第3話

エルムさんの家から僕が野良犬の時に住んでた所はそんなに

離れてない。

まあこんなに近かったから、エルムさんと会えた。時々そこへ

散歩に行く。

森だから当たり前だけど何本も木が生えてる。大抵の木は野良犬に

マーキングを

されているから、うかつな事はしない方が身のため。木の根元を

嗅いで何の匂いも

しなかったから、そこでトイレをする。ちなみに言うと僕は

マーキングをした事が

ない。自分の縄張りとか、そんなつもりは全くない。そう言えば

嫌がらせなのか

分からないけど寝てる僕にマーキングをする雌犬がいた。必ずと

言っていい程

それで目が覚めてしまい、その事に気付かれない様に立ち去るまで

寝たふりをした。

外での散歩から汚れるのは仕方がないと、エルムさんは言うけど

その後に綺麗に

してもらうのは僕だから色々と気を使う。誰もいない事を確認して

雌犬の事を

想像する。勃起してきたら姿勢を低くして全身の力を抜く。

すっきりして

腰を振り歩こうと後ろに振り向いたら雌犬がいた。

「み、見ないで!!」

すぐにその場から急いで逃げた。よく知り合いに

今みたいな話をすると

「あのな…そんなに気にしなくてもいいと思うぞ。それにお前は

何だ?何処から

どう見ても大人の雄犬にしか見えないし間違いない。

人間みたいな事

言うなよ。見る見られるのが全然普通な事だから仕方がないだろ。

それにこう言うのは

お互い様な訳だ。って言う事はいつもみたいにただ

見られるばかりじゃなくて

たまにはこっちから仕掛けてやったらいい。奇襲にもなる。まあ…

色んな奴が

いるから、もし本当にするんだったら相手を選べよ?」

最後の変な間は多分奇襲された経験があるんだろうな。

「気持ちはよく分かるよ。私も同じだから。でもリアンより

酷いかもしれない。

詳しくは話せないけど。夜とか川、湖の中でするにしても

ここから遠いし猫がいたりするから。」

川とか湖は水音も消せる便利な場所だからね。

「人間とか室内犬って本当に羨ましい存在だよ。」

お互い様なのは分かるけど、あっちはわざと見てくる。こっちは

何もしてない。

聞いた話ではマーキングした所を舐められたり、マーキングの

途中なのに

股間に直接口をつけられた雄だっているらしい。しばらく歩いて

濡れてる

木の根元を嗅ぐ。嗅いだ事がある匂いがした。どうやら今日はこの

近くにいるみたいだ。

数は少ないが僕にも知り合いがいる。散歩の目的とはその

知り合いに会う事だ。

「シアンー。いるー?」

遠くで声が聞こえた気がする。その方向へ歩くと、さっきとは別の

一匹の雌犬がいた。

「久しぶり、リアン。」

「うん、久しぶり。」

僕と同じトラウマがあるシアン。もう一匹の知り合いと同じ

時期にここで

出会って、エルムさんと会う前はお互いがお互いに色々と

世話になった。

「綺麗にお手入れされてるね。」

肛門の匂いを嗅ぎあった後にシアンはそう言ってくれた。犬の

自分が言えた事じゃないけど

犬の行動は人間からしたら理解しがたい物なんだろうな。異性を

意識してから

そう思う様になった。でも悪魔でこれは犬の挨拶だ。

「シャンプーだっけ?いい匂いだよね。毛並みもちゃんと

してるし。」

身体を擦りつけてくる。そう言われると嬉しい。

「ありがとう。シアンも綺麗にしてあげるから

仰向けになって?」

習慣になってるシアンへの毛繕い。僕としてはシアンには

綺麗でいて欲しい。

日頃の感謝もある。エルムさんの真似事で始めた毛繕いは

最初の時より

上手くなってると思う。シアンも喜んでくれてる。下半身は

お互い

異性って事でやらないつもりだったけど、シアンからそこも

毛繕いして

欲しいと言われた。出来るだけ手で汚れやごみを取る。どうしても

取れない所だけ

舌で舐める。たまに白くなってる所がある。生臭くて、そこを

舐めたりすると

苦い味がする。それが何なのか僕は分かってるつもりだ。多分

シアンも。

でもそれを見つけた時は特にシアンに言わないで綺麗にする。

しかしやっぱり

自分のを口にした事ないのに他の雄犬のを口にするから表情に

出てしまう。

それでシアンが気付くと途中だったとしても、そこで毛繕いを

終わらせる事になる。

口をすすげないからシアンに待ってもらって見えない所で

唾液を出す。

「あの…トイレしたいから見張りもお願い。」

二つめの習慣。僕はシアンに信用されてるらしい。他に

見張りを

頼める雄犬や知り合いがいないだけかもしれないけど。少し歩いて

適当な木の

根元に鼻を近付けたシアン。そこでするみたいだ。いつも凄い

我慢して

トイレをするからどうしても水音が聞こえてしまう。だから

終わるまで

考え事をした。人間の言葉を喋れる動物は今後どうなるんだろう?

