第7話 2人の暗殺者
??「隠れてたのに、おねぇさん達鋭いね。」
そう言って出てきたのはドラキュラ伯爵が着てそうな紳士のような服装の少女だった。
死落「剣士として、未熟程度だがな。もう1人はどうした?」
もう1人はずっと電柱に隠れている。
??「これから仕事なんだから。出てきなさい。」
紳士服の少女に引っ張られて出てきたのは目隠しをして、こちらも紳士服の少女だった。
???「だって、怖いから」
ポイズン「はぁ、
はじめまして、私は
刀鬼「
ポイズン「はい、その事情も可能ならば秘密にしておきたいです。
私たちの仕事は、あなた方の抹殺です。武器を構えてください。抵抗しなければ、待ってるのは確実な死だけですので。」
そういうと彼女達は身構えた。
刀鬼「何故私が殺されなきゃいけないかは知らんが、何故構えろと言う?抵抗してないうちに殺せば良いものを」
と聞きつつ私は木刀でポイズンを攻撃する
ポイズン「どちらにしろあなたは死にます。理由を知ってどうします?」
ポイズンは軽く避けて私の喉に噛み付こうとしてきた。
刀鬼「ちっ、」
ポイズン「お見事です。」
ファング「おねぇさん。もう戦い始まったの?」
ポイズン「あ、ごめん。始まったよ」
ファング「あ、そうなんだ。それじゃあこれ外すね」
そういうとファングはつけていた目隠しを外し真っ赤な目があらわれた。
その目が私達の顔を見た瞬間ファングの目が見開きいきなり突撃してきた
刀鬼「く、」
私はギリギリで避けたが
死落「後ろから来るぞ」
死落さんの声が聞こえ振り向くとまた、死落さんに助けられていた。
死落「あいつは私が抑えるから。貴方はあっちを」
刀鬼「りょーかい」
焔「私も刀鬼君の手助けするよ」
ポイズン「2対1ですか。」
刀鬼「卑怯かい?」
ポイズン「いえ、おにぃさん達も私たちみたいに生きるために戦うんです。卑怯なんて思いません。」
刀鬼「訳ありのようだな。だが加減する程私は優しくないんでね。ニュースに出ていた事件の犯人はお前らか?」
ポイズン「にゅーす?人が死んだだの、毒がどうだのとか出血多量だのってあれば私たちの仕業です。」
刀鬼「それも、生きるためってのか。」
ポイズン「ええ、それが仕事ですから。」
刀鬼「殺し屋ってとこか。内容は聞かねぇよ。どうせ答えてくれやしねぇだろ。なら聞くだけ面倒だ」
私と焔は構え直した。
ポイズン「一応言っておくと私の牙には毒があります。噛まれたら直ぐに解毒しなければ苦しんだ後死に至ります。」
ポイズンは姿勢を低くして顔の高さに手を持ってきて。女子がケモノの構えをするようなポーズをとった。あいつなりの構えなんだろう。
刀鬼「いくぞ。」
私はポイズンに向かって走り木刀を振り下ろした。
だがあいつは横に避けて塀の壁を蹴って私の後ろに移動した。
刀鬼「後ろから狙う気か」
と思って後ろを防御しようとしたが。
ポイズン「いえ、おにぃさんは強そうですので。
おねぇさんを守らせた方が攻撃しやすそうです。」
そういうとあいつは焔の方に飛んでいった。
間に合わない
焔「ちょ、ま。」
焔はそう言って右腕で首を守った
ポイズンが焔の腕を噛んだ。
ポイズン「いってて。おねぇさんの腕硬いですね。
でも私の毒が体内に入りました。おにぃさん。おにぃさんが解毒しないとこのおねぇさん死んじゃいますよ。」
刀鬼「へへ、そーか。解毒の必要は無いさ。」
そういうとポイズンは驚いた顔をした
ポイズン「え!おねぇさん死んじゃってもいいんですか?酷すぎますよ。仲間でしょう」
焔「えへへ、ポイズンちゃんって敵なのに優しいね。けど、まぁ、私もポイズンちゃんみたいに特殊でね。身体を完全にロウソクに変えられるんだ。だから今私の右腕はロウソクになってる。それが証拠に右腕は今動かせないんだ。」
ポイズン「だから硬かったんですね。
でもその能力でどうやって毒を」
焔「右腕は完全にロウソク。つまり血管は通ってないんだよ。今はね。」
ポイズン「は、血管を、通って毒が回ることがないってことですか」
焔「そういうこと。」
焔がそんなこと言ってる間に私はポイズンに向かって走り出した。
刀鬼「じゃあ。そういうことで。生かしてやるから起きたら『任務は失敗した』とでも言っとけ
刀鬼「【
私はポイズンを打ち上げ。自らも跳んで地面に叩き落とした。
焔「ちょっと刀鬼君。小さい子相手に酷くない?」
刀鬼「焔。私達は命を狙われたんだ。気絶ぐらいさせねぇと。こいつだって、命令に背いた事になったりしてどうなるか
それより、腕戻す前に毒の液体混ざんないようにしろよ。ティッシュかなんかで隙間に毒残すなよ。」
私はそう言うとティッシュを焔に渡した。
焔「ありがとう。死落さんとキリィさんは大丈夫かな」
刀鬼「知るか。まぁ。死落さんがいりゃ心配するのはファングだかなんだかってやつの方かもな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます