第5話
シアンが家族となってから数週間が経過した。
私とは同姓であるから
トイレはお風呂などの世話は異性のリアンの
場合よりも楽に出来る。
でもリアンだけの時には気をつける必要性が
全くの皆無だった
女の子の特有の生理。男の子のリアンと女の子の
シアンの異性同士の
二匹になったから、もしもの時のためのどちらかの去勢手術。
それか犬専用の
避妊具。リアンもなった事があり、シアンが私の家では
まだ迎えてない
発情期。その発情期ぐらいしか自慰や射精をしない事によって
起こるリアンの夢精。
今私が述べた事は全て、飼い主としての私が何らかの対策を
考えて解決せねばならない
問題の数々なのである。とは言いましたが喋ったり羞恥心を
持ってる所を
除いてしまえば、ただの普通の雄犬と雌犬だから、いくつかの
問題は見なかった事に
しちゃえばいいとか思ったり思わなかったり。でも時間は
かかったとしても
やっぱり全てをきちんと処理はしたい。リアンには
いい人と言われたし
シアンにだって…まだ特に何も言われてなかった。
よりにもよって
性に関連がある事ばかりだから扱うのが、とても難しいのだ。
種族は違えぞ
私も動物だから冷静に接する事あったり理性を無くして
性的興奮のままに
接してしまった事が多々ある。今のリアンは私の事をただの
飼い主だと思ってるのか
それとも異性として見てしまってるのか。若干後者に傾いてる所が
ある。でもシアンに以前は
取らなかったリアンの行動をリアンの名前を
出さないで話してみた。
そうしたら、その犬はただ人間に甘えてるだけなのかもしれないと
言ってきた。
犬の行動の一種に親しい関係の人間の顔や身体を舐めると
言うのがあるけど
リアンのはどうしてもそれに当てはまらない気がする。
何て言うかキスって感じだ。
口を舐めてる時のリアンは理性が無くなる。私から、それを
辞めさせない限りは
ずっと続ける。リアンはディープキスなる物を最終的に
目指してるんだ。
そんな風に勝手でリアンには悪いが思ってるから一切口を
開いて喋る事もなく
リアンの身体を叩く事で辞めさせる。
女の子の犬のシアンと言います。エルムと言う女性の人と
家族になった
リアンが数週間前に私をその人と会わせてくれた事が
きっかけで私も
野良犬から飼い犬になって、もう一つの家族を持ちました。
昼食を済ませたエルムさんは雨が止んで午前に干せなかった
洗濯物を干しに行き
リアンはリビングのソファでお昼寝を始めた。私はその近くで
そんなリアンを見ていた。
最近雨が続いて洗濯物が溜まりっぱなしだったから左手右手で
一つずつ持っていた
洗濯カゴの中身を一人で全て干して戻ってくるのは遅い。だから
その間だけ
リアンの寝顔をもっと近くで見る事にした。ソファに静かに
乗って仰向けのリアンに顔を近付ける。
「すー…すー…」
寝息が聞こえた。よく寝てる証拠だ。でも確認のために名前を呼ぶ。
「リアン…。」
「ん…すー…。」
無防備だ。外だった時は呼ぶとすぐに起きたのに。雌犬の体液の
匂いもしない。
シャンプーの匂いがする。今度はちょっと大胆にいこう。
リアンと
私の鼻を擦り合わせる。私の匂いはどう?って言っても同じ
シャンプーの匂いだけど。
「くん…くん…。」
リアンの鼻が動いたから頬で鼻を塞ぐ。お風呂に
入ってしまえば
皆が皆同じシャンプーの匂いになるけど、それも時間が
過ぎてしまえば
元々の身体の匂いが強まる事になる。この時間帯で至近距離で
今みたいな事をしたら
リアンの鼻を通って肺に私の匂いが充満しちゃうかな?
「くしゅっ!!…ん。」
私の体毛がリアンの鼻の粘膜を刺激して
くしゃみをさせてしまった。
「ごめんね。」
御詫びに鼻を舐める。危うく口元を舐めそうになってしまった。
「すー…っぅ。」
今何かを寝言で言った様な気がする。もう一回言って欲しいな。
「すぅ…すぅ…ス。」
聞き取れないのが悔しい。聞き間違いだとしたら恥ずかしいよ。
「すー…シャワー…ス。」
リアンが私の名前を呼んでる。夢の中に私が出てきたんだね?
ふと膝に何か
当たってる感触があったから、そこを見てみるとリアンの
股間の間に
置いてた私の足におちんちんが触れてた。
「えっ!?」
リアンは寝返りをうって上半身を丸くすると自分の
おちんちんを前足で触る。
「あっ…シアン。」
だんだんと前足の動きは早くなる。腰も前と後と動かす。
「あぅ…やぁっ。」
紅潮している顔。もう寝言が喘ぎ声が分からない言葉を発する口。
「ふ、リアン…。」
止めないといけないと思う。でも寝てるとは言え私の目の前で
自慰をするリアンを見ていたかった。
「あっあっ…。」
「止めなっ…て。」
前足の動きを止めるふりして、リアンのおちんちんを触る。
「ああっ…!!。」
触った途端に大きい喘ぎ声を出した。
「エルム…さんに怒られるから。」
リアンが私の前足を掴んで、おちんちんを擦らせる。
「シアンっ…もっと…。」
「私の前足…気持ちいいの?」
おちんちんから出てくる液体で前足は汚れる。でもこの液体は
リアンが私で
気持ちよくなってる事の証明をしてるから嬉しい。
「き、気持ちっ…いい…んんっ。」
「ソファがこれ以上汚れたら不味いよね?だから…私が舐めるよ?」
ソファに垂れた分を舌で舐める。耳の近くでおちんちんから
いやらしい音が
聞こえる。横を向くと、せっかく綺麗にしたソファに新しい
液体が糸を引いて落ちる。
「リアン…私におちんちんを舐めて欲しくない?自分で
触ってるより凄い気持ちいいよ。私が舐めたいんじゃないからね?」
おちんちんの匂いを嗅ぎながら私は口を
リアンのおちんちんに近付けた。
「シアンっ!!」
「出るっ…ああっ!!…あっ…あ…。」
リアンが出ると言ったから、すぐにおちんちんをしゃぶると
私の口に射精した。
窓が開く音がしなかったのにエルムさんが来てリアンから私を
離す。口の中で
射精された精液を味わい飲んで胃に流し込む。
あの後エルムさんに雄犬について話を聞かせてもらった。
大人の雄犬は三日で
睾丸が精液で一杯になって、その状態で射精を伴う自慰を
しないと
性的な内容の夢を見て射精してしまう事を夢精と教わった。。
「雄って何だか恥ずかしくて大変ですね。」
エルムさんの部屋にタオルで作った簡易おむつを履かせた
リアンを寝かせて私達はリビングにいた。
「シアン。お腹とか大丈夫?」
リアンのとは言え雄犬の精液を自分から飲んでしまった。
「は、はい。今は何ともないです。」
飲んですぐは舌に変な感じが残ってたから台所で口をすすいだ。
「もう飲んでしまったのは仕方ないとして。次からは気をつけるんだよ?」
エルムさんが戻ってくれたから飲んだ程度で済んだんだ。
でもそれは同時に
リアンに対する私の行動を見られてしまった。
「エルムさん…私の事嫌になりましたか?」
寝てるのをいい事にリアンに私は変な事をした。自分で自分が
止められなくなって
リアンの…リアンのおちんちんを…。
「なってないから安心して。似た様な事はリアンも
やらかしてるから。」
リアンはどんな事で私みたいになったんだろう?
「私がした事はどうかリアンには言わないで下さい。」
夢の中でされてた事が実は現実でも私にされてたなんて
知られたくない。
「言わないに決まってるよ。リアンの
恥ずかしい事だって私しか知らないし。」
リアンの恥ずかしい事を知りたいと一瞬思ってしまった
自分が嫌になる。
「今教えてくれた夢精ってのは言ってしまってよかったんですか?」
エルムさんがついうっかり口を滑らせてしまって私に
喋ったとしたら今の発言はしないでおくべきだった。
「うん、普通に本に載ってる事だから。私達人間も学校で
教えられたし。」
その本には他にはどんな事が載ってるのか興味がわいた。
「家にはありますか?そう言う身体についての本とか。」
エルムさんの部屋くらいしか本は置いてないから、あると
しても今は見れない。
「あるけど…見る時は私の側で見るって約束出来る?」
私の前足では本をめくると言うより破いてしまいそうだ。
「出来ます。私一匹だと本が使い物にならなくなると思いますし。」
リアンが夢精する夢に私は何回出てるのかな?エルムさんも
きっと出てるんだろうけど、それは少し嫌だ。
「ちょっと膝の上においで。」
私が来ると、エルムさんは私を自分に寄っ掛からせ後ろ足を
左右に開いた。
「お股汚れてるから拭くね。」
当てたティッシュに何回か股間の液体を染み込ませる。
「す、すいません…。」
自分の股間が興奮で濡れてしまった事は知ってる。でも
リアンみたいに
垂れてしまう程ではなかったから乾かすつもりだった。
「こう言う事までお世話するんですね。」
「リアンやシアンが一匹で難しい事は何でもするよ。」
確かに自分で今エルムさんがしてるみたいに満足には
股間は拭けない。
「じゃあもし私達がある…何かをして股間を
汚してしまった場合でもですか?」
何かとは自慰の事だ。発情期にほぼ必ずと
言っていいくらいする事になるから。
「何かって…恥ずかしくて言えない事だよね?」
ティッシュ越しに股間を擦られた。
「シアンは何かを見られる事と
何かしてるのを知られる事の二つだったら
どっちの方が恥ずかしい?」
何かに当てはまるのがトイレとかなら…。
「見られる事ですね。トラウマになるくらいですし。」
「じゃあ何かが見られたくもないし知られたくもない事だったら?」
私に夢精を見られたリアンの気持ちになって考えた。
「それでも同じ見られる事です。」
「私もシアンと同じ答えだよ。知られたって、してないと
不定すれば
いいんだから。相手は本当にしてるかまでは知らないんだし。」
見られてなくて知られただけだから出来る事だ。
「痕跡とか証拠を残さなければね。」
テレビか何かで見た完全犯罪みたいだと思った。
「この家でシアンが言った何かを人間の私に見られる事も
知られる事もなく
犬のリアン達は出来るかな?」
「それは…。」
まだエルムさんが外出したり寝てたりしたら出来るかもしれない。
「汚れの次は匂いを確認させてもらうね。」
今度はソファに寄っ掛からせ私の股間周辺に
エルムさんが鼻をつけて嗅いだ。
「は、恥ずかしいです。」
「うん。でもリアンがまた匂いで刺激されたら困るよね?」
エルムさんが救急箱を漁り私の所へ戻る。
「応急処置に水で薄めた消毒用アルコールの脱脂綿で拭こう。」
股間周辺の体毛を力を入れずに叩く。粘膜の部分である性器は
優しく擦られた。
「ん…。」
「興奮したから、少し敏感になってるのかな?」
「話の途中に私の股間で手を変な動きさせなかったですか?」
「シアンが言った何かはこう言う事かなって
確認の意味で触ったんだよ。」
やっぱり何かだけでは分からないか。
「中の膣って言う所の入口もするね。」
お風呂の時にそこを洗うと逆効果らしい。お腹側を拭かれてた時につい
「あん…。」
「ごめん。これでも力とか入れてないつもりなんだけど…。」
「い、痛いよりはまだいいですから気にしないで下さい。」
恥ずかしいのもリアンに比べたら平気。
「前にお風呂で言ったけど、ここは子供をつくるための
大事な部分だから
触ったり…今みたいに触ってもらったりする時は爪が
短くないと駄目だよ。」
「エルムさんの爪は…ちゃんと短いですね。」
「力を入れないで、ゆっくり優しく撫でるとマッサージにもなるし。」
「ここも…マッサージ出来るんですか。」
一瞬マッサージの事を自慰と勘違いしてしまった。
「これから何かをする時は時間をかけてゆっくりしてごらん。
もう誰かに見つかる事はないんだから。」
「ど、どうして急に自慰…あ、いや何かの話を?」
「股間を拭いてる今なら聞きやすいと思って。」
発情期の時は苦労した。こればっかりは異性のリアンに
見張りを頼む事が
出来ないから湖の中でトイレと同時に済ませた。
「エルムさんには何となく知られてしまうんですね。」
「そこだけ我慢してもらえれば私としても助かるんだけどな。」
エルムさんは同性でリアンと同じくらい信用は出来る。
「…分かりました。でもこう言う話は出来れば、エルムさんの部屋で
二人の時にして欲しいです。」
「聞き分けがいいね。シアンは。」
脱脂綿をテーブルに私を床に置くと、エルムさんはソファに座った。
横になり股間で片手の指を一本突き出した。
「一つ聞くけどリアンがシアンの口の中で夢精した時に
リアンのに歯とか立ててしまったりとかしてないよね?」
「してないとは思いますが自信はありません。」
「今から口の中でどう言う風にしたのか再現出来るかな?」
「さ、再現ですか?」
エルムさんは股間で右手を握った。
「無理にとは言わないよ。リアンのぺニスを見た感じだと
何の傷もなかったから。」
「いえ大丈夫です。やります。あの時は興奮してたから自分でも
知らないうちに何かしてるかもしれません。」
右手の人差し指と中指を前に突き出した。
「私の指をリアンのぺニスだと思って。」
ぺニスもとい指を口にした。…けどよく考えたら
「口に入れてた時間は短かったんでした。」
午前は憎き天気予報に裏切られた。さあ服を干すぞと言う所で
雨雲が来た。
様子をみるために他の家事の後回しにしたら案の定雨に降られた。
昼を済ませた
午後に私は洗濯物干しのリベンジをする事にした。数週間の
リアン達の
様子を見させてもらうと、シアンはリアンの事を異性と
意識してるのに
対し、リアンは私の前で言った親友としか思ってないと見た。
もしかして
シアンと私のどっちかだったら私を意識してるかもしれない。
私の方は
リアン達を家族と思ってるだけだ。正しくは飼い主とペットの
関係だけど。
私には親しい男性の友達や知り合いがいない寂しい奴なので種族は
違うけれど
一応異性であるリアンの身体には興味がある。町の本屋で
犬の飼育書と
色んな種類の動物の身体について詳しい内容が書かれてる厚い本を
探してた時に
内容を立ち読みで軽く流して確認していたら雄犬の下半身の
写真を発見して
その本をレジに持っていった。他にはインターネットで悪魔で
年齢の制限を
されてない雄犬の画像や動画を一人で隠れて見てしまってる。
精通がまだの
子供の喋る動物達が最初は恥ずかしいから逃げたり
嫌がったりするのに
取り押さえられ動けなくなり、しょんぼりとしてる所に異性の
赤ちゃんの尿が
ちゃんと絞ってないから床に垂れて汚す程濡れてる布を紐で鼻に
固定され
仕方がなく匂いを嗅いた途端全員が一斉に呼吸を乱し口に垂れた
尿を舐めて
飲み興奮し小さな可愛いぺニスが勃起して羞恥心と理性を無くし
複数人の
女性の目の前で大きく喘ぎ始め疲れるまで自慰を行い何度も
股間の下に
用意したビーカーに射精した大量の初めての精液と
カウパー液や
失禁してしまった尿を採取された動画が一番のお気に入りだ。
その動物を
リアンと想像して人には言えない事をする。トイレの手伝いを
してる時に
リアンは私の方を見たりしないから私はつい放尿を
見てしまう。
お風呂の時は他の身体の部分より長く洗ったりして、リアンの
反応や表情を
見る。普通の場合はこんな事が出来るけど逆に発情期の時は
変に興奮させたり
刺激を与えてはならないから、そんな事して遊ぶ余裕などない。
リビングへ
戻ろうとしたら、寝てるリアンにシアンがちょっかいを
出してた。
鼻を舐めた所で私は見るのを辞めて外で少し待つ事にした。
キスとかするかもしれないから
その瞬間に中に入って現場を押さえよう。静かに少し窓を開けると
「…おちんちん…舐め…」
まさかのキス以上ですか!?シアンさん。止めるために大声で
「シアンっ!!」
リアンは横を向いて自慰をしてた。シアンは下半身の辺りに
座って
ぺニスを頬張ったばかり。洗濯カゴや窓の戸締まりは後回しに
するとして
すぐにシアンを移動させる。ぺニスは射精を終えてなかった。
「んっ…ごく。」
ほとんどの精液は口の中に出してしまい今シアンが飲んだ。
「あっ…ちゃー。」
シアンと二人っきりの時に夢精するなんて予想もしなかった。
「リアン…残りのも欲しいな。」
またリアンのぺニスへシアンが近付こうとするから
「シアンはそこで待ってて。」
リアンを抱っこして私の部屋へ行く。ベッドに寝かせたら
タンスから
数枚のタオルを出して洗面所のお湯で一枚を濡らして絞る。
部屋へ戻って
リアンの股間の汚れを軽く拭くと同時にぺニスを上下に扱く。
「シャ…ワーズ…。」
「夢にシアンが出てきたんだね?」
手についた精液は拭って今度は濡らしたタオルで股間と
ぺニスを綺麗にする。
「夢の中で、どんな事をシアンにしてもらったのかな?」
残りのタオルで下半身を隠して、おむつの代わりとした。
「現実ではぺニスから直で精液を飲んでしまったんだよ…はあ。」
おむつに顔を埋めて溜め息をつく。
「夢精するタイミングを考えてよ。今度したら、どうしようかな?」
シアンと一緒に寝てるリアンの様子を
見るために自室に入る。
リアンは私達の方を向いて背中を丸めぺニスを
口にしてた。
「んぐっ!!」
自分の喉に出した。ぺニスを口から離すと顔に勢いよく射精する。
「はぁっ…はぁ…シアン。」
射精の最中の先端を小さく出した舌でなぞる。
「私で…自慰をしてくれてる。」
「見ないで。時間を置いて、また来よう。」
私はシアンに小さい声で言った。タイミングが悪かった。
「…あっ。」
リアンがおむつとして使ってたタオルを口にくわえて
出入り口に
向かってきた。だけど精液で視界が奪われてるから
リアンは私達にぶつかってしまった。
「きゃあっ!!」
仰向けに倒れた私の口に棒状で何か苦い味がする物体が入った。
「ふぁ?」
舌で舐めて確認する。
「も、漏れ…。」
その物体の先端から、いきなり生暖かい液体が出てきた。
「ご、ごほっ!!」
それと同時に物体がさらに喉の奥深くまで入ってくる。
液体は次々と大量に
出るから出ただけ飲んでしまう。味は苦くて凄い苦しい。
両手を前に出して
押す。今度は顔にかかって目は開けられないし鼻の奥に
激痛は走るわ呼吸も
満足に出来ないわで死んでしまうと思ったけど数十秒後に
液体の勢いが
弱まっていき少しだけぬるっとする液体が口に垂れてきた。
風呂上がりの私はバスタオルを敷いたベッドに裸のままで
体育座りから上半身を後ろに倒した体制で寝てた。
「早くパジャマを着ないと風邪引きますよ?」
「…暖房してるから平気だって。」
リアンはここで目が覚めて下半身に簡易おむつが
されてる事に気付いた。
その事で自分はもしかして寝てる間にシアンの前で
夢精したと思って
すぐに部屋から出て謝りに行こうとしたけど、また夢精を
してしまわない様に
悪魔で防止のための自慰をする事にした。本当の理由は
見た夢が妙に
リアルで、ぺニスが異様に疼いてたからと私は考える。
だから自分で自分の
ぺニスを舐めてしまった。無我夢中で自慰を続け
射精したばかりで
敏感になってる亀頭を舐めた事が尿意を感じるきっかけとなり
私の所へ急いで
行こうとした。タオルをくわえたのはもう我慢する余裕が
無かったから
間に合わなかった時それをトイレの代わりに
するつもりだったけど
私がぺニスと知らずに舐めてしまったから、リアンは
私達の前で失禁をしてしまった。
この間のシアンは夢の中に続いて現実でも自分の事を
考えて自慰をしてた
リアンを見つめてるだけで私に何の助けも出来なかった。
「リアンに見られてもいいんですか?」
「それはリアンが私を異性と意識してるって事?」
「意識とか、そう言う話じゃないですよ。…ふぁ~。」
これは直接聞いた方が早い。床に離れて座ってるリアンへ近付いた。
「リアンは私のこの姿を見ても何ともないよね?」
その場でしゃがんで足を少し開き股間をリアンに見せつける。
「に、人間と動物とは言え異性同士だから何ともなくないよ。」
視線が泳いでるから動揺してる事が分かりやすい。
「じゃあ動物のリアンは人間の私を異性って思ってる事だよね。」
「分からないよ。悪魔でエルムさんは僕にとって家族だから。」
確かに今は家族の関係でしかない。
「前に私を呼び捨てにして、しかも好きって言ったのも
家族としてなのかな?」
あの時は私に答えにくい質問をしたから、お返しに私も
リアンに聞いたけど今回は出来れば答えを頂きたい。
「あれは…勝手に口から出たって前に言わなかったっけ?」
「なら同じ事をしたら今のリアンの本当の気持ちが
口から出てくるかな?」
顔を真っ赤にしながら頭を左右に振るリアン。
「知りたいな〜。リアンは私を人間の家族か人間だけど
異性のどっちと見てるのか。」
両手でリアンを抱きしめる。鼻が胸に触れた。
「へ…変な場所が当たってる。」
「裸で抱きつくのもいいね。リアンの体温とか直に
感じるし体毛が肌に触れて気持ちいいな。」
リアンが身体を後ろに逃がそうとしたから即座に私はお尻と
床の間に手を
差し込み肛門に指を添えて阻止をした。
「動物だったら人間で言う裸同士で寄り添うって全然普通の
事なのにどうして逃げたりしようとするの?」
「だって人間の場合は…何でもない。」
「私達の場合について教えてあげようか?。」
そのままリアンをゆっくり押し倒し仰向けにした。お互いの
股間が密着して
ぺニスが少し勃起してたから私の中に先端が隠れた。
「あ…。」
まさか入ると思わなかった。この場合は性行為をした事には
なってしまうのだろうか。
「ぬ…抜こう。エルム。」
あの時以来久しぶりに呼び捨てをされた。
「またその呼び方をしたね。どうしてこのタイミングで
呼び捨てになるの?」
「ごめんなさい。エルムさん。」
「先に質問に答えて。謝るのはいいから。」
「…」
リアンが黙ったから指を一本舐めて身体の後ろに
手を伸ばし肛門を弄る。
「あうっ…。」
「リアンはお尻にも私の事が欲しい欲張りさんなのかな?」
「と、止めて。言うから。」
尿を飲んだせいで食欲がないため後は寝るだけだから
早く言って欲しい。
「呼び捨てにするのは…エルムさんに。」
「私に?」
「もう抵抗する気がない…服従するって思ってるからだよ。」
恥ずかしいのが耐えられないのか前足で顔を隠す。
「前にしてあげた時って嫌がってたっけ?それより服従って
言い方は気になるな。家族に上も下もないよね?」
家族と言っても飼い主とペットだから上下関係は少なくともある。
「今日はここで終わろう。この先は本当に好きな相手と
するべき事だから。」
「今日はって何だか次があるかもしれないみたいな言い方だよね?」
後ろから突然お尻の割れめを舐められた。
「ひゃあ!!」
驚いて、リアンから身体を退かす。
「一体エルムさんは裸で何をリアンにしてるんですか?」
シアンがリアンのぺニスを嗅ぐ。
「し、シアン…。」
「私がいるのに目の前で交尾を始めないで下さい。」
いつの間にかシアンの事を忘れてた。
「気分悪くしたよね。ごめん。」
「寝てしまってたんですけど目が覚めて驚きましたよ。」
だからベッドの方が静かだったんだ。
「前してあげたって言ってましたけど、リアン?エルムさんに
何をしてもらったの?」
「今日の昼にシアンは寝てたリアンに何かしてなかったっけ?」
「…っ!!」
「その事をリアンに話せるんだったら私も教えてあげる。」
言えないだろうから私はひとまず安心したけど、リアンが
「もしかして…舐めた?」
自分のぺニスを指差して、シアンに聞いた。
「どうして分かっ…違うの!!」
酷く動揺してる。よりにもよって自分から
ばらしてしまう形となった。
「やっぱり?夢の中なのに本当に舐められた気がしたから。」
夢の中でも現実と同じ事をされてたらしい。
「リアンが…してたから私は最初止めようと
したんだけど発情期の時みたいになっちゃって…。」
今もリアンの顔ではなく、ぺニスをシアンは見ている。
「シアンの気持ちはよく分かるよ。僕も本棚の
ある本の異性の身体の
写真を見て同じ事になったし。興味があるんだから仕方ないよね。」
おそらく私の前で自慰を始めてしまった時の
事をリアンは言った。
「私が興味ある異性はリアンしかいないよ。」
「それは異性として意識してるって事なのかな?」
何となく分かるけど一応聞いてみる。
「はい。私はリアンの事が好…って何を
言わせるつもりなんですかっ!!」
最後まで言ってしまったとしても悪い展開にはならないと思う。
「口が滑りそうになるんだったら一度シアンも
深呼吸したらどうかな?」
そして冷静になれば、このまま何事もなく床につける。だがしかし
「そう言えば私はリアンに話しましたから次は
エルムさんの番ですよ?」
あそこでリアンが言わなければ、こんな事にはならなかった。
「私はシアンと比べたら対した事はしてないよ?」
いつの間にかシアンの姿が見えない。すると後ろから
「お尻をまた舐めさせてもらってもいいんですか?」
どうして二度も背後を取るかな?
「分かったよ。ちゃんと言うから、もうそこは勘弁して。」
リアンとあの時みたいな体制をする。
「教えても構わないよね?リアン。」
シアンと約束はしたけど、リアンに了解を取ってなかった。
「…うん。シアンが言ってくれたんだから」
「最初は指をしゃぶらせてたの。次にペニスと肛門を触って途中で
止めるつもりだったんだけど結局出す所までしちゃってね。」
肛門を軽く撫でるとまたぺニスが勃起していった。
「リアンは抵抗とか嫌がってなかったんですか?」
「その逆。エルムって呼び捨てにするぐらいだし。」
「やっぱり恥ずかしいから、もうこの辺で終わりにしよう?」
私もそろそろ服を着ようと思いタンスを開けた。
「リアンの股間拭いてあげる。」
シアンがティッシュをくわえて、ぺニスを拭こうとする。
「そう言う所は私がするから、シアンはいいよ。」
「…はい。」
出したパジャマと下着を一度ベッドに置いて自分と
リアンの
下半身を拭き服を着て手を洗いに行く。部屋に戻ろうと
すると台所に
用意した夕食をリアンと一緒に食べてたシアンが
「ティッシュで拭いただけだと匂いが
残っちゃうんじゃないんですか?」
確かにシアンの言う通りだけど私はもう早く
横になって寝たかった。
「そうだけど残るのは自分の匂いだけだから、リアンが
反応して、また夢精する事はないと思うよ。」
「エルムさんはリアンと交尾してましたよね?」
「してない…って言いたいけど他人から見たら、そうだよね。」
「今度はエルムさんが夢の中に出てしまったら、どうするんですか?」
仕方がないから、リアンが夕食を食べ終わるまで
待つ事にした。
「きっとリアンはさっきの様子から察すると目が覚めて
私達が様子を
見に来るまで自慰で何度も射精してるから、もしまた夢精が
起こっても
精液が身体に残ってないから空打ちになるよ。」
「そ、そう言えば…してましたね。」
リアンの自慰を直接見たのは初めてだ。以前私と一緒に
本の写真を見て
目の前で自慰を始めた時はドアからリアンの
顔を覗いただけ。
「いつもは私が様子を見に行くと、リアンは寝てるんだよ。」
それが今日はまだ起きていて、しかも自慰の途中。こうなる事を
想定出来ていれば
リアンが失禁する事はなかった。
「エルムさん。リアンが食べ終わったみたいです。」
「リアン。こっち来て、ソファーに座って。」
昼間のシアンと同じ様にリアンの股間に
ついてる匂いを消す。
「今日リアンは床に寝てもらった方がいいかもしれないね。」
普通は皆でベッドに寝る。位置は特に決まってなくて
ランダムだ。
「それか、ここで寝るか。」
床よりは安全だけど、それに対してシアンが
「ついさっきエルムさんはもう夢精しても空打ちとか
言いましたよね?