人間になるとか?

それとも半分だけ人間?個人的には四足歩行が二足歩行に

なって欲しい。

「終わったけど、リアンもするよね?」

「あっうん。」

いきなり聞かれたから、ついそう答えてしまった。さっき

したばかりだけど

もう一度する事にした。エルムさんが考えたこのやり方は身体は

汚れない。

けど恥ずかしいし時間がかかる。シアンの側で初めてその

やり方で

したら、いつもより遅いと思ったシアンに実は全て

見られてた。

その時は勃起のための想像に集中出来る様に目をつぶりながら

してた。

終わって目を開けたら赤面してるシアンが至近距離で僕の

股間を見ていた。

変に動くと足が汚れるから、シアンにあっちを向いててと

言うけど

初めて見る勃起した状態の僕から目を離す事が出来ず

動けなくて困ってた。


掃除機をかけ終わり時計を見ると11時頃だ。まだリアンは

散歩から

帰ってこない。開けてた窓を閉める。台所で冷蔵庫の食材を見て

昼食は野菜炒めにでも

しようと思った。リビングから窓を叩く音が聞こえたけど、これは

リアンが

外から戻ってきた時の合図みたいな物だ。玄関のチャイムが高くて

届かない所に

あって押せないから今みたいに窓を代わりとして

叩いてもらってる。

今日は連れがいる。窓を開けて出迎える。

「おかえりなさい。そちらはリアンの知り合い?」

「初めまして、エルムさん。シアンって言います。」

この子もリアンと同じで人間の言葉で喋れるんだ。

「シアンも一緒に中に入ってもらってもいい?」

「もちろん、いいよ。いきなりで悪いけど身体が綺麗か見せてね?」

事前にリアンが毛繕いをしたと言うけど何かを

持っていたら困るから。

「うんOK。でも本音を言うと風呂場でシャワーしてあげたいな。」

「シャワー…って水浴びみたいな物なんですよね?リアンから

聞かされた事があります。いいですよ。」

リアンの時と比べるとすぐに綺麗にする事が出来た。ただ

リアンのではない

雄犬の体液がついてたから匂いが辛かった。暖かくて

気持ちいいのか

シアンはリラックスしてた。緊張とかしない様リアンが側に

ついてたけど

もしかして必要なかった?いつも使うタオルで軽く拭いて

ドライヤーで

しっかりと乾かした後に背中と両足をマッサージした。

「き、気持ちいいです~。」

「本当?良かった~。人間が怖かったら、どうしようかと

思ってたよ。」

「リアンがいなかったら少し怖かったかもしれません。」

「シアン。エルムさんはいい人だよ?何回も言ってるけど。」

自分がいい人かはともかく、こう言う時人間の言葉を喋れると

便利だなと

思う。少し前なら私達人間を最初は食べ物をくれる何かとしか

思ってないもん。

「もう昼食の時間だから、シアンも一緒に食べるよね?」

「ありがとうございます。本当にいいんですか?」

敬語なのはやっぱり女の子だからかな?犬なのにちゃんとしてる。

リアンと

シアンが台所で食べてる隙にリビングの窓周辺から風呂場まで

はいて拭く。

ちなみに私の昼食は野菜炒めを作る気がなくなったので

インスタントに変更した。

「エルムさん。シアンを今日泊めさせてくれないかな。」

「OKだよ。私もそのつもりだったから。」

「そう言ってくれてありがとう。今日ぐらいはシアンに

ゆっくりとして欲しいからさ。」

「今日は私ソファで寝ようか?」

からかう意味で言ってみた。だけどリアンは

「僕達が敷き布団で寝るから。エルムさんは

いつも通りベッドでいいよ。」

「二匹で話したい事とかないの?」

「あるけど今からエルムさんの部屋でゆっくりしつつ話すから。」

「そう言う事じゃないんだけどなー。」

しょうがない。ストレートに言わないと分からないか。

「リアンはシアンとしたくないの?」

