廻(めぐ)る季節の匂いを想う
秋の匂いがする
木立が風に揺られ 枯葉が舞い落ち かしゃりと踏むと
冷たい雨と 土の匂いが立ち混む 落ち葉の匂い
冬は匂いが隠れる
草葉も地面も 幾千の木々も 白銀に埋もれ
敢えて嗅ぐなら ひやり凍った 雪原の匂い
春は匂いが還る
雪解の合間から 冷えた大地と 残った朽葉
その下に芽吹いた つよく逞しい 新緑の匂い
夏は匂いが咲く
陽射しを食べ 青く煌めく緑 謳う花花(はなばな)
今にも咲かんと はちきれそうな つぼみの匂い
豊かな匂いのするこの街を 心から愛してる
詩集 michi-aki @michi_aki
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