ソファーでリアンが一人で寝る必要は無いですよ。」
「そう言うのはもしかしてシアンが寂しくて嫌だからなのかな?」
シアンはいつもリアンの隣に位置を取る。
「それは違います。違いますけど…。」
「別々なのは今夜だけだから。明日の朝に何ともなかった
場合の話だけどね。」
二日続けて夢精した事があるから今回も警戒する。
「一応ソファーも消臭しといた方がいいよね。」
リアンは玄関にある消臭スプレーを取りに行った。
「そういえばエルムさんはまだ自分の股間を
消毒してないじゃないですか。」
シアンがパジャマのズボンを下げようとするので
自分から脱いだ。
「やっぱり私もしないと駄目?そろそろ寝たいんだけどな。」
「逆にエルムさんの夢にリアンが出てくる
可能性だってありますよ?」
片足を横に広げて新しい脱脂綿をティッシュで包む。
そうした理由は
直接地肌につけると染みて痛くなると思ったから。
まさか自分のもする事になるとは。
「それなら代わりに私がしてあげましょうか?」
シアンが私の手から脱脂綿を口で奪って股間に当てた。
「ちょっ…!!」
顔を上下に動かして性器をゆっくりと擦る。
「っ…。」
両手をシアンの肩に添える。変な動きをしてきたら
すぐに止めるつもり。
「突然すいません。辞めますね。」
「そのまま最後まで続けても構わないよ。今は
自分でするの面倒臭いし。」
シアンが言い出した事だから、シアンにさせよう。
「いいんですね?少しやりにくいので、もう片足も
横にお願いします。」
凄い恥ずかしい体制だけど相手は人間ではない犬だから
まだ平気だ。
「あと腰をもっと前に出して下さい。」
着替えたばっかりの下着も絶対リアンの匂いが
するんだろうな。
「あの…中の方はどうすればいいですかね?」
どうやらシアンはよっぽど私の身体から、
リアンの匂いを
消し去りたいらしい。そこまでしなくてもいいと思う。
「耳掃除に使う綿棒を使ってごらん。あんまり奥に
入れない様に気を付けて。」
綿棒の硬い方をティッシュで包んで口にする。アルコールを
つけた柔らかい方を
私の性器に入れた。ティッシュ越しに顔と股間がくっついた。
最初は奥の方から
するみたい。下から上へと念入りに綿棒を動かす。
「あっ…。」
声を出した私にシアンが視線を移す。
「き…気にせずにどうぞ。」
綿棒の動きが予測出来ないし身体にずっと力を
入れてられない。
考えてみたら、私は発情期の雌猫みたいな事を
されてる。
お腹側のでっぱりに綿棒が来た。シアンも私と同じく
最後にそこを残した。
「ここが終われば、エルムさんからリアンの匂いは
しなくなりますから。」
とっくにリアンの匂いは取れて今度は私の匂いが
強くなってると思う。
「あ…あ…。」
人間より匂いに敏感な犬のシアンなら、もうこれ以上の
消毒は無駄と
分かってるはず。それでも辞めないのはきっと私にリアンに
関係する不満を
持ってるからだ。今私がどう言う状態なのかはシアンは
知ってるんだろう。
「やっ…。」
一瞬だけ水音が聞こえると、シアンは私から離れた。
「ちゃんと出来たか確認させてもらいますね。」
赤い顔を腕で隠すと、シアンの嗅ぐ音がしっかりと耳に聞こえた。
「アルコールが垂れてきてるので拭かないといけませんね。」
綿棒を見ると糸が引いていた。アルコールなんて
もう蒸発してる。
ソファーにシアンが飛び乗ってきた。顔が
くっつくぐらい近付いて
「エルムさんの匂いしかしませんでしたよ。でもいつもとは
違って初めて嗅ぐ変わった匂いがしました。」
「……。」
「…中途半端な所で辞めてしまって、ごめんなさい。」
「中途半端?じゃあ最後まで消毒してたら、どうなってたの?」
シアンは何も言わない。言えないのかもしれない。
「てっきり純粋な意味で消毒のついでにマッサージを
してくれたのかなって
思った。実際はどうだったのか、シアンの口から聞きたい。」
「…言います。エルムさんがリアンと交尾まがいをした事が
自分の中で
うまく消化が出来なかったんです。」
不完全燃焼って事?
「それで…昼のエルムさんと同じ事をしようと思いました。」
「同じ事じゃなくて、それ以上の事になってる。」
中途半端な状態だから少し苦しいし、うまく叱る事が出来ない。
「さっきのリアンの時に続いて変な所で辞められたから私
寝たくても寝れないんだけど。」
「じゃあ…続きしましょうか?」
「しなくて結構だから。…そういやリアンの事…。」
横を向くと廊下と玄関の境目にリアンが後ろ姿で立ってた。
ぺニスからは新たに
生産されたばかりの精液がティッシュへと垂れる。
「廊下にいた。」
シアンが私の上から退いてリアンの方を見ようとしたから
「シアンはここから動かないで。」
パジャマの下だけを履き、ティッシュ箱を片手に廊下へ行った。
壁を二回叩く。リアンからの反応は無い。
「寝てるの?リアン。」
気を失ってるのかもしれない。その方が後始末するのに
好都合だ。身体を壁に
寄っ掛からせてたから立った状態を維持する事が
出来てたみたい。自室のドアが
開けっ放しになってるのはティッシュを取りに行ったからだろうけど
どうせなら
そのまま部屋で待っていて欲しかった。今回は本当に
ティッシュだけに
射精したみたいで足や股間は汚れていなかった。黒い色を
してる
ティッシュだから、白い精液は目立つし分かりやすい。
いつもより
短い時間で後始末が済んだ。ソファーにリアンを
運ぼうとしたけど
「私の部屋の方が近いから、そっちにしよう。」
ソファーだと消臭されてない匂いがするからと言う
理由もある。リアンに
簡易おむつをつけ自分は下着を履く。本来はリアンが
玄関から取りに
行くはずだった消臭スプレーと枕毛布を持って、リビングへ戻る。
「どうでした?リアンは。」
「気を失ってた。今は私の部屋にいるよ。」
ソファーと周辺にスプレーをかける。脱脂綿などはティッシュに
包んで捨てた。ほとんど
履いてないけど匂いがついてる下着を脱衣かごへ入れる。
「これで匂いは大丈夫なはずだけど、リアンは
私の部屋で寝てもらうよ。」
「場所を交換するんですね。ソファーは…エルムさんが
使って下さい。」
「いい。狭いけど一緒に寝よう。シアン。」
ソファーに仰向けに寝て、シアンに私の上に乗る様に言う。
「上だなんて…重くて苦しいと思いますよ?」
「前にリアンと寝た時は大丈夫だったから、早くおいで。」
ソファーに登って私の身体を跨いで腰を下ろす。
「し…失礼しますね。」
「遠慮しないで、もっと体重を私にかける。」
手でシアンの身体を引き寄せた。
「…寝にくいですね。」
「それはシアンが私に言える事じゃないでしょ。」
シアンのお尻を優しく叩いてやる。
「身体の方は…おさまってきましたか?」
「さっきよりは楽になったよ。」
そう言ったけど、パジャマ越しに股間に手を置くとまだ疼く。
「シアンはさ?私にリアンを取られるとか思った?」
こっちは取るつもりは全く無い。何かと手は出してしまうけど。
「取られるって別にリアンは誰の物じゃないですから。」
心の中ではリアンの事が欲しいと、その誰かさんは思ってるはず。
「それなら自分の物にしたくない?」
独占とか予約が出来る代物ではないから。リアンは。
「第一リアンは物じゃないです。ちゃんと生きてる動物です。」
「物扱いしてるんじゃないよ。それじゃあ…リアンに
自分だけの側にいて欲しいとかはない?」
物理的距離が離れてなければ、いずれ精神的距離も無くなるだろう。
「自分の我儘になるのでありませんね。」
「だけど、さっきみたいに私がリアンとスキンシップを
取ってる事は
シアンからしたら、それは面白くないと。」
少なくともあの時のシアンはいつもの様子とは確かに違った。
「もしエルムさんではない誰だとしても私の目の前で
リアンと交尾されたら、不快になりますよ。」
本当は交尾の相手が私だから、あんなに怒ったんじゃないの?