リアンの前に座り正面から両手で包み込む。

「こう言う事をシアンとしてみたいと思わないの?」

何を想像したのか赤くなってるリアン。

「何…言ってるの?エルムさん。」

「スキンシップだよ。スキンシップ。リアンって

シアンの事好きなのかなと思って。」

「好きっ……だけど、スキンシップって。」

今までリアンからシアンについて色々と話は

聞かされていた。

しかしシアンをどう思ってるかだけは教えてくれなかった。

「リアン何してる…の?」

私の部屋からリビングへシアンが来た。

「エ、エルムさん。シアンが待ってるから。」

「そうみたいだね。じゃあお二人さんごゆっくり。」


「さっきみたいによく抱っことかされるの?」

ベッドでくつろいでるシアンにそんな事を言われた。

「される…ね。最近は僕で暖をとったりするぐらいだから。」

「エルムさんはリアンが大好きなんだね。」

シアンの言う通りだ。スキンシップやマッサージをたくさん

してくれる。

そう言う僕も四足歩行なりにエルムさんを助けてるつもりだ。

「犬と言うのはお世話してもらったり可愛がってもらったりする

動物なの。

だから私の事を思って、何かしてくれるのは嬉しいけど

無理しなくていいよ。」

その言葉に甘えて寝転がってた僕に仰向けになってと言って

言う通りに

したら突然抱きしめられて数時間その状態だった。

「僕に対して無防備だったりするけどね。僕は犬だけど、

雄でもあるのに。」

「それはリアンにとって困る事?」

「うん…いや、ううん!!」

正直に言えば少し困る。エルムさんが僕を射精させてしまってから

少し変な

感情を抱いてしまってる。人間として見れないと

言えばいいのか…。

たまに無性にエルムさんの口を舐めたくなって止まらなくなる。

「不定しなくて大丈夫だよ。無防備だと…つい

甘えちゃったりするのかな?

「甘えてる…のかな?」

「無防備って必ずとは言い切れないけど相手の事を信用してるから

なるんだと思うよ。」

「もしそうだとしたら嬉しいけど。」

それか同じ人間じゃないから警戒する必要が無いと言うのも

あるだろう。

「と言うか無防備って言い方はやめようよ。

襲うんじゃないんだし。」

「じゃあ何て言えばいい?他の言い方聞いた覚えないよ。」

「うーん。確かに私も聞いた事ないね。だったら…」

シアンに仰向けにされて前足を押さえつけられる。

「えっと…えっと…。」

無防備に変わる台詞を考えるシアン。

「この場合僕が上になるべきじゃない?」

「他の雄なら分かるよ?でもブースターだからね。」

はいはい。どうせ雄なのに雌にトイレを見られてるよ。

「思いついたから言うよ。」

シアンがそう言って、すぐにドアがノックされ開いた。慌てて

普通の姿勢で

僕達は座る。数秒後に廊下から、エルムさんが顔だけ出す。

「邪魔しちゃったかな?」

「だ、大丈夫だよ!!」

お菓子の差し入れに来たみたいだけど何故か笑ってる。

「ずっとベッドにいたんだね。シーツにしわが出来てる。」

「床よりは柔らかいベッドがいいと思って。今直すね。」

「私が後でするから、そのままで。いつもベッドとリアンの

板挟みの

私だから、リアンの判断はよく分かるよ。肌を

触れあわせるんだったら床よりもソファー。ソファーよりも

ベッドだよね。ねえ?リアン。」

エルムさんの言葉を聞き流して菓子の種類を見る。

「私よりも、リアンはお菓子ですか。」

今日は珍しく人間用で袋入りばっかりしかない。

「お菓子が食べたかったら私の質問に全て正直に答える…って事

じゃないからね?今袋から出すから待っててね。」

「シアンが来てからのエルムさんは変だよ。」

「自分でもそう思うけど、それだけシアンに

興味があるんだよ。」

シアンにじゃなくて、シアンとの関係にだよね?

