第2話
あれからリアンは暇さえあれば動物の生態の本を読む。だから
すぐ読める様に
本棚の下の方に位置を変え、ついでに付箋も渡す。ある時本を
見ると、ちゃんと
何枚か貼ってた。そこを開こうとしたらリアンが来た。
「だ、駄目!!そのページは。」
そう言われ私はびっくりし本を落とし開かれたページには雌犬の
性器のカラー写真が
写されてた。すぐにリアンがそれを隠す。
「ごめん勝手に見ようとして。」
「写真…見えたよね。」
「う、うん。」
リアンが本を閉じ私が本棚に戻した。
「偶然あのページが開いて写真から目が離せなくなって、そしたら
変な気分になって、また…」
発情期のページを見た時と同じ事になったんだね?
「いいんだよ。そうなるのは普通だから。」
「どうなるか知ってるのに何回も見る事も?」
付箋のページはほぼ雌犬に関係するんだろう。
「だって興味があるんだもん。写真とは言え異性の身体だし
写されてる場所が場所なだけに。」
「でも僕はそのために、エルムさんに本を
借りてるんじゃないよ?」
「それは分かってるから安心して。こうなった事は不本意
なんだよね?リアンにとっては。」
リアンが頷く。ひとまずこの本は一度元々置いてた所に
しまう。次から私といる時に見せる事にした。
数日後私は外である物を買い家に帰った。
「リアンに渡したい本があるんだ。」
自室のベッドで買ってきた本を並べる。
「これは…犬の写真集?」
「可愛いのを選んだんだよ。さっそく見よう?」
数ページ見た所でリアンが聞いた。
「渡したいって言ってたけど、その理由は?」
「この写真集の犬って…女の子なんだよ。」
表紙にそう書いてあった。特集として。
「女の子…。」
人間が異性の裸を見て性欲を処理するみたいにリアンにも
この写真集を
見てもらおうと買ってきた。つまりは人間で言う所の
恥ずかしい本として。
「どう使うかはリアンに任せるよ。それを見ながら
色んな事想像したり。」
リアンに近付き小声で
「…慰したりね?」
「自…って。もしかしてそのために買ってきたの?」
「そのためだけじゃないよ。たくさん見れば異性に慣れるし。」
「ありがとう…って言いにくいよ。」
こんな事で礼なんて私も言われたくない。
「あの生態の本よりは見れるでしょ?」
「でも…。」
「でも?」
沈黙が続く。これらの本はごく普通の写真集だ。身体の
プライベートな部分は写ってない。
「普通に見る分にはいいけど、…慰には使えない?」
「これだと写真集を見て変な想像をして自分から変な気分に
ならないといけないよね?」
「まあ発情期やあの本みたく勝手に変な気分にならないね。
そう言う目的で作られた物じゃないから。」
「やっぱりそうだよね。はあ…。」
せっかく買ってきた本が無駄になるのを黙って見てられない。
「そう言う時は…やっぱり想像力が必要かな。」
適当なページを開き探す。見つけたのは仰向けの子犬に指を
しゃぶらせてる写真だ。
「例えばこの写真は…。」
私が子犬みたいに仰向けに、リアンに私の顔を跨がせる。
「もしこの体勢の場合子犬は誰の何処が口の中には
入ってるのかな?」
想像出来たのか股間から少しだけ、ペニスが出てきた。
「指…だよね?」
「何かな?それは自分のペニスは指みたく、しゃぶりたいくらい
小さくて
可愛いって事をリアンは私に言いたいのかな?」
「違うよ。指とか小さいとかは構わないけど、可愛いって何?」
「可愛いと思わない?それよりそんな事は今はいいの!!」
リアンがよく見える様に開いた写真集を移動させた。
「リアンは仰向けで無防備な私にこれから何をするのかな?」
この言葉がよほど効いたらしく、さらにペニスが大きくなった。
「私の目の前にある指がどうしてかな?だんだんと別の物に
見えてきたけど何かな?」
カウパー液が垂れてきたので手でガードする。
もう…しょうがない。
「口でしゃぶって確認するから。」
しゃぶりつくふりとして、ペニスに息を吐いた。
「駄目!!」
「じゃあ言って?何が口の中に入ってるの?」
「僕の…。」
「リアンの?」
視線を感じ上を向くとリアンが私を見ていた。
「…ペニス。」
「ペニスは可愛くないから認めません。」
さっきの指とか小さいとかは冗談だけど、リアンの
おちんちんは本当に可愛いと思う。
「僕のおちんちん。」
「よく言えたね。」
リアンにどけてもらい身体を起こす。
「これでこのページは大丈夫だよ。」
後ろからリアンを抱きしめ口元に指を近付ける。
「リアンも舐めたりしゃぶってごらん。」
私の指の先をそっと舐める。それと同じ様にペニスの先端を触る。
「あう…。」
リアンは指を口の中に入れ上下に顔を動かす。
「んんぐ…んぐ。」
優しくペニスを擦る。すでにカウパー液は出てたから音がした。
「美味しい?私の指。」
「んっ…んっ…。」
両手で私の腕を凄い力で抱かれた。これじゃあ離せないな。
「んちゅっ…ちゅ。」
「ふぁ…。」
いきなり吸われたから声を出してしまった。
私も負けずに上下に手を振る。
「んんっ!!」