「でもリアンの自慰を見た時は私でしてくれてるとか
言ったよね?
普通だったら嫌悪感を感じるのに。」
人間の場合の話で動物の場合はどうなのかは知らない。
「私以外の相手の事を考えてしてたら嫌だなって思います。
リアンが
私を異性じゃなくて親友としか見てない事になりますから。」
夢の中に出てきたから、シアンで自慰を
したんだろう。正直な話。
「シアンって実は凄い行動力があるよね。リアンの
事になると。」
お腹の胃に当たる所から下半身の膀胱に当たる所を撫でる。
「仮にも親友であるリアンの体液を自分から
飲みに行くんだもん。」
「リアンだからですよ?他の男の子なら
ありえない事です。」
リアンに対しても理性を働かせるべきだ。
「どうしてシアンはこんなにリアンの恥ずかしい事に
興味あるかな?」
皆で入る風呂でリアンの下半身を洗うとシアンの
落ちつきが無くなる。
「こ、これでも私はリアンの事が大好きなんですっ!!
恥ずかしい所なんて
何度も見てるのによく興奮して理性を無くしてしまいますけど…。」
「しー。声のボリュームを下げて。」
「すいません…。」
シアンは理性が弱い事を除けば普通の女の子なのにな。
「お喋りはここまでにして寝ようか。」
「はい。おやすみなさい。」
「…ん?」
声が聞こえたから目を開けるとリアンが
「起こしてごめん。トイレに行きたくなって。」
「うん。先に行って待ってて。」
シアンからゆっくりと身体を離して、リアンの元へ
向かう。トイレに
行くと中でリアンは急いでぺニスを勃起させてた。
「朝まで待とうとしたんだけど、もう漏らすのは嫌だから。」
水音が凄かったから水流での音を消す事を無駄と判断して
そのままでさせた。
「尿に何にも混じってないから今の所夢精の心配はないね。」
部屋でおむつをつけてあげ、リアンに背を向けてベッドに座る。
「消臭スプレーは私が取りに行ったから。」
「う、うん…。」
座ったはいいけど特に話す事は無いから困った。
「な…何も僕は見てないから。」
身体に緊張が走る。リアンは見たから、見てないと言ったんだ。
「一人で寝れる?寂しくない?」
リアンの発言はとりあえずスルーさせてもらった。
「大丈夫だけど、そうじゃなかったらどうするつもりだった?」
「リビングに近い廊下や台所に敷き布団を移動させようと思った。」
隔離したり何処で寝たとしたとしても、夢精する時は
夢精してしまうだろう。
「一応聞くけど、まだおむつって使う?」
「もちろん使うよ。出来る事なら汚してしまいたくないけど。」
赤ちゃんとはおむつを汚してしまう物が違う。
「リアンはおむつを汚さないための簡単な努力はしない?」
自慰をする様にするだけで、この夢精の件はすぐに解決する。
「…きゃん。」
一昔前の犬の鳴き真似をリアンをした。
「そう…別にトイレの時と同じ様にリアンが汚さない
努力するのを
私とかが直接指で手伝ったりしても構わないんだよ?」
毛布とおむつの上から、お尻を指でつつく。
「本気で言ってるんじゃないでしょ。」
毛布をめくって、おむつがずれない様に肛門を手で押さえる。
「実際に行動には移さないよ。でもこれはリアンの
ためだけに
言ってるんじゃないの。今日シアンが不本意で
リアンに
手を出してしまったよね?今まで夢精による実害はおむつに
使ってる
タオルだけだったのに。こう言う事が繰り返す様だったら
本当にするよ?」
「…。」
鼻まで毛布を被って、ふて寝をリアンは始めた。
「いくつか努力をする必要がない方法や手段がある。」
その言葉にリアンはベッドから身体を起こして私の顔を見た。
「一つは去勢手術。睾丸を除去するから夢精は
一切しなくなる。
発情期も人間と同じ様になる。二つはパイプカット。こちらの方は
詳しく知らないけど。」
「去勢手術…。」
「問題もある。精子を作る事が出来なくなるから
交尾する
目的が…自慰と一緒になってしまう。発情期に
除去前と
何の変化も見られない事がある。そして最後に一つ。」
リアンの睾丸周辺に手を動かす。
「ここのマッサージが出来なくなるね。」
「一度去勢したら…もうそれっきりなんだ。」
「リアンだって、いつかは異性との間に
自分の子供が欲しいでしょ?」
その異性がシアンとは限らないけど。
「リアンは自慰をすると私やシアンに嫌われるって
思ってるけど。」
しばらく何も言わずに黙って、リアンの顔を見つめる。
「じ、自慰じゃなくて夢精の事で僕を嫌うって事?」
「残念。嫌われたくないからって自慰をしないで、夢精するたびに
毎回手を
出されたとしても、リアンがそれでシアンを嫌う事は
おかしいからね。」
「き…嫌ったりなんか僕はしないよ。」
「それは私達も同じだよ。」
もう片方の手でリアンを抱き寄せる。
「私はもちろん、シアンも男の子の事情は理解してるよ。
たかが自慰ごときで
リアンの事を嫌いになったりしないから安心して。」
「その言葉は信じていいの?」
「私は冗談とか言ったりするけど嘘は言わないでしょ?」
リアンが少し笑ったと思ったら私を押し倒し
苦しいくらい強く抱き締める。
「ふ、リアン。抱くなら、もう少し優しく抱いて?」
聞いてないみたいなので肛門をダイレクトに狙って強く叩く。
「痛っ!!」
「舌で舐めてない指を中に入れられそうになるよりは
まだ痛くないでしょ。」
「と言うか何でそこばっかり狙うの?」
「リアンはここが弱点みたいだから。それよりリアンは
意味も無く私を抱いたの?」
自慰についての話もまだ終わってない。
「…自慰って、どのくらいの間隔ですればいいと思う?」
まさか本当に何の意味も無く、ただ私に抱きついた?
「うーん…一週間に一回?それで夢精しないか様子を見てみよう。ね?」
「すー…すー…。」
リアンは今度は分かりやすいいびきをした。寝たふりのつもり?
「あのねー…自慰をするの誰?リアンだよね?」
私もこのまま眠ってしまいたいけど、それは不味い。
「それは分かってるよ。」
「私リアンが自慰をやりやすくなる様に手助けするから。」
リアンを寝かせて、リビングへ向かう。
「リアンとの話…聞いてました。」
ソファーに入った所でシアンがそう言った。
「そうな…ふあ~駄目もう限界。今度こそ…おやすみ。」
時計を見ると0時を回ってる。予定より遅い就寝となった。
次に目が覚めると自分からシアンに抱きついて舌を
絡ませてた。
そして何故なのかは知らないけど凄く良い気分だ。
シアンの方からも
積極的に舌を私に擦りつける。唾液が口の中に
溜まってきたから飲む。
「シアン…せて?」
廊下からドアが開く音が聞こえた。多分私の部屋のだ。
「エルムさん。しっかりと気を持って下さい!!」
シアンに耳元で大きい声を出されて、ぼーっとしてた頭が覚醒した。
「二人共おはよう…ん?」
「お、おはよう!!その…夢精はどうだったの?」
シアンがリアンを台所へ押しやる。その間に私は
急いで自室へ行く。
パジャマのズボンと下着は酷い濡れ方をしてた。子供の
おねしょみたいだ。
素早く服を着替えて廊下に誰もいない事を確認して
洗面所へ向かった。
「なんちゅー夢を私は見てるんだか…。」
タオルや他の衣類と一緒に洗濯機へ乱暴に入れる。
夢の中でシアンに
私は綿棒で責められてた。まるで本当に昨日の続きを
シアンがしたみたいに。
数時間しかたってないのに、またソファーを消臭する。
「エルムさん…。」
リアンが何かを言いたそうに私とシアンを見る。
「おむつは汚れたりしなかった?」
タオルの確認する暇など全く無かったから直接リアンに聞いてみた。
「使う事は無かったよ。見た夢もごく普通の内容だったし。」
昨日はいつもより就寝時間が遅かったから夢を見たのだろう。
「リアンは大丈夫だったんだね。これはシアンの
おかげだよ。」
ただ単に睾丸の中が空っぽだったからかもしれない。
「僕はって言い方は…エルムさんかシアンは
そうじゃなかったって事?」
そう言うと、リアンは私達から逃げ出す様に
リビングへ歩いた。
「シアン。私が寝てる時に何があったか教えて?」
私より先に起きてたシアンに台所の隅っこの方で
さっそく話を聞く。
「…せてって。」
「ごめん。聞こえなかったから、もう一度言ってくれる?」
シアンの顔に耳を寄せる。小さい声で済む様に。
「もっとイかせてって…言ってました。」
事の詳細はこうである。私はシアンの名前を呼びながら
喘ぎ声を出した。
しばらくしてから身体を痙攣させて同時にパジャマを濡らす。
シアンの口の中に
舌を入れて少しの所で私が目が覚めたと言う事らしい。
「本当にそう言ったの?」
イかせてって言葉の意味は何となくでしか私は知らない。以前に
見たある小説で
大人の男性が動物の子供に対して、そんな事を発言してた。
「それじゃあ…私もリアンとしてる事変わらないじゃん。」
壁に寄り掛かって座り手で頭を抱える。リアンの事を
言ってられないよ。
シアンが顔を近付けてくる。一瞬身構えてしまった。
「私だってまた昨日と同じですよ?じ、自分からも
エルムさんに舌を…。」
シアンの後ろ足に何かが垂れてる。そう言えば私が
消毒と言う名の
マッサージをしてもらった後にシアンの下半身を確認してない。
昨日リアンの
匂いをつけっぱなしにしてたら私の夢の中にリアンが
出てくる事だって
十分にあるって、シアンが言っていた。もしかしたら
私が夢精ではないけど
性的な夢を見てしまった原因はシアンの匂い?
「どうやらシアンが正しかったみたいだね。まさか女性で
ある自分が
夢精まがいするとは思わなかった。」
腕で目を隠す。そりゃあ消毒してる側のシアンも
濡らすよね。
「昨日のリアンのケースと違って今日の私のケースは
自分からシアンを求めてたみたいだから、
シアンは気にしたりしなくてもいいから。」
「いいえ。どっちにしろ今から謝らなくては
いけなくなりますから。」
「それって、どう言う事?」
腕を避けると、すぐ目の前にシアンの顔があった。
少し息を荒くしてる。
「い…言ってみただけです。」
頬を舐められた。ここもリアンと違っていい所だ。
喋れなくなるよりは
まだいいけど、シアンが私の顔を舐めてきたのは
これが始めて…だと
思いたかった。でも徐々に唇…いや口の中を
目指してるかもしれないのか
頬から移動して距離を縮めてきてる。試しに舌の先っぽを
出して誘ってみると
「変な事言って…きゃっ。」
自分からわざとなんだろうけど悪魔でも事故のつもりで身体の
バランスを崩し
私へ倒れてきて舌同士を触れさせた。そこからは相手が私で決して
リアンではないのに
舌だけのキスに夢中になってた。シアンの肩を叩き
「んっ?」
「朝で隣にリアンがいるここだとこれ以上は駄目だよ。」
「…ずるいです。」
「何がずるいって思うのかな?」
身に覚えがあるのはリアンの事しかない。
「私だって何もしないで気持ちよくなりたいですっ!!」
「だからリアンに聞こえるってっ!!」
「こほん…。」
リビングにいるリアンが珍しく咳をわざとらしくした。
「…朝食を済ませたら私の部屋に来る事。いい?」
「分かりました。」
昨日から今日までシアンは三、四回も性欲が
刺激される出来事があった。
自分や私が止めに入ったりしたためにそのつど興奮状態から
落ち着きを
取り戻したけど今朝のはあまりにも刺激が強かったらしい。
昨日自慰の話を
したばっかりで今日私に知られる事を我慢して自慰は
出来ないだろう。
「爪が伸びてて長いから切ってあげる。」
ベッドでさりげなくシアンが自慰をしてもいい様に
準備をする。
「さっきよりは冷静になってるみたいだね。」
足を使わないやり方であれば今私がしてる事は完全に
無駄な行動になる。
「少しの間だけ…この部屋を貸してくれませんか?」
「少しと言わずに好きなだけ使ってくれたっていいよ。」
爪切りについてるやすりで形を整える。
「これなら身体を傷付けたりしないかな?」
切って下のティッシュに落ちた爪を包んで、ごみ箱に捨てた。
「それでシアンは今すぐここを使いたいの?」
「いいえ。今はエルムさんとお話がしたいです。」
自分の隣をシアンは叩いた。とりあえずそこに座る。
「まだ時間いいですか?家事とかしなくて大丈夫ですか?」
そう言う事を最初に聞いて座らせるべきだって言いたい。。
「それはシアンのお話の内容次第だね。」
どっちを優先するかは現時点では決まってないので
自分にも分からない。
「エルムさんって昨日までに…き、キスは
した事ってありますか?」
異性との間とそんな経験なんて一度も無いから悲しい物だ。
「キスじゃないけど唇を舐められた事ならあるよ。」
もちろんこれはリアンにであって決して人間にではない。
「私はどっちもありません。」
「と言う事はシアンの初めてって…私が奪っちゃった?」
「それはお互い様です。あと事故みたいな物じゃないですか。」
私の方を見ながら膝にシアンが乗ってくる。
「でも事故だとしても初めてです。どうしてくれるんですか?」
「人間とのだから、シアンの中でノーカウントには
出来ない?」
同じ動物との初めてはまだ大丈夫なはずだ。
「そう言われたって無理です。普通のキスだったら出来ますよ?
でもエルムさんが相手でしかも舌が触れあって…。」
唇を前足で触られる。シアンから生唾を
飲む音が聞こえた。
「リアンが起きてこなかったら私達
どうなってたんですかね?」
「もしかして今頭の中でどうなるか考えてるんじゃない?」
きっと私が口走ったとんでもない言葉通りに
シアンは動いただろう。
「本当に起きてこなれば…エルムさんと
もっと出来たのに。」
シアンが前足を私の肩に置いて後ろ足
二本で立ち上がる。
「よく考えて?私はシアンが大好きな
リアンじゃないよ。」
「エルムさんの事だって普通の意味で好きですし
信用もしてます。」
尻尾が左右に振られてる。身体は本当に正直だ。
「それを今のこのタイミングで言われても喜びにくいよ。」
だんだんとまた理性が怪しくなってきたみたい。このままでは
さっきの二の舞だ。
だから今度は先にこっちから動く。シアンを赤ちゃんみたく
抱っこして
一本の指をシアンの口に当てる。
「シアンはさっきの続きを望んでるんだよね。」
そしてその指越しにキスをした。
「今はこれだけで我慢して。さてそろそろお話は
終わりにしようか。」
ベッドから立ち上がると私の手をシアンが掴んだ。
「待って下さい。あと少し話したい事があるんです。」
シアンを仰向けに寝かせて胸やお腹を撫でる。
「いつものシアンになったらいくらでも聞いてあげるから
早く元に戻ろう?
こればかりは私が手伝ってあげる事は難しくて出来ないから
自分でしよう。
今私が何について言ってるかシアンは分かるよね?」
股間周辺に視線と手を移す。シアンの顔が少し
赤く染まってる。
「は、はい。もちろん分かります。…でもやっぱり
恥ずかしいです。」
その恥ずかしさを我慢して自慰に励んでもらわないといけない。
「よ~く考えてみて?誰にも知られないし邪魔をされる事も
もう無い。
あとは私の存在をシアンが少しの間だけ
忘れてくれればいいだけ。」
「じゃあ一つだけ約束して欲しい事があります。昨日みたいに
リアンに
この事はお願いしますから言わないで下さいね?」
他人の事は知りたいくせに自分の事は知られたくないのは
誰だって一緒だ。
「リアンもだけど特にシアンには恥ずかしい思いは
させないつもりだよ。
私からは言わないってここに約束させもらうけど
これ以上部屋に
家事もせずに二人っきりで閉じこもってたりしてるうちに
リアンに
何をしてるか怪しまれたり誤解されたりするかもしれない
恐れがあるから
本当にもう私は行く。時間置いてまた来る時シアンの
名前を
呼びながらドアをノックするね。」
やっと部屋を出る事が出来た。急いで今までの時間を取り戻そう。
「あっ…防水シート準備しといた方がいいよね。」
昨日のリアンの失敗をシアンにまでさせる訳にはいかない。
物置部屋から引っ張り出して自室へ戻る。
「シアン?いきなり邪魔して悪いんだけど入っていい?」
ノックと返事が聞こえた。ゆっくりとドアを開けて中に入る。
「汚れてしまってもいい様にこれをベッドに敷かせて。」
「邪魔も何もまだ始めてないです。」
サイズはぴったりだったみたいで、ベッドはしっかりと隠れて見えない。
「あとシアン。トイレ行った方がいいよ。昨日の今日だから。」
「あ…そうですね。」
朝食の前にも連れていったけど念のため、もう一度行かせる。
当然だけど
出る物はほとんど出なかった。それで水を流してしまうのは
水道代が少し
もったいないから自分の膝の上にシアンを抱きながら
私もついでに用を
足す。自室に水が入った容器を台所から移動させて
準備は完了した。
「そういや忘れてたけど、タオルは回収させてもらうね」
朝からずっとベッドに置きっぱなしだったのを
持っていこうとすると
シアンが私よりも一足先にタオルを口にくわえた。
「それって多分ほんの少しだけだと思うけど
汚れてるから私にちょうだい。」
「いいえ。これは正直に言わせてもらうと出来れば
渡したくないです。」
私はまだまだ家事が出来ないみたいだ。
「もしかしてそのリアンの使用済みのおむつに
何かをするつもりだった?」
あれにはリアンの体液と匂いが
ついてるかもしれない。
「例えば…匂いを嗅いで堪能したり内側を舐めたりして
自分も履いたりとか。」
図星だった様で一瞬シアンが身体を震わせた。
「そ…そ、そんな事なんかしません。」
「加害者の性別と被害者の性別が全くの正反対の時である場合と
比較してみると
新聞やニュースではあまり取り上げられないケースが
ほとんどな事件って訳
なんだけど私達人間の女性が学生から大人までの男性の
使用済みか
そうじゃないかはこの際関係無いとして下着を盗みに
走ったり一度も染みとか
汚れを洗う事をせずにそのままの状態で誰か別の人間に売って
小遣い稼ぎに
精を出す事がよくあるんだよ。さて…女性或いは買い取った側の
男性達は
その下着を果たして一体どんな事にどんな用途で
使ったりしてるんだろうね?」
ちなみに今の話は悪魔でも噂で本当かどうかなんて私は
全く存じ上げない。
「…ですか?」
シアンに思い当たる所があるのか動揺のために
うまく喋れなくなってる。
「それを動物に例えて考えてみてごらん。自分が用を足して
汚れてる場所で
誰が何をしてるなんて想像したくも知りたくもないでしょ?
シアンはそれと
同じ事をしようとしてるんだよ。」
そう言うと私の足元にシアンはすぐにタオルを置いた。
「わ、私はそんな動物達とは違います。」
「そうだよね。それならこのおむつは必要ないね。」
新しいタオルをタンスから出して、シアンに渡す。
「今しようした事と比べたら昨日の方がまだブースターも
不快にならないよ。」
そう言えば昨日はブースターの股間を拭いたティッシュを
ごみ箱に入れた。
「さてシアンの気が変わらないうちに私は
退散しようかな。」
タオルとごみ箱を持って部屋を出る。これでようやく自分の
仕事が出来る。
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