第4話:悩みばかりの国
「……空気が、」
空気が重いですね、この国、みんな悩んだ顔をしています、一つ前の国とは大違いです。
そして、私も困ってます、お金がないです、
どうしましょうか、うーん。
あっ、そうだ、相談屋でもしましょうか、
なんか、相談屋って響き懐かしいですね、
何故でしょうか?
やってみたら、凄い多いですね、さすがに疲れてきましたよ、もうそろそろ終わりにしますかね、結構貯まりましたし、
それにしても私って聞き上手だったんですね、前もやっていたのでしょうか。
「最後の方どうぞ……ではお悩みをお聞かせください。」
「僕はこの国の学園に通っているのですが、今いじめを受けています、最初はそんなでも無かったのですが、最近は過激になっています、
もうこんな人生嫌だと思っています、貴方ならどうしますか?」
……なるほど、重いお悩みですね、最後に相応しいかもしれません、でもこのお悩みもうこれに尽きると思います。
「それは、貴方自身でなんとかしなくちゃいけない、向き合わないといけないことです、
私はどうする事もできません、どうすればいいかと言うと、簡単なことです、虐めてくる奴に反抗すれば良い、虐めてくる奴ほど心が脆いんです、自分に反抗してこないと思ってるんですから、だから精一杯反抗して下さい。」
「……分かりました、出来るだけやってみます。」
「あら、そんなすんなり受け止めるんですね。」
「……えぇ、貴方が言ったことだし本当のことでしょう。」
「私の言葉が本当に正解かなんで誰にも分かりませんよ、ただ私は一つの道を作ったまで、それが正解かなんで進まないと分からないです。」
「……そんなものですか。」
「そんなものです。」
「貴方は人生が当然あるものだとおといますか?
私は人生を送れるって凄い幸運だと思うんです、だって、この世界には何千何万とたくさんの種類の生き物が居るんですよ、その中で、こんなに文明が発達してそれを使ってる生き物は人間しか居ません、その人間に生まれたってとても幸運でしょう、そんな事を思うと自殺ってすごい勿体ないと思いません?
だから、生きてた方がいいですよ、まだ学生、虐めなんかが理由で死んではダメです、
大人になったらきっといい未来が来ます。」
「人間は最後に笑った人の勝ちですから。」
記憶を集めて 文月 翠 @Rai220
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