先端を中心に早く動かす。だんだんと舌の動きが鈍くなる。
「ん…はぁっ…エ、エルムさん!!」
リアンは口から指を出してしまった。
解放された手で根元を責める。
「あっあん!!あっ…あっ…。」
「可愛いよ。もっと声を聞かせて。」
肛門で手を動かすと声が大きくなった。
「ああー…あん…あっ…出る…」
出させると後々またして欲しいとか言うかもしれないから
止める事にした。
「はい、ストッ」
突然リアンは私を見つめ
「エルム…あっ…好き…あー…ああっ!!」
「えっ?」
好きと言う言葉を聞いて動揺し止めるのが遅くなり出ない様に
握ってる
手に力を入れたけどリアンは射精をしてしまった。
「はあっ…はあ…。」
止められなかったのは仕方がないから、リアンが落ち着くまで
ペニスをゆっくり擦った。
「エルム…。」
リアンが口を舐めてきた。今までほとんどした事ないのに。
「ちょっと…それは後にして。」
早く精液を拭き取らないと匂いとか汚れとか残る。仰向けにし
ウェットティッシュで
急いでリアンの股間を綺麗にする。
「ごめん変な事させて。出す所までするつもりは
なかったんだよ?」
「ううん。恥ずかしかったけど全然嫌じゃなかった。
エルムは服とか汚れてない?」
起きあがったリアンは私の身体を見る。
「うん、ついてないみたい。」
「さすがに手は汚れたから。洗ってくる。」
洗面所で手洗いし一応自分でも服を見た。部屋に戻ると横に
寝そべって
写真集をリアンは見ていた。
「子犬がエルムで指が僕の…か。」
そう言って自分の前足を舐める。腰が動き出しそうだったから
近くで叫んだ。
「きゃんっ!!」
「うわっ!!…って、エルム?」
「私は子犬じゃなくて大人の人間です。そうですよね?
リアン。」
「は、はい…。」
写真集を閉じ袋に入れる。今見られると私が恥ずかしいから。
「エルムは僕に指をしゃぶられて気持ちよかった?」
「気持ちよかった…のかな?よく分からない。」
「ふぁ…って僕みたいな声出してたよ?」
「あれはリアンにいきなり吸われたからだよ。」
あの状況で私まで気持ちよくなる訳にはいかないよ。
「写真集のはどうして子犬に指をしゃぶらせてるのかと思って。」
「可愛いからだよ。いや子犬は何させても可愛いけどね」
子犬じゃなくとも自分の犬なら誰でも可愛いと思う。
「可愛い…。」
リアンが顔と顔がくっつくくらい私へ近付いた。
「エルムはどうしてさっきの僕に可愛いとか言ったの?」
「えっと…悪いけど説明するのは難しいよ。強いて言えば私の指を
しゃぶってる
リアンが写真集の子犬に見えたから…かな。」
「じゃあ声を聞かせてってのは?」
正直これ以上さっきの私について聞かないで欲しい。理性が
どうかしてたんだからさ?
「言えない?」
「リアンも私の名前を呼んだり好きとか言ってたよね?
どうしてあのタイミングで?」
今度は反対に私からリアンに聞いてみた。
「…変な気分でおかしくなってたからだと思う。」
「私もそうだよ?そうなってる時の事なんて答えにくいよね?」
「ごめんなさい。確かに聞かれたくないよ。」
何か凄い疲れたから、横になるとリアンが上に乗り口を
舐める。実は
もう一冊リアン用に買ってきた写真集がある。女性の私には
手を出しにくいので
ネット購入した。それは雄犬が女性に大人の玩具で責められる
内容だから。
自分用に買った訳じゃないけど試しに見た結果今ではすっかり
愛読書。
そんな本みたいな事になってしまうなんて…。
「んーん。」
満足してないのか、まだ口を舐めてるリアンを弱く叩く。
「もう少し駄目?」
「駄目。嫌ではないけど限度って物があるよね?」
口を長時間も刺激されたら普通でいられなくなる。名残惜しそうに
私から離れるリアン。
「ついさっきまで、エルムさんの指を口に入れられてたせいか
何かに触れてないと口が寂しくてつい。」
「じゃあ何かつまむ?」
リアンと一緒に台所へ行き犬用お菓子を漁り、
スティックジャーキーを
出した。でもただ食べさせるのも面白味がないから躾の
真似事をした。
「は~い、リアン待て。」
「えっ?うん。」
首を傾げながらも、リアンはお座りの姿勢で待つ。
「これはね?躾の一種で言われた相手から、よしって言われるまで
動いたり
食べたりしちゃ駄目なんだよ。そうやって我慢強さや忍耐力を
強くするの。」
じっと私を見るリアンの尻尾が動いてるのは
見なかった事にして
ジャーキーで口をなぞると匂いを嗅ぐために鼻息が荒くなる。
おへそまで這わせて
擽ってみる。目をつぶり身体を震わせ我慢してる。
「よし。動いて食べていいよ。」
思いっきり溜め息をつき、ジャーキーを口にする。
「危なく笑う所だったよ。」
「別に喋ったりするのはいいんだよ。食べさえしなければね。」
食べ終わるまでリアンを撫でる。ずっと撫でられてる事に
気付いてからは
わざと時間をかけて、ゆっくりとジャーキーを食べる
リアンだった。
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