2章-04話 到着
一週間後、いつも通りに過ごしているうちにギルディアスの首都ギルドシティーの貨物港に
「一週間も、輸送にかかるとは、大分
「まだ身の振り方は決まって無いんだろう? なら旅人同士だ、俺は確かにギルドに所属して冒険者職をしてはいるが似たようなものさ」と俺は
「ここからは風景が目まぐるしく変わるから、いちいち質問には答えてやれないぞ? 俺の
流石にPTの皆はいつも通りの位置に座って待機しており、流石慣れて来たなと思わせるだけのものは有った。
グレンがこの前座っていた左前方の監視者席に座った。
皆その位置配置には文句を言わなかったところを見ると、了承していると思えるものであった。
そして俺もFPtの
皆から、「起動OK!」「
まずは
とはいっても、皆ギルド証で確認が取れたので誰も時間は取られなかった。
ココまではいつも通りだ、
そこから直ぐに
道は混んでいなかった、むしろ少々飛ばしても怒られない勢いで道が空いていた。どうやら
余程、興味がおありだったのだろう。
GCTまで普通なら三十分かかるところが二十分で行けたのだから、尋常では無かったことの表れであった。
着いてからも特権待遇の嵐であった。
本来ギルドの主たる権限を持つ、GMに会うのには様々な確認や認証が必要になるのである。
これが最低でも三時間はかかるといわれるものであったが、我々は武装もそのままに十五分でフルチェックが行われた。
そして、直ぐに
謁見室でもその特別待遇は続き、魔導強化された最高硬度のクリアクリスタルを一枚介しての謁見となったのである。
グレンの左右に俺とゼルベリオスが付き、右はアイネ、マリ、ナーシャの順で左は甚九郎、リズの順で広く長い机に座らされただけであった。
椅子には剣帯が左右に巻かれている、ナイツでも武器の置き場に困らずに謁見可能なものであった。
「GMヨナ・ヴァシュマール三世閣下のおなーりー」と言う声がクリアクリスタルを通して聞こえた。
一度全員起立し、一礼を行う。
グレンは客人だが、俺たちは上司に会うのであるから。
そのグレンも、俺と同じように作法に
開口一番ヨナ様が聞いた。
「グレンよ、この世界はどうじゃ? おぬしからはどう見える?」と聞かれたのである。
「まだ一部分しか見ておりません、可能ならば彼らと共に旅がしたいのですが許可いただけますでしょうか! 様々な物事を見て、更なる知恵を付けたいのです。私は仕えた王より解き放たれた者としての役割を持っております、“この世界を知れ”と」とグレンがそのように言った。
「ギルドに所属し世界を見て回るか、それもまたよき答えじゃ。良い眼をしておる」そう
「アーガイン・ムナクラ・アーセリカルよ、おぬしは人望が厚いようじゃな、今までの記録がそれを示しておる。此度の一件、
次の瞬間、グレンは
それを見た俺も同じように、パスカードを卓上に置いたのであった。
それを見たヨナ様は追加で「ギルドランクの適性を出してもらうといい、歳が少し跳ねるがそれも
謁見はこれにて終了した。
「というわけで厄介になる。アーガインと呼んでいいか?」とグレンに聞かれた。
「いいぜ、よろしくな。皆、頼もしい仲間が増えたぞ! 部屋はあのままでいいな?」と謁見室の中で軽く話し合った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます