　レミオロメンの歌を卒業式のときに歌ったので、この日になると無性に思い出す。たいして学校は楽しくなかったというのにだ。

　こんなふうに自動的にいい思い出っぽくなるのを憎んでいたけれど、もうそういうのもべつになんでもない。

　はやくもっと暖かくならないかな、と思いながら、会社へ向かう道の途中、小さく歌った。

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「今日はなにー？」

「今日はありがとうの日〜」

ノート一冊「ありがとう」と書く、とか千個「ありがとう」を書く、とかやったことないけど達成感はあるんだろうなあ。

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