◇



 ある町のある勇者は町の人達に暗黒騎士を倒してきて欲しいとお願いされました。

 勇者はもちろん倒しに行くと言いましたが、なぜ倒さなければいけないのか理由が気になったので町の人に聞きました。

 町の人によると、暗黒騎士の、『間接的あるいは直接接触すること』でかかってしまい、歳を自由に操られてしまう『呪い』に困っているらしいのだ。

 しかし、その暗黒騎士には弱点があり、相手の歳を減らした分強くなり、相手の歳を増やした分弱くなる。

 そして、歳を取らなくなる呪いをかけられた者は、武器を持てなくなるが不老になる。

 と、町では言い伝えられていました。

 そこで勇者は一撃で倒せば良いと考えました。

 そして勇者は、一撃、暗黒騎士の右肩から左下へと斬りましたとさ。



 ◇



 リョウは本を閉じ眠る訳ではなく、馬車へと向かった。


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