「じゃあ今度はエルムさんと二人で話しましょうか?」

「エルムさんが何を聞いたり

言ったりするつもりなのか分からないから駄目。」

「リアンだって私にシアンの事を教えてくれたでしょ?」

「それはそうだけど…」

でも僕はシアンが知られたくない事は言ってないと思う。

「今のエルムさんって、テレビで見た事ある子供の異性の

知り合いが気になって、しょうがない親だよ。」

「親か…私まだそんなに年をとってないよ?それにリアンを

自分の子供と思った事もないし。」

「私にとって、リアンはただの知り合いじゃないよ。お世話に

なってるし

誰よりも一番信用してるから友達の上の関係と言えないかな?」

親とかただの知り合いじゃない事はよく分かってるから。

「エルムさんが知りたかった僕とシアンの関係は今

シアンが言った友達…の上の関係?」

「それは親友って思ってるって事だよ。」

「本当は…つがいもとい恋人未満って奴じゃないのかな?」

「そこ、余計な事言わない。それと、お菓子を袋から出して。」

お菓子を口で挟んで、エルムさんの膝に置く。

「片方が知り合いで、もう片方が親友。見事に違ってるね。」

エルムさんが指で僕をつつく。

「知り合いって説明したけど僕も親友って思ってるよ。」

「友達の種類ってもう一つあるんだよね。…OoOOフレンド?」

「それが一番いい関係なんですか?」

「どうだったかな~?度忘れしたみたい。」

このお菓子はあまり甘くない。犬用を人間が食べても問題ないけど

人間用を

犬が食べると物によっては危ないと、エルムさんが教えてくれた。

これは多分犬が食べても平気なのだろう。

「今日のお菓子はせっかくだから皆で食べれるのにしたの。

薄味だけどね。」

「こう言う物は初めて食べますよ。私の食事は主に

木の実なんですが

ちょっと見つけづらいんです。例え見つけたとしても誰かの

マーキング

済みだったりして、お菓子はもちろん食事になんて、なかなか

ありつけないんですよね。」

「マーキングって…あのマーキングだよね?仮にも自分が口に

するのに

そんな事までしないと食べたり出来ないって事?」

「そこまでは言いませんけどね。いかにも綺麗に見える木の実でも

用心して

川とかで洗いますが上流や湖でマーキングされたりするから

大変です。」

自分はマーキングに全く抵抗がないからって迷惑だ。

「八方塞がりだね。じゃあ今日はその分たくさん食べて。」

「中と外で、こんなにも環境が違うんですね。これには

驚きますよ。リアンが本当に羨ましいです。」

「中も場所によるけどね。でも確かに中だと、リアンも

無防備だな。」

エルムさんは横になって僕を枕にする。

「仰向けにしたって今みたいに枕にしたって掛け布団にしたって

平気だから。」

「掛け布団…ですか?」

お菓子を食べながら今度は自分から仰向けのエルムさんに乗る。

「こんな感じでソファでくつろいだりするんだよね。」

枕にされた仕返しにエルムさんの両手を前足で体重をかけて封じる。

「ふ、リアンさん?」

「エルムさんだって無防備だけどね。」

「それは分かってるから前足離して。」

冗談のつもりだったので、すぐエルムさんの身体から離れる。

「今のが外で本気だったら私危ないね。」

「足で股間蹴れるから大丈夫だよ。」

「中とか飼い犬だと私達人間がいるから、お世話とか全部して

もらえるから

必然的に外よりは快適になるもんなんだよ。」

「私もいい人見つけようかな?」

いい人なら目の前にいる。同性だから仲良くなるのも

すぐだろう。

「私はシアンの眼中にないのかな?私だったら

リアンもいるし。」

「リアンはどう思ってるの?」

「僕はシアンも、この家に来て欲しい。今日エルムさんを

紹介したのも、そう思ったから。」

「こっちは経済的余裕があるから全然大丈夫だよ。

お世話の方も。」

一匹増えるんだから世話の質は落ちるだろうけど、それは

仕方がない。

「さすがに今日からここで住まわせてもらうのは無理ですよね。」

「今日は泊まるんだよね?じゃあ明日からかな。一日しか

違わないけど。」

「それなら今日考えます。それで明日になったら私のお気持ちを

話しますね。」


犬は人間と比べて都合がない。でも気持ちや感情はある。喋る

動物だと

その気持ちが分かりやすい。今日の会話を所々修正し文字にすると

人間同士の

会話だと誤解すると思う。シアンは特に何もなければ

このまま

一緒に住む事になる。皆は喋る事だけに驚いたり何かで

取り上げるが

実は同じく本来の動物には無い羞恥心を持つのも確認されてる。

リアンと

街で散歩した時に飼い主に泣いて罵声を浴びせながら、地面に

トイレをしてた猫を見た事がある。

「む、向こうの道を通ろう?エルムさん。」

同じ立場の動物として見ていられなかったからか私に散歩の

ルートの

変更をリアンが申し出た。その光景に刺激され、私とトイレに

入った時既に

勃起してたリアン。一つ手間が省けたけど複雑な

心境だっただろう。

「あの猫は可哀想だなって思ってたんだけど…。」

動物に服を着せる人もいる事だし私もリアンにおむつ…いや

パンツを

させるべきなのかと感じた。それと動物は人間よりも

勃起しやすかったり

それを見られやすかったりするんだよとリアンを

フォローした。

「自分でも、どうしようも出来ないのが嫌だよ。」

犬と言う動物に生まれてしまった以上それは

受け入れるしかないよ。

いつもと違うルートは新鮮だったり見た事ない店を発見出来て

良かった。

野良犬の交尾を目撃してしまった事以外は。運が悪い日だった。

その夜に

ちょっとした興味本位でインターネットの動画サイトに

投稿されてる

動物の交尾の動画を布で画面を隠して再生した。数分だけ見た結果

私が思った事は

もう音声だけだと人間なのかそれ以外の動物なのか分からない。

このまま

喋る動物だけになると子供の教育上に悪影響を与えるから、近い

将来は動物園や

水族館は無くなるのでは?パイプカットで発情を抑えたりする事が

出来るとしても。

昔の動物や魚の映像だけの動物園と水族館。絶対味気ないに

決まっている。

これは悪魔で私の想像だから実際にこの先がどうなるのかは

知らない。

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