3月10日
寝言は寝てからいえ。
ひとまず相手の話を聞いてみたものの、まったくよくわからない。わたしは最近まとめ買いしたコミックを早く読みたいので話を済ませたかった。
「で、どういうこと」
「なにあんた、聞いてなかったの?」
相手は怪訝な表情でわたしを見つめた。
「いや、全然入ってこなかった、頭に」
再び相手は話しだす。もうわたしは聞く気も起きない。
なにをいいたいのだろうか。なんとなくだけれど、結局、あなたは悪くないといってもらいたいだけなのかもしれない。
ぼんやりしてしまい、よけいにわからなくなる。
話し終えた時、なんていおうか考えている。
話が入ってこないので。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
「今日はなにー?」
「今日はミントの日〜」
誰だ? 歯磨き粉みたいな味っていうやつは。むしろ歯磨き粉が最高ってことじゃん。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます