第8話 狂いし者
死落「くっ、ちっ、」
刀鬼達からはこのファングとやらを引き離せたがそのファングとやら。噛みつきが速く受けるのが精一杯だ。それにこのこ、目が尋常じゃない程見開かれている。
死落「貴方は何故私達を攻撃するんだ。」
彼女は噛み付いて来ようとするのをやめず、こちらの声は聞こえてないようだった。
まるで獣だ。この子の攻撃は自分の命すらかえりみない特攻。返り討ちにするのは難しいかもしれない。
激しい争いの中ちょっとしたスキを付かれて腕を噛まれた。
死落「ぐぅ。」
それでも彼女は攻撃を辞めず二の腕や肩にも噛み付いてきた。
死落「うぐ、」
体の色々なところから血が出てきてこのまま死んでしまいそうだった。
死落「まだ、死ぬ訳にはいかない。あいつの仇をとるまで・・・」
そんな状況であの白い髪の女の子が叫んだ
キリィ「ファングさん。死落さんのかわりにわたしが相手です。」
死落「待てキリィ。貴方がもし、死んでしまったら私は」
キリィ「ダメです。逆に死落さんが死んでしまいますぅ。」
ファングはキリィと目が合うと襲いかかっていった。それを避けながらキリィとファングは見えなくなっていった
・・・
キリィ「ここまで来ればいいでしょう。ふふ、わたしは嬉しいですよ。あなたも私と同じなんでしょう?血が、生き物から吹き出る血が好きなんでしょう?だからあんなに血が出るほど噛んでるんですよね。
そういう人と戦ってみたかったんです。
ふふ、血が騒いでしまいます」
私は隠し持ったナイフを取り出した。相変わらずファングさんはわたしに向かって噛み付いてこようとする。
わたしは返り討ちにしようと彼女にナイフを刺した。
ファング「がぁぁ。」
相変わらず獣みたいな人。彼女の血も綺麗な色をしていた。
のたうち回っている彼女にわたしはトドメを刺そうとナイフを振ろうとした時。
ポイズン「辞めてください!!」
声が聞こえた。わたしが後ろを見るとそこにはポイズンさんがいた。あの血が出ないボロボロ具合は刀鬼さんにやられたんだろう。
ポイズン「私たちは退却します。どうか見逃してください。」
そういうとポイズンさんはファングさんをつられてどこか行ってしまった。
ちぇ、もっと綺麗なものが見られると思ったのに。
わたしはナイフを隠して刀鬼さん達と出会った。
死落「キリィ、大丈夫だったか?」
刀鬼「死落さん、キリィ好きも結構ですが今は自分の体を心配してください。」
といいながら刀鬼さんは死落さんの治療をしていた。準備がいいな。
焔「キリィちゃん。あのファングちゃんからどうやって逃げたの?」
わたしは笑顔で答えた
キリィ「ポイズンさんが来て連れて帰っていきまてぇ」
その話の後わたし達はお家に帰った。
・・・
ポイズン「すみません。今回の任務は失敗。処分失敗相手の特徴は・・・」
オールドストーリーズ HAKU @HAKU0629
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