第19話 地獄の終わりに。
30階層までの5階層は怨霊系。魔力塊くらいしか効かないので苦労しました。でもある程度のスキル貰ったかな? 様々な種類の怨霊が出ましたからね……。
さて着きました、30階層。そこは大きな部屋の真ん中に箱だけあって。部屋に入ってきた通路と、先に進めそうな通路がもう一本。
この箱が例の箱かな? ということは最下層っぽいですね。ついに最下層まで来た……!
箱を拾いあげると、先に進めそうな通路に鉄格子が下りました。ふーん。一種のカギになっているんですね。そういえば一番最初の入り口も鉄格子だったなあ。これを持ち帰るとあの鉄格子が開いたままになったり? いや、私が入った時点で閉じたから、そういうのはないか。
ああもうどうでもいい。とりあえずここは言われている最下層だ。
私は箱を放置して先に進みます。だって持ち帰ってもどうせ処刑されるだろうし。最下層の先に進んでおいてから死にたいという好奇心。猫も殺すってな。にゃー。
敵とか出ませんねえ。らせん階段をどんどん下りていくだけです。
結構下りてきましたが、まだ先がありそう。
ん、先のほうに光が。なんでしょうね?
光のほうに進むとそこは……
「こんにちは、旅の人。ここは魔導文明生き残りの住処です」
と、ご丁寧に入り口の機械女性が喋りました。おっとー?
「え、あ、はい、え、あの、その」
「今すぐお洋服をご用意いたします。そこでお待ちを。誰もみませんから」
きゅ、急に文明化された人(機械の女性でしたが)と出会うなんて想定していない。ダンジョン生活もかなり長いので気にしてませんでしたが、すっぽんぽんでした。あは、あはははは。
「どうもお洋服をありがとうございます!!」
渡されたのは下着、デニムのズボン、ブラウスでした。文明だ、文明。
「いえいえ。それで、なぜこちらに?」
「大罪人にされまして。最下層にある『幸せになる不思議で奇妙な箱』をとってくれば贖罪されるというお話で。さっき見かけたんですけど、先に進めそうだったのでこちらへ。ここは……かなり機械化されている……街?ですかね。こんな奥深くに」
「あらあらまあまあ。そうでしたか。あれはただの箱なのですが。そうですね、ここは崩壊していない魔導文明の住処となっております」
「ほえー……」
「私が3000歳くらいかな?」
「ほえー!」
「本当に久しぶりの客人なので、いろいろと見て回ってくださいね。みんな気合が入るんじゃないかしら」
というわけで見て回るぜ、古代超魔導文明!
街がでかいっすね。こんな地下深くにここまで大きな街があるだなんて。見て回るといっても住居を見るわけにはいかないので、いろいろお店屋さん廻ろうっと。
まずは鑑定屋さん。未鑑定ジュエルを無料で鑑定してもらいました。【鑑定】スキルでね。ユウシャサマのチートスキルなのでは?
「いや? 俺らは普通に使っているけどな」
ほう……。
ジュエルは抵抗のジュエルでした。精神汚染に抵抗できる! 早速取り込み。これで少しは耐えられそうです。
ちなみにこの街には素晴らしいジュエルばかりあるのですが、ジュエルを手に入れる機会が少ないということなので、何も頂かず。
色々と見て回って、凄かったのはやはり医療技術ですね。最先端技術はどこも医療になるんですね、地球もそうだったような?
「せっかく来たんだ、腕を治してあげるよ。普通に腕を再生してもいいけど高性能義手にしたほうが、冒険者としては有利な気もするけどな」
と、ドクタータイテニはおっしゃります。
「かくかくしかじかで、りょうてが戻ってくる場所を残しておきたいんですよ」
「最初は補助脳って言っていたんだよね。つまりサポートブレインだったわけだし、それなら脳に拡張機能として場所を作っておいてあげて、腕はもっと効率よくしたほうが良いんじゃないかなとは思うけど」
「ほへー?」
「手じゃなくて、脳に居場所を作ってあげるっていうこと」
「おおー! じゃあまずは腕を直します! そしてりょうてが戻ってくる場所を脳に!」
ということで手術をすることに。ついでに皮下複合装甲というジュエルを埋め込んでくれるそうです。これはLvがないらしい。スキル制世界の研究自体もおこなっているっぽいんですね、この古代超魔導文明は。
「ああ!! ついに腕が戻ってきましたぁ!!!!」
「まずは動かすためのリハビリからだね。強度の関係上、肩ごと全部取り換えちゃったしね」
ということでリハビリです!
――スキル――
魔法生成系
水生成Lv3
火生成Lv2
風生成Lv1
魔力塊Lv2
光生成Lv1
回復 Lv2
音生成Lv1
幻術 Lv1
念力 Lv1 新規!
物理系
狙う Lv2
スマッシュLv2
切断 Lv1 新規!
突き刺す Lv1 新規!
突撃 Lv2
はじき返すLv1
振動 Lv1 新規!
オールマイティアクティブ
発射Lv2
粘るLv2
操作Lv1 新規!
形成Lv1 新規!
観察系
看破 Lv2
誤魔化しLv2
暗視 Lv1
オールマイティパッシブ
強い心 Lv3
骨の強化Lv3
悪食 Lv3
忍び足 Lv2
潜伏 Lv2
軽業 Lv1
運動 Lv1
投げる Lv2
アクティブかつパッシブ
魔導防御Lv1
レアスキル
抵抗 Lv1
中和 Lv1
浮遊 Lv1
伝達 Lv1
潜水泳 Lv1
温度管理 Lv2
圧力管理 Lv2
身体能力向上Lv2
ユニーク
特異体質
皮下複合装甲
パール先生の修行
サポートブレイン……奪われてる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます